Book62.ザ・プロレスラー | Cap as Cap Can!! 俺は帽子とだってプロレスできるぜ日記
6月初日の金曜日。

保永昇男トークショーに行って参りました!



これは元新日本プロレス営業本部長、上井文彦氏がプロデュースするUWAI de NIGHT Part4として企画されたもの。

プロレスラーのトークショーといえば、藤波や長州、天龍などメインエベンターのものがほとんどで、中堅クラスの選手が主役になることはめったにありません。

ところがこのトークショー、主役は保永、ゲストは北沢幹之という超マニアックな顔合わせ!



まさに平成の仕掛け人上井氏の面目躍如のマッチメーク!

正直、どんな内容になるのかと多少不安を感じながらの参戦だったのですが・・・。

これが予想を裏切る面白さ!

新日本、全日本、ジャパンと渡り歩いた保永選手ならでは裏話もあれば、金本・高岩・大谷のJr三羽烏が直立不動でビデオメッセージを送る姿に保永選手へのリスペクトを感じました。







またレフェリー時代、総合格闘技を意識した結果、後頭部を殴るなど危険な試合を行った若手を鉄拳制裁した話にも唸らされました

そして、そして、ゲストである北沢氏の超爆烈トーク!



さすが第一次UWFで藤原、前田、佐山を裁いたシュートレフェリー、北沢幹之!!

藤波、木戸、前田といった今やレジェンドたちの若手時代のダメダメ話ができるのは、今や彼しかいないのではないでのではないでしょうか。

まさにザ・プロレスラーと名乗るにふさわしい2人のトークショーでした。



ザ・プロレスラー

ビジネスライターである山田智彦氏が、なぜプロレス本を書いたのか?

これは私の推測ですが、当時の出版界もしくはプロレス業界が第二の村松友視を発掘しようと目論んだのではないでしょうか。

もしそういう目論みがあったなら、残念ながらそうはなりませんでした。

例えば、猪木・藤波・長州・谷津・K.カーン・初代Tマスクと山田氏の対談も収められているのですが、プロレス知識が乏しいためか、熱が無く、秘話的なものも全く引き出せないイマイチな内容。

プロレスファンでないライターにとって、プロレスという素材はきっと難しいお題だったんでしょうね。

お気の毒に。。。

保永選手の話で面白かったトピックスを1つ。

全日本時代、なぜかジャイアント馬場に気に入られ、6人タッグながら闘うチャンスを得た保永選手は、いっちょボディプレスで投げてやろうと馬場の股間に手を回したもののさすがに重くて上がらない。

もういっちょっと、改めて腰をかがめた時、脳天に衝撃が!

そうです!

ジャイアント馬場、必殺の脳天唐竹割り!

本当に脳天が割れるかと思ったほどの衝撃だったらしいです。

北沢氏曰く
「馬場が本気で練習してたら、めちゃくちゃ強くなってたはず」とのことでした(笑)

北沢幹之、万歳!

彼が主役のトークショーが見たい!!!



ザ・プロレスラー
(講談社 山田智彦 1982/07)