音楽と競馬、思ったことを書いて行きます -5ページ目

日本・ポーランド国交樹立100周年記念&サンテレビ開局50周年記念と言う「共催展」と言うことで、今年10月12日~12月1日の日程で、

「ショパン - 200年の肖像」と言うタイトルの「ショパン展」が開催されます。

直筆の楽譜や手紙などの貴重な資料が公開されると言うことで、混雑必至ではありますが、音楽を愛好される方には必見の展覧会ですね。

 

詳細は、以下のアドレスをご参照願います。

http://www.artm.pref.hyogo.jp/news/pdf/guide_2019.pdf

 

出演者の方にお誘い頂き、神戸から仙台まで聴きに伺いました。

 

行きの飛行機からは、お天気も良く、遠く富士山を望むことが出来ました。

 

平日の昼間の公演でしたが、会場は満席。期待が高まります。

 

演奏の合間に、おふたりのソリストが、それぞれおひとりずつ、指揮者の方とトークをされると言う趣向でしたが、指揮者の方がとても良くしゃべる方で、もっともっとソリストの方達から面白い話を引き出して下さると、より良かったのですが、いわゆる「予定調和」で終わってしまい、そこらへんは残念でした・・・。せっかく仲の良いおふたりのソリストが揃っているのですから、トークの時間をひとつにまとめ、もう少し時間をかけ、じっくりと3人で進められれば、更に盛り上がったはずなんですけれどね。

 

演奏ですが、北端 祥人さんがソロを弾かれたバルトークの3番の協奏曲、仕上がり具合・完成度と言う面からみても、とても素晴らしかったですね。弾かれる音の粒が非常に良く立ち、リズム感も申し分なく、演奏そのものも大変落ち着き払い、端正で曲の良さを引き出した、文字通りの秀演でした。坂本 彩さんがソロを弾かれたラフマニノフの3番の協奏曲、この曲はやはり難物ですね・・。曲の骨格はしっかりとホールドされ、情感の表出も過不足の無い、オーソドックスな演奏で、とても好感を持ちましたが、その一方で、幾分準備の時間が足りなかったような印象があり、細かい部分の傷が本番で目立ってしまったのはやや残念でした。序盤から慎重に運ばれてはいましたが、第2楽章の最初の乱れは、ちょっと彼女らしくありませんでしたし、第3楽章での速いパッセージでも少し急(せ)いてしまい、音楽が前のめり気味になってしまったのも、この曲の持つ難しさなんでしょうか。ただ、「協奏曲」ですし、そういう部分では、更にオケも彼女のソロに寄り添いながら、もっと積極的について行ってあげて欲しかったですかね。それでも、曲を見事にまとめきった技量は大変見事で、彼女が持つ実力を見せつけられました。

おふたりとも、今日弾かれた曲はこれから何度も弾かれる機会もあるでしょうし、更に更に磨かれた演奏をお聴きしたいものです。

 

終演後は、楽屋に押しかけ、お疲れのところ、公演の大きなポスターにサインを頂戴し、本当にありがとうございました。ポスターを拡げられるスペースもありませんでしたので、帰りの仙台空港駅のホームで、電車をバックに写真を撮らせて頂きました。自宅で大切に飾らせて頂きます。

おふたりの、今後益々のご活躍を、心より願っております。

出演者のおひとりにご招待頂き、少し遠方まで聴きに伺って来ました。

詳しくは、気が向きましたら追記させて頂くかも知れませんが、前半の3人のヴァイオリニストが1曲ずつを受け持たれた、それぞれのピアノトリオの第1楽章、どうしてもヴァイオリニストの技量や音楽性・ポテンシャルなどを聴き比べてしまうことになるのですが、明確にその違いなどが聴き取れ、とても有意義な時間を頂きました。

ご招待券を準備頂きました、ヴァイオリニストの岸本 萌乃加さんには、改めましてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

もう19年も前のことになりますが、私が関西に越して来たばかりの頃、縁あって、この曲を「徳島交響楽団」のエキストラで弾かせて頂いたんですが、この時ソロを弾かれたのが、今日聴きに伺った、この「倉敷音楽祭」を主宰される、ピアニストの松本 和将さんでした。終演後に、その時のお話をさせて頂きましたら、「ああ、あの2000年の演奏、金さんの指揮でね。良く憶えていますよ」と瞬時におっしゃられました。凄い記憶力。恐れ入りました。パキっとしたメリハリのあるピアノは相変わらず健在で、うれしく思いました。お疲れのところ、、その時使った譜面に、19年経った今日、大きなサインを頂戴しました。ありがとうございました。

2019/2/15

3年毎に開催される「仙台国際音楽コンクール」、今年の開催が第7回目を迎えることになりますが、早速、予備審査をクリアされた、ピアノ部⾨とヴァイオリン部⾨の2部門の出場者が発表されています。出場者リストは、

https://simc.jp/wp-content/uploads/2019/02/7th-simc-Vol.14_February-15-2019.pdf

上記リンク先から、ご覧になって下さい。

 

先に行われるピアノ部門は、14の国と地域から43名がエントリー。海外からの出場者の中には、かなり著名な方のお名前も見受けられますが、日本人出場者も多士済々のメンバーです。特に、樋口 一朗さんと平間 今日志郎さんは、昨年の「高松国際ピアノコンクール」での演奏をお聴きしていますし、また、平間 今日志郎さんと小林 海都さんは、先日行われた「松方ホール音楽賞・受賞式」で、素晴らしい演奏をお聴きしました。また、直接お聴きしてはいませんが、中迫 研さんの公演は、以前、拙ブログでご案内させて頂いたことのある、お馴染みの方になります。日本人出場者の皆さんにも、十分に本選に残られる実力をお持ちの方がおられると思いますので、楽しみですね。

 

ピアノ部門の後に行われるヴァイオリン部門ですが、15の国と地域から41名がエントリー。中国からの挑戦者の中には、何と12歳の方も含まれているそうな・・・。これまで、荒井 里桜さん、岸本 萌乃加さんの演奏を「松方ホール音楽賞」関連で、三輪 莉子さんの演奏を「日本芸術センター記念ヴァイオリンコンクール」関連でお聴きしました。また、友滝 真由さんの演奏はお聴きしたことはありませんが、日頃仲良くして頂いているピアニスト・天本 麻理絵さんのご友人と言うことで、特にこの4名の方に注目しています。日本人出場者に関しては、前回のこの部門の出場者に比べ、全体的に幾分小粒な印象は否めませんが、個人的には、スケールの大きなブラームスを弾かれる三輪 莉子さんと、天本 麻理絵さんのご友人の友滝 真由さんのお二人に、期待したいと思っています。

 

ちなみに、今回のヴァイオリン部門ですが、セミファイナルの審査の中に、指定の曲を「オーケストラのコンサートマスターとして演奏する」と言う、非常に「くだらない」審査項目があるようです。しかも「指定箇所」と言うことで、少なくとも楽章毎ではなく、曲中からの「抜粋」と言うひどさ。これでは、交響曲・交響詩と言う曲全体の流れも何もあったものではありません。ソリストと言う立場で、アンサンブルの素養を確認すると言う意味での「室内楽」の共演審査であれば必要でしょうが、こんな項目を「国際コンクール」での審査要件に「指定」するとは、審査員の見識が疑われます。(審査員長は、記者会見で、この審査項目について自慢げに語っておられたと言うことですが・・・。) 「木を見て森を見ず」と言う格言を思い出します。繰り返しますが、「国際コンクール」に、オーケストラの「コンサートマスター」の資質を問う必要はあるのでしょうか。こんな審査項目を含む結果で、本選への出場者が決まってしまうとは。そう言えば、ピアノ部門も、前回と同じく協奏曲の比重が大きく、結局2部門共に、室内楽の審査は無いんですね。ま、これはこのコンクールの特徴と言うことですので。ご批判は、甘んじてお受けいたします。

 

今回のコンクールは、この記事を、順次更新しながら進めて行きたいと思います。長い期間にはなりますが、お付き合いの程、どうぞ宜しくお願い致します。

日頃から仲良くして頂いている、ヴァイオリニストの大倉 佳栄さんがご出演された、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、今年1月に公開収録された時の模様が、本日放送されました。

お聴きになられた方も多いと思いますが、聴き逃した、と言う方のために、再放送が予定されています。日時は2月15日(金)、朝9時20分~、

曲目等の詳細につきましては、下記リンク先からご確認願います。

http://www4.nhk.or.jp/nova/2/

http://www4.nhk.or.jp/nova/x/2019-02-15/07/75612/4823358/

 

譜面にサインを頂いたこの曲も、第2楽章のみですが、お聴き頂けます。

 

私の大好きな、大倉 佳栄さん、深井 千聡さん、お二人揃った、大変珍しい貴重なツーショット写真です。その節は、ありがとうございました。