追記☆広島忌 2024 | 思い草へ              

思い草へ              

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夏草のいきれが空へと立ち昇る朝   
その行く手に残る 八月の記憶を 
今年も油蝉の声が呼ぶ   

 

あの朝はいつも通りの朝 
いつも通りに見送り見送られ 
そして 八時一五分  

 

見送った目に残った見送られた背中と  

見送られた背中に残った見送った眼差しが
蝉しぐれとなって降りそそぐ 

広島忌  八月六日

 

私たちの夏は重く苦しい 
それでも  ここに残されたものは 

恨みや憎しみではなく祈りだということの奇跡  

 

 

PHOTO HIDE

 

原爆投下から79年を迎える朝

今年も祈りつつ8時15分を待ちます。

 

酷暑日本は今や亜熱帯のようで
嘗て南島のジャングルで逝った人々を思います。

 

日本の八月は苦しい…。

その苦しさから目をそらさない者でありたいです。
戦争被害の経験国に生まれた者として、

また同時に加害国に生まれた者として。

 

 

今年も未だに侵略やジェノサイトが続く世界が迎えた8月6日。

被爆地から発せられる言葉に世界が深く耳を傾けますように。

 

世界よ

被爆者の声を聴け

 

今年も祈りの一日にあなたと心合わせられる恵みに感謝しつつ。

 

 

★追記

8月6日が過ぎてゆきます。

たくさんのアクセスをありがとうございました。


今年も皆さまの御心とご一緒に在る祈りの一日でした。
政治的なものを絡めず、ただ戦争の無い世界を祈る時を

愛する皆さまと心ひとつにする特別な日。
私はそのために繰り返し書き続けます。


2024年8月6日 スノウ