クルマと人の写真館-TVRs
★TVRサーブラウ

  古典的な軽量ボディを4.2リッターのV8の有り余るトルクで発射させるブリティッシュ・ロケット。

  発売当初、シルバーストーンで市販車として最速のタイムを刻んだことでも有名。

  気味の悪いほどデザインされたコックピットも中毒性が高く、マニアが存在する。

  サーブラウ(CERBERA)の名は、ギリシア神話の地獄の番犬ケルベロスから。



いくらクルマファンだといっても、ドアレバーだけに注目してる人はそうはいないかもしれない。

だが、人々の知らない間に変化は確実におこり、クルマのほとんどはあるカタチのドアレバーに

なりつつある。

ぐっと指を4本入れてガバっと引くだけの、いわゆるメルセデスベンツ型である。


ベンツは当初こんなことを言っていた。

「ドアレバーは事故の際、もし中に閉じこめられた人がいたら、助けられるように、

最も力の入るカタチでなければいけない。」


ドアは普段使う人のためでなく、いざという時に助ける人のためのカタチが正しいという

論理は目からウロコだった。

当時はボディと一体感の強いフラップ型全盛でこんもりと盛り上がったドアレバーは

ちょっと目だって、かっこ悪いと映ったものである。


だが、過去いくつもの業界標準を“設定”してきたメルセデスの言うことである。

以来、自動車メーカーにとって、「ドアレバーをどうするか?」

というのはひとつの「踏み絵」となった。


まともなメーカーならば、メルセデスの軍門に下る。

それ以降モデルチェンジしたクルマのほとんどが“それ式”のドアレバーに右へ習えである。

フィアット・バルケッタのボタンを押すと棒が出てくる式や、

ランチャやアルファに見られる横フラップ式などはここ数年で数が激減した。

ドアレバーは、もはやデザインやギミックや遊びの対象ではなくなってしまった感がある。


実に余裕のない話で、いやなもんだが、

こうなると、現代の頭のおかしなクルマメーカーというのは、ドアレバーのカタチで判断できる時代に

なったと言わざるを得ない。

筆頭はフェラーリで、今だにどうやってドアを開けるかよくわらないモデルがある。

だがしかし、敷居の高さでは他の追随を許さないイタリアの跳ね馬も、TVRには適わない。


だってドアレバーがないのだ。


鍵穴もない。


TVRはドアを開けることを、スポーツカーに乗るための世にも神妙な儀式と考えているのだろう。

それは、女の股を開かせる如く、実に微妙な手つきで事にあたらなければならない。


この秘密を知り、ドアを開けてみると、何やらニヤッとしてしまうのです。


「クルマが万人のためのものだ、なんて誰が決めた。」

TVRのつぶやきが聞こえてくるようだ。



クルマと人の写真館-TVRkoku
一度は乗ってみたくなる、セクシーでデカタンなコクピット。

エアバックなどはないのだ。これでいいのだ。


クルマと人の写真館-m2007
★モナコ・モンテカルロ市街地コースにて(2006年)

  一度だけ、モナコGPを見に行かせていただきました。


私のバイクにはデスモドローミックエンジンという不思議なエンジンがついてます。

高回転まで回すため、バルブスプリングをやめてカムシャフトから直接のびたアームでバルブを

上下に動かすという内部構造の全く違うエンジンです。

DUCATIはこれを偏愛的に開発し続け、ついにGPで優勝を果たすにいたりますが、エンジン開発の

歴史は、つまり高回転化の歴史なのです。


高回転まで回ると何がいいか?


馬力が出るのです。


馬力という概念はわかりづらいかもしれませんが、つまり一定時間あたりにどれだけ仕事ができるか

ということなので、乱暴にいうと馬力アップ=高回転化なのです。


そこにおける世界最高の優等生は、ホンダですね。

あそこは最近のんきな車ばっかり作ってますが、昔はそれこそDUCATIなど比べ物にならない変態エンジン

を多数生み出してきたのです。

125ccの6気筒バイクとか、1気筒あたり、8つもバルブがついた楕円シリンダーエンジンとか高回転オタク

として他メーカーの追随を許しません。


そして、現在に至るまで

ホンダ高回転物語のクライマックスを飾るストーリーが92年のF1モナコGPだと思います。


その頃の最強エンジンはルノーとフェラーリ、そしてホンダ。

ルノーはエンジンにガソリンを送り込むバルブを動かすスプリングを圧縮空気にして、高回転化を達成。

フェラーリはアジップというガソリンメーカーにエンジンを溶かすほどの発熱量を持つガソリンを作らせ、

専用エンジン037で対抗します。

昔から高回転型エンジンに絶対の自信を持つホンダは奇手を使わず彼らの上に君臨しますが、

92年異次元の速さを持つウィリアムズ・ルノーFW14Bが登場してからはそうも言えなくなった。

マクラーレン・ホンダの新兵器MP4/7Aでも一向に追いつく気配すらない。


ところが、

その年のモナコ・モンテカルロで、我々は歴史に残るレースを見ることになります。

ラスト2周、神のいたすらか、ルノーのN・マンセルをホンダのA・セナが逆転、そこから

1つにくっついてるんじゃないかと思えるくらい、接近したバトルが開始されます。


この時、

ホンダの後藤監督は加速面での不利を悟り、無理を承知でセナに

「オーバーテイクボタンを押し続けろ。」

と指示します。オーバーテイクボタンというのは一時的にレッドゾーンを無視して回転数を上げられるボタン

で高出力が可能な分エンジンに強い負担がかかるため、パッシングの時に一時的に使う装置で、

押しっぱなしにするスイッチではありません。


ピットレポートの川井さんがギャーギャー叫んでいたのが思い出されます。

なんかもう、現場からお茶の間まで、騒然としてましたね。


でもホンダエンジンはぶっ壊れませんでした。

その耐久性のおかげでセナはそのレースに勝利したのです。


回すことに対する意地と自信、当時のホンダからはそんなオーラが出ていたような気がします。

当時のホンダエンジンは、ああいう危機的な状況では、絶対もちましたもんね。

後藤さんという人は結構な勝負師だったと思います。

最近はバランスとれちゃって、しかもバイクの世界では直線でDUCATIやヤマハにぶち抜かれたりしてます

から、、、。もちろん強いんですが、ちょっと物足りないですよね。


あい。

(前回から続く)


バイクに乗ってるとまた、

高速で「追い越される。」恐怖も知ることになる。


誰かは知らないが、高速道路の脇にいて

F1のようにブルーフラッグをあげてほしいものだ。


大型トラックなんかに追い越されたあとは、負圧で吸い込まれそうになって

ヒヤッとする。


(おー、こわ)


そういう時は追い越されるタイミングをみて身構え、なんとかやり過ごすのだが、

たまに予想以上に長い車体のトレーラーがいて、ひとりで勝手にあせってたりする。



左側から抜かれるのも、ドキっとする。

大抵の場合それをやってくるのは、ベンツかポルシェ、5以上のビーエムと相場が決まっている。

彼らはこの時とばかり、おそろしいばかりのスピード差で左脇を通り過ぎる。


まあ、それはいい。

どういうわけかクルマというものは、追い抜きもしないのに追い抜き車線に固まる傾向にある。

アウトバーン生まれのドイツ車にとって、耐えられない、血がうずいてしょうがない時もあるだろう。


一番怖いのは

バイクの車体が細いのをいいことに、同一車線内で抜こうとする車である。

これは抜きにかかるクルマが思ってる何十倍も、バイクはあせっている。

バイクというのは、右に左に動くのりもんなんである。


いつかどこかで、

危険なすり抜けでバイクに抜かされた逆襲を、こんなところでやるのは

やめてほしいと思う。


そして、

こういうことをやるクルマのナンバー1も、私の記憶が正しければ、エルグランドだ。


エルグランド、2冠である。


クルマと人の写真館-eru2

★日産エルグランド 特別仕様車「ハイウェイスター」

エルグランドは昔シーマに乗ってた人が乗ってる率が高いという。

なんせ名前が「高速の王者」だ。ドライバーを勘違いさせる魅力に満ちているといっていい。