2016年のオバマのスピーチでのマイクを落とすジェスチャーから着想を得たというMIC Dropを参考に比較してみよう。
MIC DropのMVは国際ハッカー集団Anonymous(アノニマス)を彷彿とさせる顔の見えない集団や爆発、警察や燃えた車の残骸などまさに「反トランプ・反公権力でSNS上の抗議運動が得意なアジア系その他の有色人種のティーンエイジャーがまさしく惹かれそうなテイスト」。
5年前の曲だが、2016年のヒラリー対トランプの大統領選ではBLMはすでに身近に感じる運動だった(家の前の道路にpoliceの車が急に来て人を取り押さえたり、プラカードを持った人々が集まってチャントしたり)。
MIC DropのMVの冒頭には、これはAnonymousなのでは?と思える人影が出てくる。Anonymousは周知の通りアメリカで誕生した国際ハッカー集団で、最近では今年2月にロシア政府にサイバー攻撃を仕掛けたと宣言している(その他の活動や性質については割愛)。
All our homies listen to Kpop.
— Anonymous (@YourAnonCentral) August 7, 2020
Aug. 21 😉
英・インディペンデント紙「なぜマスクがAnonymousの象徴になったのか」と示すように、Anonymousはマスクをかぶって顔を見せないのだが、MVの群衆も最後まで顔を見せないのは象徴的。
今にも爆発物を投げ出しそうなMV中の人物。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221012/22/madeinkp/f5/dc/p/o0722050915187570519.png?caw=800)
燃え盛っている。
アメリカ国内では、2020年にミネソタで黒人男性が警察に射殺されて以来、各地でBlack Lives Matterの抗議運動が激化。周知の通り、BTSは同年、そのBLMに100万ドル寄付しており、ファンも同額の寄付金を集める。
※Timeによると93%は平和な抗議運動だが、逆に言えば残りの7%は暴力を伴うということだが。
一方、共和党トランプは同じ年、一部暴徒化した抗議運動に対して「反ファシストのANTIFAの関与」を指摘し、「テロ組織」であると言及、物議を醸した。
リベラル勢力の強いシアトルでの反ファシストANTIFAの破壊運動。※一部スターバックスが4州で閉店することになった点は過去記事参照。
Antifa rioters in Seattle smashed up a Starbucks and threw an explosive inside tonight. Video by @KatieDaviscourt. #AntifaRiots pic.twitter.com/fvvjafLptv
— Andy Ngô 🏳️🌈 (@MrAndyNgo) October 4, 2020
This is how the genius legacy media (@opb) report on the arson attack by #antifa in downtown Portland. Even after it was declared a legal riot by police, this pro-antifa reporter calls rioters, “protesters.”#MostlyPeaceful pic.twitter.com/c699UZ6bg8
— Andy Ngô 🏳️🌈 (@MrAndyNgo) April 17, 2021
MVより。残骸の車。
Policeの車に四方を囲まれている。
現在もANTIFAの活動は続いている。ANTIFA, Trump, Naziの文字が書かれている。
A retired couple in Lansing had their cars and property vandalized by the tolerant people of ANTIFA because the couple supports President Trump.
— Tudor Dixon (@TudorDixon) October 7, 2022
Another example of the radical left’s “fight like hell” tactics, courtesy of Gretchen Whitmer. pic.twitter.com/z23H44WBbN
実際のところ、アメリカではK-popを聞くファンたちの反トランプ、反公権力のSNS上での抗議活動が大きくニュースにもなり、BLMへの寄付と同額の寄付金を集めたことも話題に。
【反トランプ運動】
実際、SNS上では10代のTikTokユーザーとK-popファンがトランプ陣営のキャンペーンラリーを空予約して選挙妨害をしたと報道されている(過去記事を参照)。
改めて見ると、冒頭で書いたように、反トランプ・反公権力でSNS上の抗議運動が得意な有色人種のティーンエイジャーが惹かれるテイストであるのは分かる。爆発、すごいインパクト。
過去記事。