第17回川の道フットレース日本横断ステージ513km リタイア記 両神荘〜小諸まで。
さてさて、、、
前回のスタート〜両神荘の続きです。
前回はコチラ 〉〉
【両神荘〜リスタート】
荷物を受け取り、スマホ、時計、モバイルバッテリーの充電をかける。
滞在時間内でフル充電されたらいいけど厳しいかな?
次にお風呂へ。
今回、お風呂のopenが11:00〜と変更されている為、11:00過ぎに到着した私はすぐに入れる。
早い到着の方々はどうしたんだろう? 着換えと濡れタオルで身体を拭いたぐらいかな?
2日間の汚れを落とし、湯船に浸かってホッとひと息。
風呂から上がると待望のお昼ご飯。
食堂でカレー🍛と卵かけご飯とフルーツポンチを美味しく頂く。
スマホ充電中で写真撮れなかったのが残念。
タイガー姉さんから一時的に変身を解き、人に戻ったはせれはカレー食べながら既に黒ラベル350ml缶2本目に突入していた(笑)
聞けば預け荷物に入れてあったらしい。
驚きばかりだ。
そういえば、、
前回の投稿で端折ったが、熊谷あたりで元日本代表の松本サマとしばらく一緒だった。彼女はビール呑みながら走ってたね。。
過去に試したが私はそれやると走れなくなる。
熟練者は違う(笑)
レストポイントでのビールは美味しそうだったので次回やろう(笑)
さて、お腹が満ちたら睡眠。
寝袋とキッチンタイマーを持ち寝床(体育館)へ。 敷かれた敷布団の上に寝袋広げ、キッチンタイマーを90分にセットして目を閉じた。
が
イビキの大きな方が。
うるさくて寝れない(;´Д`)どうしよう。
とにかくコチラも意識さえ落してしまえばなんとかなると寝る事に集中。一時的に落ちるも深い眠りに入る前なのでイビキに起こされる。
色々とやってみたがダメなので1時間程で諦めました。
サッサと出発して小諸でしっかり寝てやろう。
寝袋をそそくさとたたみ、出発準備。
ぽつぽつと雨になったのでレインコート、レイン用ザック、濡れてよいシューズと雨対策しっかりと。
出発時、SNSへ投稿。
(4時間弱での出発でした。早かったなぁ。雨装備しっかりしてるんだから本降りの雨の中出たって大丈夫だったよね。あと1時間か2時間いてもよかったなー。)
【志賀坂峠まで】
一路、チェックポイントである志賀坂峠へ。
出発時、偶然一緒になったのは、、、サイゼリアと言ったらこの人、中山サマ。
二人とも足の温存を目的に歩きメインで志賀坂峠を目指します。
雨はもうすぐ黒海土大橋という頃に本降りに。
ローソンでパンを4つ購入。
ここから下仁田のローソンまでコンビニが無い。ここで食料調達しておかないと酷い目に合う。
しばらく進んで新秩父開閉所。
雨に煙る巨大変電施設は威圧感たっぷり。
元気な方々が走りながら抜いていく。
我々はゆっくりと。
途中、左ふくらはぎにチクッと痛みが。
え? どうして? 歩きなのに? と、驚きつつ、
ここは足に無理させない事が正解かな? と、山越え用で持参していたストックを。
カツカツとリズミカルにノルディックウォークで歩みを進める。
次第に日も傾き、そろそろ暗くなる頃、中山サマが「昨年、この先でご夫妻で私設エイドやってたんだよ。焼き鳥とか焼いてくれてさ。今年も出ていたら嬉しい」と、話し始めた。
そんな嬉しいエイドが昨年あったのね、、、今年もあります様に。
と、思いながら真福寺を過ぎたあたりで道路右側の民家の軒先に明かり灯っている。
行ってみると中山サマの話していた私設エイド。
気さくなご夫妻に良くして頂きました。
お漬物、梅干し美味しかったなぁ。
そして、焼き鳥焼いたから食ってけ。と。
アツアツの焼き鳥美味しかった。もう感謝感謝です。
長居は出来ないのでお礼を言い出発。
降りしきる霧雨? もしかしたら雲の中? をヘッデンの明かりを頼りに高度を上げていく。
相変わらず左ふくらはぎは調子良くない。
時々差し込む痛みが来る。
ここでコレかー。。。。イヤだなー。。。
志賀坂峠は峠までの距離表示が一定区間毎に表示されている為、二人で 「あと何キロ、何メートル」と表示を読みながら励まし合いながら進み、、、
ようやくチェックポイント
20:11 志賀坂トンネル入口。175.4km。
やっとこさ、登りが終了。長かった。
トンネル抜けると撮影の方が待っていました。こんな雨の中。撮影して頂き御礼を言い出発。
【内山峠まで】
さて、ここからずっと下り坂なのですが、、
この痛めた足にはストック使ってもかなり厳しく。。
痛みが増してくる。これ以上悪くすると、小諸に辿り着けずここらで終わりになる。
休み休み、だましだまし、歩みを進める。
中山サマには随分待って頂いた。
山を降りきり、そろそろ平坦になって来た頃、
私から「どこか風雨凌げる場所でエマージェンシーシート被ってビバークしながら復活するので先に行って下さい。」と、中山サマにご提案。
した矢先。
闇夜の中に明かりが。
見えて来たのは営業中のカフェ。
川の道参加者が中に居るのが見える。
見ると川の道参加者へどうぞ寄ってってとのメッセージ。
休めたら嬉しいなと中に入って事情を伝える。
マスターが「畳のトコで寝てっていいよ。朝まで営業するから」と快諾。
カフェの中は薪ストーブでとても温かい。
カフェの名前はKiCoRiカフェ。
話すとマスターはとても川の道の事をよく知っていて大会に好意的。 志賀坂峠超えて来たランナーの為に今日限りの深夜臨時営業だとか。
(キッチンの奥にマスター。画像の左奥に薪ストーブの煙突。)
ただ休むのでは非常に申し訳無いので「キチンとお客様になります。注文させて。」と、トマトパスタをオーダー。
とても美味しかった。ありがとうございました。
回復系のサプリやプロテイン飲んでエマージェンシーシートを被り、ビバーク中だとSNSに投稿し、回復を願い目を閉じた。
ふと、意識が戻ったのは午前2時半。
近くで寝ていた中山サマは先に出発した模様。
マスターから中山サマ先に行った旨伝言をもらった。
ジャーニーだからそれでいい。
時間を逆算して3時には出発しないといけないので出発の準備を進める。
立ち上がると足の調子が随分改善していた。
これならイケる。
マスターに「この店なかったらもうレースリタイアしてました。ありがとうございました。」
と、御礼を言い出発。
雨の上がった漆黒の神流町へ。
今回、これまで誰かと一緒だったので使ってなかったミュージックプレーヤーを。
イヤホンから好きな音楽が流れ、テンション上げながら闇夜を進んでいく。
もう、軽く走れる程に足は回復していたが調子に乗ると終わってしまうのでペース抑えつつ、歩きを混ぜつつ。ストック使ってノルディックランも使いつつ。
自信を持って進める。改めてカフェのマスターに感謝した。
先行している方々に追い付き声をかけながら抜いていく。
調子は上々。
これまでの遅れを取り戻していく。
ふと、上を見ると満天の星空。
頭上に北斗七星、山陰に半分隠れてさそり座。
そうか、初夏だよね。
そういえば3年前、川ハーフ出た時も同じ感じで音楽と星空に癒やされながら野沢温泉村を進んだなと思い返しテンションが上がる。
トンネルは誰も居ないのでひとりカラオケ会場にして気持ち良く歌いながら進む。トンネル内に反響する声がいい感じ(笑)実は先に誰かいたらどうしよう(笑)
徐々に夜が明けて来た。
早朝の山は朝霧がかかりとても美しい。
日が登るにつれ、景色がくっきりとしていく。
進んで川の駅上野。
通り過ぎようとすると駐車場の車から女性が飛び出して来た。
彼女は過去に応援頂いたがキチンと話した事がない為御礼出来ていなかった、さとゆうサマ。
荒川ジャーニーの時の御礼を伝え、彼女が用意してあった補給食を頂く。
パインの絶妙な旨さは最高でした。
ありがとうございました♫
御礼を言い出発。
進んで、坂道を走り歩きでクリアし湯の沢トンネル。
チェックポイントではないが、夜間のビバーク投稿に心配の声が多く寄せられていたので復活と随分進んだ事をSNSに報告。安心して頂こう。
長い長い湯の沢トンネルをひとりカラオケ会場にして下っていく。。
ようやくトンネルを出ると今度は旧道の下り坂。キツイ斜度でストック使って歩くのが精一杯。
14%だって。
坂道を降りきり進むと後方から颯爽と爽やかなランナーが現れた。
123番 布施サマ。
怪我の事や復活の事を話すと色々アドバイス頂けました。流石歴戦の勇士。くぐって来た修羅場が違う。
布施サマは先に行き、一人進んで道の駅南牧村。
あっちゃんが私設エイドしていました。
頂いたしじみスープの美味しかった事♫
ありがとうございました♫
ここで志賀坂前に買ってあったパンをひとつ。
随分美味しく感じる。埼玉県エリアではあまり身体が受け付けず無理矢理押し込んだ時もあったんですが。
身体と心は繋がっているなと改めて感じる。
進んで
チェックポイント
下仁田交差点 9:22 213.2km
早い到着なら1キロ程コースアウトして嫁さんのお父上の墓参りしていくつもりでしたが時間が無い為、墓の方角に向い手を合わせるだけに。
頑張ろうと進んでローソン。
あっちゃんと完走おじさん芹沢サマ、あっちゃんが今回メインでサポートしているよしろーさんが休憩中。
合流して、よしろーさんと進む。
道中、色々教えて頂けました。
内山峠への長い坂を上がって来て、黛こんにゃく店。
前に試走した女将さんが投稿していたクリームあんみつを頂く。
甘さが疲れた身体にとても染み渡る。美味しい。
お会計して御礼を言い出発。
少し進んで、天才詐欺師けいじーと芹沢サマが追い付いて来た。
私は足をかばい歩くペース上げられないが二人とも歩くのが早い早い。どんどん置いて行かれる。
旧道に入りキツイ坂をクリアすると眼前に荒船山。
進んで、16号橋をクリアしたらようやく眼前に内山トンネル。
長かった。。。。さぁ、長野県ですよ!
【小諸グランドキャッスルまで】
トンネルを抜けるともう15時。
このままゆっくり行くと小諸グランドキャッスル到着は夜になる。
もう少し早い時間帯に着いて5時間ぐらい寝てAM3時出発ぐらいのスケジュールで行きたいなと思ったのが良くなかった。
傾斜がそれなりにあるのに走ってしまいました。
暫くは走れていたものの、とあるトコで左ふくらはぎに強い痛みが。
これで歩くしか出来なくなった。
しかも、スピードはキロ12分〜キロ13分。。。
その前迄は歩きはキロ10分〜キロ11分だったのに。。。
くっそ。焦るんじゃなかった。。
ストック使いながらゆっくり歩いていると走って抜いた方々が抜き返していく。。。
しょうがない。やれる様に進むしか無い。。
日が傾き、空気が冷たい。歩くしか出来ないのも関係している。
やむなく夜間装備に替え進む。
合わせてロキソニン投入。普段、こんなトコで投入しませんがこれ以上進むペースは落とせない。
ようやく、、、
チェックポイント
中込交差点 17:54 248.2km
もうすぐ日が暮れる。
「佐久平って地名だけど全然平じゃねーじゃん!」と、佐久市の長いアップダウンに恨み節を言いつつなんとかこなして、、ようやく、、
チェックポイント
長土呂南交差点 19:07 253.7km
次はレストポイントである小諸グランドキャッスルなんですが、、全然進まない。
日が落ちて寒くて寒くて凍えながら進む。
耐え切れずコンビニ入ってビールとチキンの唐揚げ購入して身体を温めながら前進。
小諸へ向かう道中も坂ばかり。また恨み節が出る。
そうこうしていたらようやく小諸グランドキャッスル前のローソン。
ここで夕飯の弁当と寝酒を購入。
もう少しで休息だと足を進める。
ようやく、、
チェックポイント&レストポイント
小諸グランドキャッスル到着 21:21 261.7km
いやはや、、こんなに遅くなるとは。
早いところ補給と休息をと急ぎ動く。
弁当食べ、お風呂。
左ふくらはぎが腫れている。やはりねー。。。
かなり厳しい。進むか止めるかは起きた時の状況で決めよう。
そそくさと風呂を終わらせ寝袋で寝床に着いた。
家族Lineに状況を送ってあったら長男からネットのネタ画像が送られて来ていた。
酒、ストロングにしときゃよかったな、、と笑った。
2時頃起床し、身体の状態を確かめる。
左ふくらはぎが痛くまともに歩けない。
アウトかなー?
出発を遅らせもう少し休んで考えよう。
スタッフには川の道フル歴戦の猛者が数名。もしかしたら大逆転な対処方法とかあるかも知れない。と、足を引きずってエントランスへ。
状況説明して「何かいい方法無い?」と、聞くも、、、まぁ無いよね(笑)
荷物部屋に戻ったらタイガー姉さんが出発準備中。
状況話したら 「色々慌てすぎ!」 と、ビシッと痛いとこの核心をつかれた。
けいじーにも似たような事を言われ、、まだまだ甘かったなと反省。
両神でもっとゆっくりメンテするのが正解だったかも。
あらかた出発する方々を見送り、出発制限最終時刻8:00チョイ前に計測リングを返しリタイア宣言して今回の川の道は終了。
もうどう仕様もないので気分はスッキリしていました。
【リタイア後】
で
リタイアしましたが、やるべき事が。
川の道ハーフ出走者に知ってる方々、お友達がいるので彼らの激励とお見送りを。
私が川の道ハーフに出た時もここでリタイアした方がお見送りしてくれたんですよ。あの時は嬉しかった。なので私もやってあげないと。
エントランスでスタッフと一緒に座っていると続々とハーフ出走者が。
ここに居る事を驚かれ事情説明して納得され、見送りさせてねと話して喜ばれの繰り返し。
そんなこんなで川の道ハーフスタート5/3 11:00 彼らを笑顔で見送って帰宅となりました。
帰宅の際、舘山代表に御礼を伝え「前半難しいだろう」と言われ、、「難しいけど面白い。またリベンジしますよ♫」とやり取りして小諸駅へ。
もともと
レース中、上田で馬肉うどんの中村屋に寄りたかったので時間たっぷりあるし途中下車してお昼ご飯。
馬肉うどんセット(ミニ天丼付き)は美味しうございました。
来年こそはレース中に寄ろうと心に誓い帰路に。
帰宅後は荷物整理と洗濯で大わらわ。なんとか同日で終わりました。
でね、
帰宅後、嫁さんから小言を言われながら
と、難関0次関門が突破出来た事をご報告して終わりにします。
さ、しっかり治して来年に向けて参りますよ♫
ではでは。。。