羊水検査と減胎手術(辿り着いた答え) | 休職中アラフィフの三つ子成長日記(自然妊娠・出産42歳・ワンオペ)

休職中アラフィフの三つ子成長日記(自然妊娠・出産42歳・ワンオペ)

不妊専門の産婦人科への通院をやめた翌々月、自然妊娠で一卵性三つ子の娘を授かりました。
勤続33年目、双極性障害Ⅱ型を患い休職中。夫の仕事は、週6日夜勤でワンオペ。
口癖は「ま、いっか」好きな言葉は「残りの人生で今日が一番若い日」です。

結婚して3年、40代に突入して

第一子を妊娠。

それは奇跡。
そして、ガッツリ高齢出産。

ダウン症などの
障害を持って生まれる
可能性が高い。
流産・死産の可能性も高い。

そんな情報がネット上に溢れてる。
 

更に、3度目の検診で三つ子発覚。
これまた奇跡。
「品胎」…初耳だった。
 
想像したことなかった。
自分が三つ子の母になるだなんて。

ただでさえ
高齢でハイリスクなのに。
「なんで?なんで私なの?
 若い妊婦さん
 他にもっといるでしょ。」
驚きと戸惑いと不安が押し寄せた。
全く産める気がしなかった。
 
超超超ハイリスク妊婦になった私。
車で1時間位の所に有る
大きな総合病院の紹介状を渡され
転院することになった。
 
一絨毛膜三羊膜
(いちじゅうもうまく・さんようまく)
胎盤は共有しているが
赤ちゃんは1人ずつ
別の羊膜に包まれている。
つまりは、一卵性の三つ子
と診断された。

一卵性と言うことは…
三人共障がいを持って
生まれる可能性が有るってこと?
ちゃんと産めるの?
ちゃんと育てられるの?

 
数ヶ月前に退社した同僚が
臨月に死産した。

彼女はまだ30代だったけれど
しばらく子宝に恵まれず
不妊治療を経ての妊娠だった。

会社では
「ずっと調子が良くて、
妊娠していることを
つい忘れて走っちゃう」
と言っていた。

とても順調な
マタニティーライフだったのに。

新居に招待されて遊びに行った時
部屋はベビー用品で溢れていた。
笑顔で話してくれた。

「暇すぎて、ネットで
あれこれ買っちゃうの。
チャイルドシートも買って
試しにつけたんだけど
外すの面倒でそのまま(笑)」 

車の座席から
チャイルドシートを外したのは
旦那さんかな…

胸が詰まる。
でも、その1年後また子宝に恵まれ
今度は無事出産された。
本当に良かった。
 
彼女の死産を目の当たりにして
さらに不安に陥った。
あんなに順調だったのに
無事産めないことが有るだなんて。

40代・初産・一卵性三つ子の私が
このまま無事出産に行き着くとは
到底思えなかった。

そして、主人と何度も話し合った。
羊水検査を受けようか…
減胎手術どうしようか…

 
悩む理由は3つ。
 
まずは、
少しでも流産や死産の
リスクを減らしたかった。
 
次に、年齢。
産んだ後の生活を考えると
子供が20歳になったら、私は62歳。
子供が30歳になったら、私は72 歳。
子供が40歳になったら、私は82歳。

あぁ…娘達が自分の出産年齢になる迄
生きていられる気がしない。
遺伝すると言われる多胎児
親の手助けなしに
育てるのは困難なのに。
 
そして、経済的な問題。
主人には、前の結婚で
既に子供が3人いる。
親権は無いけど
養育費は払っている。
子供6人って…
 
ついついネットで検索してしまう。
実際に羊水検査を受けている人
減胎手術を受けた人がいる。

そして、手厳しい意見が続出。
そうだよね
我が子の命を奪うなんてね…
 
もし、減胎して
無事出産出来たとしても

生まれたその子達は
減胎したことを知って
どう思うかな…
 
やっと子供を授かったのに
こんな風に考えるなんて。
自分が情けない、恥ずかしい。
人としてどうなの?と思った。
 
そして、検診で先生に
恐る恐る聞いてみた。
 
私  「高齢だし、ダウン症とか心配なんですけど、羊水検査は出来るのですか?」
先生「エコーで所見が有ればしますが、無ければしませんよ」
 
私   「減胎で出産のリスクを減らせるのですか?」
先生「法的に認められていないので、手術は出来ません」
 
え?法的に認められていない?
でも、実際には
他の病院で減胎手術は
行われているようだし。
お腹の子の状況で変わるの?
それとも、法の解釈によるのかな?
 
それはさておき、心は決まった。
私は、縁有って
の病院で産むことになった。

そして、この病院では
羊水検査はしないし
減胎手術もしない。
これはきっと
運命、いや宿命なんだと思った。

診察室を出た時
心のモヤモヤが晴れて
とてもすがすがしい気分だった。
 
結果としては…
妊娠中はとてもとても順調で
三人とも五体満足で
生まれてきてくれた。

それでも、イッパイイッパイの
三つ子育児。今になって思う。

三人が重度の障害を持っていたら…
私はちゃんと育てられただろうか?

少なくとも私は、減胎手術を受けた
多胎児のお母さんを批判出来ない。
おそらく、皆それぞれに
事情を抱え、悩み苦しんで
出した答えだと思うから。
 
母になり
私は1日の終わりに
今日を無事に過ごせたことに
感謝するようになった。

生かされている。
ありがたい、命。
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