2019/2/15
3年毎に開催される「仙台国際音楽コンクール」、今年の開催が第7回目を迎えることになりますが、早速、予備審査をクリアされた、ピアノ部⾨とヴァイオリン部⾨の2部門の出場者が発表されています。出場者リストは、
https://simc.jp/wp-content/uploads/2019/02/7th-simc-Vol.14_February-15-2019.pdf
上記リンク先から、ご覧になって下さい。
先に行われるピアノ部門は、14の国と地域から43名がエントリー。海外からの出場者の中には、かなり著名な方のお名前も見受けられますが、日本人出場者も多士済々のメンバーです。特に、樋口 一朗さんと平間 今日志郎さんは、昨年の「高松国際ピアノコンクール」での演奏をお聴きしていますし、また、平間 今日志郎さんと小林 海都さんは、先日行われた「松方ホール音楽賞・受賞式」で、素晴らしい演奏をお聴きしました。また、直接お聴きしてはいませんが、中迫 研さんの公演は、以前、拙ブログでご案内させて頂いたことのある、お馴染みの方になります。日本人出場者の皆さんにも、十分に本選に残られる実力をお持ちの方がおられると思いますので、楽しみですね。
ピアノ部門の後に行われるヴァイオリン部門ですが、15の国と地域から41名がエントリー。中国からの挑戦者の中には、何と12歳の方も含まれているそうな・・・。これまで、荒井 里桜さん、岸本 萌乃加さんの演奏を「松方ホール音楽賞」関連で、三輪 莉子さんの演奏を「日本芸術センター記念ヴァイオリンコンクール」関連でお聴きしました。また、友滝 真由さんの演奏はお聴きしたことはありませんが、日頃仲良くして頂いているピアニスト・天本 麻理絵さんのご友人と言うことで、特にこの4名の方に注目しています。日本人出場者に関しては、前回のこの部門の出場者に比べ、全体的に幾分小粒な印象は否めませんが、個人的には、スケールの大きなブラームスを弾かれる三輪 莉子さんと、天本 麻理絵さんのご友人の友滝 真由さんのお二人に、期待したいと思っています。
ちなみに、今回のヴァイオリン部門ですが、セミファイナルの審査の中に、指定の曲を「オーケストラのコンサートマスターとして演奏する」と言う、非常に「くだらない」審査項目があるようです。しかも「指定箇所」と言うことで、少なくとも楽章毎ではなく、曲中からの「抜粋」と言うひどさ。これでは、交響曲・交響詩と言う曲全体の流れも何もあったものではありません。ソリストと言う立場で、アンサンブルの素養を確認すると言う意味での「室内楽」の共演審査であれば必要でしょうが、こんな項目を「国際コンクール」での審査要件に「指定」するとは、審査員の見識が疑われます。(審査員長は、記者会見で、この審査項目について自慢げに語っておられたと言うことですが・・・。) 「木を見て森を見ず」と言う格言を思い出します。繰り返しますが、「国際コンクール」に、オーケストラの「コンサートマスター」の資質を問う必要はあるのでしょうか。こんな審査項目を含む結果で、本選への出場者が決まってしまうとは。そう言えば、ピアノ部門も、前回と同じく協奏曲の比重が大きく、結局2部門共に、室内楽の審査は無いんですね。ま、これはこのコンクールの特徴と言うことですので。ご批判は、甘んじてお受けいたします。
今回のコンクールは、この記事を、順次更新しながら進めて行きたいと思います。長い期間にはなりますが、お付き合いの程、どうぞ宜しくお願い致します。