タヒチアンのヒップベルト | 作りたいモノしか作らない、売りたい人にしか売らない

タヒチアン・パーカッションのバンドをしてる方の衣装?を作りました。

タヒチアン・ダンスの時に腰に着ける、ヒップドレスなどと呼ばれるものです。

見本になるものがあったので、構造やサイズはそれからサンプリングしました。

演奏がメインで、ダンスは曲中数十秒ということで、見本よりは小振りにしたいということでした。


コストは出来るだけ抑えたいということで、ベースになるベルト部分の生地は黒なら何でもいいということでした。

出来上がった製品は20,000円以上したりします。

在庫の素材を確認すると、黒は変形のコーデュロイのみ。

タヒチのイメージとは程遠い暑苦しい素材なので、裏を使うことにしました。

素材を漁ってる時にラメ入りのニット生地があったので、それを表に張ることにしました。

 


激しい腰の動きでもズレたりしないように、着脱は見本と同じマジックテープにしました。

起毛が多い目のコーデュロイなので、摩擦抵抗がズレを防止してくれるだろうと、裏側はコーデュロイの表面をそのまま使用。

 

 

 


アンダリアの重みで表生地が剥離するとまずぃので、ステッチを2本かけました。

アンダリアというのは木材パルプを原料とする天然素材で、麦わら帽子などにも使われたりします。

 

 

 


まず15cm×200本の束にして、根本を留めていきます。

 

 

 


パンを買った時に着いてる針金入りの結束バンド、部屋中探したら必要分集まりました(笑)。

 

 

 

 

 


これを見本と同じようにグルーガンで接着していきます。

 

 

 

 

 

 

 


グルーガンは、ボンドガンとも呼ばれていて、存在は知ってたのですが、その名前から温められたボンドが出てくると思ってたんです。

「普通にボンド使えばええやん」と思って、あまり興味がなかったんですが、実はコレ、ボンドじゃなくて樹脂なんですね。

そうと知ってればもっと早く買ってたと思います。マスク制作の時に使ってたら、かなり作業効率は上がったはず。

一般的に当たり前のことでも、まだまだ知らない事は沢山ありますね。


熱で温められた樹脂のスティックがノズルから出てくるという仕組みです。

 

 

 

 

 

 


初めての道具なので、生地の接着具合と強度のテストをしてみました。

 

 

 

 

爪楊枝を接着してみたのですが、強度は十分。少々引っぱっても外れません。無理に外そうとすれば、生地側が破損して破れそうなくらいです。


本接着はアンダリアがばらけて作業しにくいので、先を束ねて3cm間隔で付けていきました。

 

 


流し出した樹脂はすぐ固まり始めるので、すぐに付けないといけません。

初めて使うので、接着面はかなり汚くなりました。


最後に羽を付けていきます。
(写真は位置決めをしてるだけで、まだ接着はしてません)

 

 

 

 

 


最後に接着面を確認して、弱そうな箇所は樹脂を流し込んで強化していきます。


完成品です。