大阪万博のリング、パース絵。
(万博公式ホームページより抜粋)
無駄な税金を食い潰す大阪万博。
ネオ・ジミンの総帥キッシーは、46万もの総帥給与をさっさと引き上げ、ニホン国民を愚弄し続ける。
総帥キッシーは、A宮家の『カコ』を女王にしたて、『カコ主義』を構築。ギロチンを使って抵抗運動をするニホン国民を弾圧を始めた。
抵抗運動に悩むキッシーは、万博を利用しエンジェルハイロゥ=リングを建造し、ニホン国民を退化させる計画を発動した。
しょうたろうは、A宮家と癒着を深めるため『カコ』の養子となっていた。しょうたろうは、いつの頃からかシュマーグをつけ素顔を隠すようになった。養子なのだが、『カコ』の弟として待遇を受けていた。
しょうたろうは、ハナコ・ジミの秘書として、いつも一緒に行動した。
ギロチンによって、主となる抵抗運動は下火になっていたが、地下の抵抗運動組織はイシバを中心に自衛隊から改名された戦略自衛隊を味方につけ、エンジェルハイロゥの建造阻止を図った。
ハナコ・ジミ「腐るものは腐らせ、焼くものは焼いて地球をクリーンにする作戦の意味もわからずに!女王カコの、大いなる慈悲の心もわからずに」
女王カコ「この機械が、私の意識を広げて人々を平和な気持ちにさせるのですか?」
キッシー「はい。姫様の穏やかな気持ちを拡散させることで人々は争いをやめ、我々に膝間付くことでありましょう」
女王カコ「今はまだ試し、おだやかに、おだやかに、祈りを四方に飛ばすのです。このエンジェル・ハイロゥに集められた選ばれた人々、ネオ・コウメイの信者たちよ。私の祈りをあまねく、貧しき人々に広めましょう。そのために今日は、皆さまがたと親しく、戦場の悪しきものを探り、そのものに対し、いさめたいと思うのです。罪深き者は我らに答えよ!」
イシバら、地下の抵抗運動組織は、地下鉄のミドウスジ駅でそのウェーブを探知した。
抵抗組織メンバー「エンジェル・ハイロゥ=リングからサイコウェーブが、、」
イシバ「起動した?」
戦略自衛隊のマイヅル基地、カツラ基地、カサトリ基地などから部隊が阻止を図りエンジェル・ハイロゥ=リングに向かった。
この動きは、キッシー、しょうたろう、ハナコ・ジミも感じとっていた。
キッシー「椅子を尻で磨くだけの男でおわるものかよ」
イシバ、サトウらの抵抗運動組織は、リングに近づいたところで、しょうたろう達と交戦に入った。
しょうたろう「見つけたぞ。ハナコ・ジミにつきまとい、ことごとく私の行く手をはばんでくれたイシバ。沈めぃ!」
イシバ「お前が、ハナコ・ジミを変えてしまったあ!」
しょうたろう「彼女の望んだことだ。地方議員の出る幕ではない!」
イシバとしょうたろうは、壁や障害物に身を隠しながら、アーマーライトを撃ち合う。
イシバ「しょうたろう!あなたの弱さがハナコ・ジミを迷わせたのが、まだわからないんですか!」
しょうたろう「お前のような議員に何がわかる。女王の婿養子にされてしまって、ドリルゆうこなどとも戦わなければならなくなった、この私の苦しみが!」
ハナコ・ジミ「とりあうんなら全力をつくしてやっておくれよ」
イシバ「ハナコ・ジミか!」
ハナコ・ジミは、リング屋上からM72を撃つ。
ハナコ・ジミ「正義をふりかざしている地方議員など、消えろ!」
イシバ「しょうたろう!」
しょうたろう「イシバー!!」
ハナコ・ジミ「戦え、しょうたろう、イシバ。あたしの手の中で戦いなさい?勝った者を、あたしが全身全霊をかけて愛してあげるよぉ?
あはは、あーはっはっは」
サトウがイシバの援護に入る。
サトウ「イシバ、憎しみだけで戦ってるんなら、一緒に死ぬぞー!」
サトウはハナコ・ジミに近づいた。
サトウ「小児科医のお嬢さんは、嬢ちゃんをやってりゃいいんだあ!」
ハナコ・ジミとサトウは、格闘戦を繰り広げた。
と、リングから光の粒が降り注いできた。
ハナコ・ジミとサトウは組み合ったまま、動かなくなった。
ハナコ・ジミ「なぜ離れない?なんだ、この光は。う!気持ちが、、なんだ、、」
サトウ「う、動きが止まった?やるなら、今だけど、」
ハナコ・ジミ「く、く、、この光、人を逆立てる!!」
ハナコ・ジミは、サトウのみぞおちにグーパンチを繰り出す。
サトウ「イシバ、時間稼ぎをしてやってっからなあ!」
ハナコ・ジミは、予備のM72をサトウに放った。弾頭は大きく外れ、リングの柱に当たったが、サトウは爆風に吹き飛ばされた。
サトウ「お、おれ、どうなっちまってんだ?おい、、オレのこと、ほめてくれるのか。ずっとおれのこと嫌い、、嫌いじゃなかった?ほ、本当かよ。うわぁあ!!」
リングの柱が崩壊し、屋根材がサトウを包んで、砂ぼこりが辺りを覆った。
ハナコ・ジミ「ええい、光の粒がますます強くなる。この胸をえぐるようなうるささは。イシバ、どこまでも、どこまでも私をバカにして!」
しょうたろうとイシバは、リングの中心部で激しい銃撃戦を繰り広げていた。
しょうたろう「すべてがわかった、イシバ!ハナコ・ジミと女王カコとともに、我らを排除しようという魂胆。だから、私にも見える」
イシバは、アーマーライトに40ミリグレネードランチャーを装着した。
イシバ「すさんだ心に武器は危険なんだ、しょうたろう!!」
爆風でしょうたろうは、リングの柱に叩きつけられた。
しょうたろう「姉さん、姉さん助けてよ。姉さんーっ」
イシバは、続けてリングの柱に40ミリグレネードを叩きつけた。
リングは徐々に柱を失っていく。
その時、イシバは気配を感じた。
イシバ「この感じ、、」
サトウ「まだ、我々には、放っておけない奴がいるんだよ」
イシバが、リングの中心部に行くと、ハナコ・ジミがいた。
ハナコ・ジミ「来ると思ったよ。あまちゃん坊やは、このリングが沈めば、このリングもろともみんなが幸せになるんだろぉ?」
イシバ「待ち伏せ!ハナコ・ジミ、そこまでやるのか?おかしいぞ、ハナコ」
ハナコ・ジミ「とうにおかしくなっている」
イシバは、アーマーライトを下ろし、目を閉じて自然体をとった。
ハナコ・ジミ「ば、バカにして、地方議員がやること、地方議員が!?」
ハナコ・ジミには、何かが見えた。
ハナコ・ジミ「まやかすなあ!」
ハナコ・ジミはカールグスタフをイシバに放った。
イシバは、目を開くと弾頭に向けて9ミリパラベラム弾を当てた。
リングは轟音を響かせ、崩壊した。
それから、しばらく時が立つ。
サセボ、ダイトウ
ハナコ・ジミ「人がいるのですか?」
女性A「どうしましたか?」
ハナコ・ジミ「サセボに行きたいのですが、コンパスが壊れて方向が分かりません」
女性A「サセボなら、このすぐ先です。コンパスなら私の家にもありますから」
ハナコ・ジミ「いえ、道さえ教えて頂ければ、お金はありませんから」
女性A「いいんですよ。目もご不自由なようですし。これなら、サセボにまで行けますよ、、どうされましたか?」
雪がちらほら降りだした。
ハナコ・ジミ「いえねぇ、冬が来ると訳もなく悲しくなりません?」
女性A「そうですね」
ハナコ・ジミ「ありがとう」
地球暦2023
キッシーの独裁政治はようやく終わりを遂げたが、ニホン国民は疲弊し、国家は崩壊した。
無駄な税金、高すぎる議員報酬が原因で、国民生活は崩壊した。