蜷川実花×赤 | Je Veux Vivre

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Je veux vivre
Dans ce rêve qui m'enivre

アーティストの名前を見なくとも、「一目見て誰の作品か分かる」という意味で個性が確立されていてそこが素晴らしい点なのだとは思うが、何せ作風が全く好みではなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国で紅は吉祥の色、春節や婚礼衣装にも用いられる色だが(『覇王別妃』のコン・リーのことを書こうと思っていたがまだ書いていない)、同時に赤は扇情的な色でもあり、前回書いたように

 

・赤線地区・赤窓

・キャバレー

・花魁

 

のイメージにも連なる。

 

 

 

 

 

蜷川実花氏の監督デビュー作も花魁で、氏はこのような世界観がお好きなのだろう(全く食指が動かないのだが)。

 

 

 

 

 

だから、このMVも遊郭に見えた訳なのですよね。赤の映像のイメージで極めて品がない。

 

 

 

 

 

背景が金屏風でそこも遊郭を彷彿とさせるテイスト。

 

 

 

当然ながら、グレース・ケリーの赤×黒のイメージとも全く異なる。

 

 

 

 

氏と好みが似ているのではないだろうか。改めて、アムステルダム赤線地区。

 

 

 

 

全体として見る者に享楽的なイメージを与え、MVとして楽しめる要素も一つもない。