国際ハッカー集団と反トランプ・反公権力のANTIFA・BLMの抗議運動とMIC Drop | Je Veux Vivre

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2016年のオバマのスピーチでのマイクを落とすジェスチャーから着想を得たというMIC Dropを参考に比較してみよう。

 

MIC DropのMVは国際ハッカー集団Anonymous(アノニマス)を彷彿とさせる顔の見えない集団や爆発、警察や燃えた車の残骸などまさに「反トランプ・反公権力でSNS上の抗議運動が得意なアジア系その他の有色人種のティーンエイジャーがまさしく惹かれそうなテイスト」。

 

5年前の曲だが、2016年のヒラリー対トランプの大統領選ではBLMはすでに身近に感じる運動だった(家の前の道路にpoliceの車が急に来て人を取り押さえたり、プラカードを持った人々が集まってチャントしたり)。

 

 

 

 

MIC DropのMVの冒頭には、これはAnonymousなのでは?と思える人影が出てくる。Anonymousは周知の通りアメリカで誕生した国際ハッカー集団で、最近では今年2月にロシア政府にサイバー攻撃を仕掛けたと宣言している(その他の活動や性質については割愛)。

 

 

 

MVから。まさに無数のAnonymousを思わせる後姿。Anonymousはマスクをしているのだが、MVでは集団が最後まで顔を見せないこともそれを彷彿させる。
 
 
 
実際、Anonymous側も仲間たちがK-popを聞いていると共感を示している(2020)。ちなみに、現時点でのAnonymousのフォロワー数は555.5万人。

                      

英・インディペンデント紙「なぜマスクがAnonymousの象徴になったのか」と示すように、Anonymousはマスクをかぶって顔を見せないのだが、MVの群衆も最後まで顔を見せないのは象徴的。

 

 

 

今にも爆発物を投げ出しそうなMV中の人物。

 

燃え盛っている。

 

 

 

アメリカ国内では、2020年にミネソタで黒人男性が警察に射殺されて以来、各地でBlack Lives Matterの抗議運動が激化。周知の通り、BTSは同年、そのBLMに100万ドル寄付しており、ファンも同額の寄付金を集める

 

 

※Timeによると93%は平和な抗議運動だが、逆に言えば残りの7%は暴力を伴うということだが。

 

 

一方、共和党トランプは同じ年、一部暴徒化した抗議運動に対して「反ファシストのANTIFAの関与」を指摘し、「テロ組織」であると言及、物議を醸した

 

 

 

リベラル勢力の強いシアトルでの反ファシストANTIFAの破壊運動。※一部スターバックスが4州で閉店することになった点は過去記事参照。

 

 

 

MVより。残骸の車。

 

Policeの車に四方を囲まれている。

 

 

現在もANTIFAの活動は続いている。ANTIFA, Trump, Naziの文字が書かれている。

 

 

 

実際のところ、アメリカではK-popを聞くファンたちの反トランプ、反公権力のSNS上での抗議活動が大きくニュースにもなり、BLMへの寄付と同額の寄付金を集めたことも話題に。

 

【反トランプ運動】

実際、SNS上では10代のTikTokユーザーとK-popファンがトランプ陣営のキャンペーンラリーを空予約して選挙妨害をしたと報道されている(過去記事を参照)。

 

 

 

【警察への妨害=反公権力】
こちらも同月、ダラスの警察によるBLM抗議運動の取り締まりに対し、警察のアプリに動画を送るなどしてK-popファンが妨害、機能停止。
 

 

改めて見ると、冒頭で書いたように、反トランプ・反公権力でSNS上の抗議運動が得意な有色人種のティーンエイジャーが惹かれるテイストであるのは分かる。爆発、すごいインパクト。

 

 

 

 

 

過去記事。