いつもお読みいただきありがとうございます😊

 

今日は、私が、断捨離しても、残している本の1冊をご紹介させていただきます。

 

「超訳 ニーチェの言葉」です

 


大事な本


フリードリヒ・ニーチェは、19世紀のドイツの哲学者で、存在論や道徳の批判、永劫回帰の概念などで知られています。

 

この本は、ニーチェの著作の中から、いろんな方向から、珠玉の言葉を選んでくださっている本で、ニーチェの入門本として購入しました。

 

柔らかい、小さなサイズの本で、カバンにいれても負担にならないサイズで、読みやすいのです。

 

その中の言葉で、私が好きな言葉が次の言葉です

 

「生活を重んじる」というタイトルの章

 

わたしたちは、慣れきっている事柄、つまり、衣食住に関してあまりにおろそかにしすぎだ。

ひどい場合には生きるために食っているとか、情欲ゆえに子供を産むなどと考えたりいったりする人がいるくらいだ。

 

そういう人たちは

 

ふだんの生活の大部分は堕落であり、何か別の高尚なことが他にあるかのように言う。

 

しかし、わたしたちは、人生の土台をしっかりと支えている、衣食住という生活にもっと真摯なまなざしをむけるべきだ。

 

もっと考え、反省し、改良を重ね、知性と芸術的感性を生活の基本に差し向けようではないか

 

これは、ニーチェの「漂白者とその影」からの抜粋だそうです。

 

なんと、素敵な言葉なんだろうと、何回も読みました。

 

やましたひでこさんが、番組や本の中でおっしゃっている言葉と共通していて、”断捨離は住空間を快適に、心地よくしてご機嫌に生きる手段”と通じると思います。

 

ニーチェはそのことを100年前に説いていたのでした。

 

私も、なぜか、崇高なことや、高尚なことは、今いる場所の他にあるように思っていました。

 

お寺や神社のような神聖な場所や、大学での学びや、ボランティア活動などの中に崇高で高尚なことががあると思っていました。

 

ところが

 

最も大切にすべきことは、普段の生活や、いま自分がしている仕事なんだと気が付きました。

 

自分と家族を守る家が大事

 

料理をするときに使う道具も大事

 

掃除も、家を安心安全に保つために大事

 

仕事は、ボランティアではないけど、給料以外の仕事も(お悩み相談をきいたり、困っている人の手助けをしたり)しているから、社会への奉仕になる


家事も仕事も普段していることは崇高なこと

 

このように、日々の暮らしそのものが、自分の人生そのものなのだと、本を読んで改めて気が付きました。

 

他にも、仕事について、人について、己について、と心に響く言葉がありました。

 

1000円(私が購入した時点で)でこのような、貴重な経験ができる読書はほんとにすばらしいと思います。