第18回 日本横断「川の道」フットレース日本横断ステージ513km 完踏記 ゴール迄 | 走ったりしてるブログ(仮

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さてさて、、、
 
 

第3レストポイント 旧三箇小学校へ到着し、食事・洗濯・風呂して寝たトコ迄でしたね。

 

旧三箇小学校迄の投稿は↓コチラ。

 

 

 

アラームで起床し、出発の準備を始める。

 

うーん。お腹すいた。

 

 

食堂へ。

 

寝る前に食べた舘山代表のおやじ丼、美味しかったのでまた食べたいなぁ。。。と、思って聞いてみると
 
ラスト1杯でーす。とのスタッフからの回答。
 
イエー! 頂きます頂きます! 運がいいわー♪
 
と、いう事でラスト1杯のおやじ丼にありつけました♪ 
 
美味しく補給し
 身支度を済ませ12時過ぎに出発。
 
 
いってらっしゃい! の落書きに勇気づけられる。
さぁ! 最終区間だ。日本海へ行こう!
 
 
 
信濃川とその向こうの雄大な景色に足が止まり撮影。
 
この日は暖かくて気持ちいい。
 
十日町過ぎてからバス停でうとうと仮眠したりしながら
 
 農家さんからお水頂いたりして地元の方々の温かさに触れつつ
 
 
 
 
チェックポイント 422.9㎞ 魚沼橋南詰
5/4 18:06 到着
 
急坂になってからは歩きで進み、コンビニで補給食を購入し
 
下り坂のトンネルを進んで
 
今晩の仮眠場所
 
ラブホ♥ コスモス様へピットインw
 
ええ。
 
もちろん、ぼっちです🤣
 
装備外して楽な格好になり、さっき買って来た補給食を食べ、大きなベッドを贅沢に使って寝ました。
 
ぼっちで🤣
 
2時間寝て身支度して出発。
2500円也💰
 
休憩プランぐらいしか居ないし、チェックイン・チェックアウトは自動だし、この金額で済むならこの大会の仮眠場所には丁度良いなぁと感じています。(もっとゆっくり三箇小学校で寝てくれば使わなくてもよかったような?と、おもったりもしていますがw)
 
来年も出るならラブホはマップでチェックしよー♪
 
ここから元気に、足が快調にくるくる回ります。
 
イヤホンからは80年代懐メロメドレー。(沢山入っている中で偶然ソレです)
 
そこらへんの空気感やリズムが走るのとピッタリ合って
 
ひとりカラオケ🎙大会。
 
歌いながら出走者を数人追い越しどんどん進み気付くと和田邸前のコンビニ。

和田邸はコロナ前の2019年まで大会に賛同した和田さんが自宅1階のガレージで長年開設してくれていた大私設エイド。
大会と連携してスタッフが配置されチェックポイントになった程の場所。

川の道ハーフへ出走した2019年、寒い深夜に温かいカップ麺を頂いたり仮眠させてもらったりととてもお世話になった。

更には嬉しい出会いもあった思い出深い場所。


 
コロナ禍が始まりエイドは出なくなり和田さんが高齢という事もあり、、コロナ禍が明けた現在も和田邸エイドはやっていない。

ですが、気分的にここで補給したい。
 
和田邸に一礼してコンビニで補給食買って食べながら進み
 
チェックポイント 440.3㎞ 関の大橋西詰め石碑
5/4 23:33 到着
 
この辺で布施様&川上様に追い付く。
 
川上様の様子がおかしいとの事。冷静沈着な布施様が困っていた。
 
確かに彼との会話のキャッチボールがおかしい。会話が成立しない。
 
聞けばこれ迄の彼の合計睡眠時間がかなり短いらしい。
 
 
彼は、、、昨晩の私だ。
 
寝せないといけないのだが説得するも完走を目指す彼の意志が強過ぎてソレを拒否する。
 
解る。とてもよく解る。昨日彼が語ってくれた、、何年も想い続けてきた念願の日本横断ステージだ。
 
だがね。休まないといけない時がある。
 
気持ちが強過ぎて我々の説得を振り払い、ダッシュして居なくなり我々が追いかけて探すも暫く見つからなかったり。
 
なんとか見つかったが歩きが蛇行していて危なっかしい。事故が起こりそう。
 
彼の意志も尊重しつつ休ませる為にはどうしよう?
 
悲痛な表情の布施様の為にもなんとかしたい。
 
 
、、、と、ピンと来た。
 
バス停だ。。
 
この辺のバス停はプレハブ個室で川の道ランナーが仮眠場所として活用するぐらい優れている。
 
(googleストリートビューより)
 
「川の道先輩ランナーの皆様、かなりの方々がこのバス停を仮眠室に使います。川の道戦士のお作法ですよ。」
 
との説得に川上様が応じ寝てくれる事に。
 
布施様と私のエマージェンシーシートを提供してガッツリ包んで携帯のアラームかけて寝てもらった。
 
安堵した布施様の表情が嬉しかった。
きっと、ずっと一緒にこの道を来たのだろう。
 
寝て復活してくれれば追い付いて来るでしょうから進みますと前進。
 
(私は誰かとずっと一緒ってのはやりません。その時その時の出会いを楽しみたいので。)
 
 
 
 
そしたら
 
私が眠いw
 
 
空きバス停で30分程仮眠して前進。
 
暫く進むとジューシーさんの私設エイド。
ホットコーヒーを頂き復活。
 
足がくるくる回る。
 
最終日をもうすぐ迎える、、、これだけの距離を進んできたのでもう気付いている。ふく山走り(アスリート歩行の応用)だったらこの距離は絶対に怪我しない。ペース上げても大丈夫。
 
「つま先上げて踵付けて膝伸ばして腰から前に颯爽と。」
 
 
そう。颯爽と行こう。
 
 
また1人カラオケ🎤大会を繰り広げながら走って進んで
 
チェックポイント 452.7㎞ 大手通り交差点
5/5 3:21 到着
 
酔っ払いの若者達を横目に交差点を突破して進んでいく。
 
 
 
ですが、夜明けが近づくにつれ快調さもダレてきた。眠気は無いがふらふらする。
 
夜明け頃にイートインのあるセブン-イレブンで朝食&大休憩。
ガッツリ食べて復活。
 
暫く進むと布施様に会えた。
 
川上様とはまだ連絡つかないとの事。
 
彼ならちゃんと進んで来るでしょう。なにせ念願叶った大舞台だ。大事が無い限り自分からは降りないはず。メンタルも強いしね。
 
 
雑談しながら暫く一緒に進み、私は先行させてもらいました。
 
 
 
インターチェンジをアンダーパスする所をクリアし、
 
側道から大通りに出た。
 
大会始まってからずっと応援メッセージを頂いている恭子師匠に現状報告。(彼女は過去2回川の道完走者)
 
 
 
朝食しっかりしたせいか、足が快調に動く。
 
時々コンビニへ寄ってドリンク買いつつ進み
 
チェックポイント 476.4㎞ 水防学習館
5/5 8:02 到着
 
写真忘れたのでコレで🤣
 
ドリンク補給させて頂き、出発。
 もう完走安全圏に入った。
 
 
 
燕三条を進むのですが
足裏痛が辛くてマッサージしながら進む。
 
なんだか、ハーフの時もそんな感じだったなぁ。
 
暫く行くと土手の上。
 
鏡面の様に空を映した信濃川
 
そして同じく美しい中ノ口川
 
 
 
進んでいくと
小宮山さんが曲がってしまった身体を支える為に園芸用ポールをストックにして進んでいました。
 
 
話せば腰がだいぶ痛いらしい。
 
一緒に歩いて信号待ちで小宮山さんの腰をマッサージして暫くご一緒する。
 
「ポール、その持ち方じゃあ手痛いっすよね?」
 
「そう。痛いんだよ。」
 
「ちょっと工夫させてもらっていいですか?」
 
 
ローソンでガムテと荷造り紐買って即席でノルディックウォーク出来る様に手を入れる輪っかを作り、使い方を説明。これなら握らなくて良いですよ? 力を入れる方向は後ろじゃなく下です。力のロスが無くなりますからね。
 
少し歩いてもらい塩梅を確認してもらう。なかなか良いそう。
 
「そりゃあ良かった。では、お互い完走しましょう!」
 
と、別れ進んだ。
 
(小宮山さんとの件は書こうか止めようか? 数日迷いましたが書く事にしました。これほど迄になっても進む先輩の姿を後に参加したいであろう方々へ、、、。これ程まで過酷で、これ程まで前進を諦めない強い方々の大会です。 
ただ、自慢する話でもないし、あの時の私の行動がただの迷惑なお節介の可能性があったので書くか書くまいか悩ましかったんです。。)
 
 
 
ランナー数人に会い進む。
 
もうすぐ500㎞....これだけの距離を進んで来ているので皆さんどこかしら痛めている。が、ゴールへ向かい懸命に進んでいる。
 
私は故障は無いが、足裏痛の波の間隔が短くなっていてマッサージの回数が増えている。
 
 
 
 白根あたりのバイパスのアップダウンが多いエリアで足裏痛&体調不良で走れなくなった。
 
なんらな歩くのもキツイ。
 
どこか休める所、、、
 
と、探したら少し進むと白根総合公園。
 
助かったとゆっくり進み、トイレの手洗いでかぶり水し、補給食を少し食べ、トイレと生け垣の間のひと目に付きにくい場所で横になり目を閉じた。
 
 
晴れて暖かくて寝やすくて助かった。結構運が良い。
 
30分程で起きて進む。
 
体調不良は改善したが足裏痛はそのまま辛い。
 
 
文句言いつつ、歩き中心でなんとかアップダウンをクリアし、少し先のコンビニでお昼ご飯。
 
ご飯食べて気分は復活したがあまり走れなくて。
 
歩きの比率多めで進んでいく。
 
出発当日、駅へ送ってもらう時、妻には「午前中でゴールして帰宅するわー」なんて話していたが、これじゃ夕日見る事になる。。
 
かっこ悪りぃー。
 
等とぶつくさ言いながら進むと
 
エリートランナー甲斐さんがゴールして私設エイド出してくれていた。流石地元。
 
有難く寄らせて頂く。
 
頂いた冷えたスイカ🍉の美味しかった事ーー♪
 
お礼言いながら
サンダルからのぞく彼女の足の甲が目に止まった。
 
色々な部分が赤く腫れており壮絶な走りをされた事がひと目で判った。
 
上位者でも皆、楽に進んだ訳では無いのだ。
 
と、途端に走れる様になった。
 
甲斐さんには
「スイカのお蔭ですー。走れるよー。ありがとう♪」
 
と、伝えたが本当は復活させてくれたのは彼女の足だった。
 
苦しくても自分なりに頑張ろう。
 
 
 
 
少し進み大野大橋手前でスマホが大騒ぎを始めた。
 
地震!
 
 震度6強って!
 
津波出たらどうしよ?
 
折角ここ迄来て津波警報でゴールさせてもらえないとか笑えないからね! 無事ゴールさせてくれよ?
 
と進んで
チェックポイント 502.6㎞ 大野大橋南詰
5/5 14:47 到着
 
 
 
 
大野大橋を突破し、相変わらず足裏痛のマッサージしながらやれる様に進み、信号待ちしていると後ろから人の気配。
 
振り返ると、布施様と川上様が追い付いて来た。
嬉しくて総毛立ちました。
 
二人、必死に走って進んできたとの事。 やっぱり来たか! と、言いながら少し涙目でした。
 
よかったですねー。これで完走できますね!
 
と、

3人で進み、土手に出る前の私設エイドでパピコを頂いた。とても美味しい♪
どこかでお会いしたような?? と、思っていたら4年前の川ハーフの際、長野で夕飯ご一緒させて頂いた方でした。(申し出ていただかなければ思い出せなかったので感謝です。)
 
土手の上に出て「ここからまだ長いんだよねー」「ホンマ健康ランドがやってた頃、あそこがゴールだって指さされてうんざりしたわー(笑)」
 
と、ミキちゃんと笑い話して元気な彼女は先へ。
(走力近しいから色んな所でたーーーくさん彼女とは会ってます。書きすぎると「ストーカーか!?」と言われそうなのでここまで控えてましたw)
 
 
ミキちゃんに引きずられて走り出す川上様と布施様。
 
元気だねぇ。
 
 
もう終わってしまうなぁ。。。長かったがあっという間に感じるよ。。。と、しみじみと今回のレースを振り返りつつ進む。
 
 
もうすぐ岬というところで🍺の帽子かぶった小出さんが応援で待機していてくれました。
なんでこんな遠くまで。
 
「嬉しいー!」と、駆け寄ったら
「完走嬉しいよね?」と、返されたので
 
「違う違う。小出さんがここにいるのが嬉しいんだよ。」
 
小出さんに先導されて岬へ。
 
入れ違いにゴールへ向かうミキちゃんが「ジューシーが🍺用意してくれてるからもらって!」と素敵情報。
 
ってことでジューシーさんから🍺頂き川の道岬と乾杯♪
 
日本横断できました♪
昨年、小諸で終わった私をようやく連れて来れました。
 
チェックポイント 511.1㎞ 川の道岬
 
美味しく頂きゴールへ。
 
ビクトリーロードのはずが、たった2キロが思いのほか長かったなぁ(笑)
 
でも、良い香りの花が咲き誇り、海浜公園で遊ぶ方々が拍手してくれたりで良いビクトリーロードでした。
 
 
遊歩道を走り、案内の方が左折を促しながら「ランナー入ります!」
との掛け声に気持ちよくゴールへ駆け込みようやくゴール。
 
127時間42分04秒
 ゴール 513.3㎞ 海の家 静浜亭

目指し始めてから5年の月日が流れていました。
 
5年もかかった様に見えますが
 
きっと5年必要だったのです。少しづつ完走へのピースがそろっていって。
 
それでも昨年の私は本当に完走する力が無くて。まだまだダメで。だからあの怪我で。
 
 
でも、、、昨年の小諸でのリタイアはこのゴールへの道筋でした。
 
リタイアからの大きな出会いで超長距離への力と自信が一気に付いて。
 
スタート当日朝に投稿した
 
「さぁ 怖くはない 不安はない」
 
は、本心でした。
 
リタイアから1年かけて習得したチカラは私をゴールさせてくれると信じていました。
 
ただ、
それ以外の部分ではランナー、応援の方、スタッフに大きく支えられて進みました。

善意の誰かが居なければ駄目になっていたシーンはいくつもあった訳で。。。
 
ゴール迄に会った道中のその全てに感謝しております。
 
 
 
 
そして、ご報告の投稿は、、、、
 
スタートがあの曲の最初のフレーズなので、、
ゴールは最後のフレーズでと決めていました。
 
 
 
5年かかったが諦めず少しづつ目指して来た内容にもマッチしてましたしね♪
 
 
 
ゴールしたら妻から祝福のメッセージと共に
一気に現実に戻った。
 
 
完走したとて、明日から仕事。
サッサと身支度して帰宅し明日に備えねば。
 
って事で浸る事もなく、完走後酒宴で盛り上がる方々を横目に帰宅宣言してタクシーに乗合い新潟駅へ。新幹線で帰宅となりました。
 
 
5日かかったのに文明の利器は1時間半で家に帰しちゃうのね。
大宮駅へは妻が車で迎えに来てくれて助かりました。ありがとう。
 
帰宅後、家族に完走報告し、汚れ物を洗濯へ出し、片付けして大会が終了となりました。。
 
 
もうしばらく走らなくて良いかな?
なんて思っていましたが、疲労はあれど痛いところはなく。
 
そして3日後には
 
氷川神社へ完走御礼参りと福山センセへ完走報告しつつ走っていました。
 
来年、あれとこれを改善したらもっと楽しい旅になるよね?
 
 
 
 
ではでは。。。