思い草へ              

思い草へ              

               ・ 




    


TVから緊急地震速報の報知音が鳴り響いた。
程なく『熊本 震度7』の文字が目に飛び込んできて…
TVリモコンを持つ手が震える。

 

TV画面に釘付けになったまま7月28日が終わろうとしている。

切れ切れに被害の様子が画面に流れる。
再び熊本城の石垣が崩れ、橋が崩落し、家屋が潰れ…
今も繰り返し揺れが続き、被害の全容は分かっていない。

29℃の熱帯夜…。
あなたの居る場所で冷房は稼働しているでしょうか。
断水の報道…。
あなたの身体に必要な水分は摂れているでしょうか。


あなたが守られますように。
あなたの必要がすべて満たされますように。
熊本…あなたを想い、あなたを祈る夜が更けてゆきます。

2026年7月28日 スノウ

 

 

満月と松の木

 

 

 

Happy Birthday To You

あなたをうんで
あなたと であった

ちいさな わたしの
ひとりぼっちのこころ

 

 

Happy Birthday To You

わたしのしんゆう
ひとりぼっちのこころ

うまれてからずっと
このむねにあった
ひとりぼっちのこころ


 

Happy Birthday To You

あなたをうんで
あなたをしった
ちいさな わたしの

ひとりぼっちのこころ

もう ひとりぼっちじゃない
ひとりぼっちのこころ


 

 

湖畔でくつろぐ足元、青空と雲

PHOTO  安藤 路孝氏

 

 

☆★☆

 

 

愛する皆さまへ


毎年7月22日恒例のHappy Birthday To You(照笑)
今年も息子39歳の誕生日に想う詩です。

以下、世界で一番の親バカ記事が続きますので
その手が苦手な方はどうか回避をお願いいたしますね!
(^_-)-☆

 

アメブロで長いお付き合いの皆さまには「5歳の哲学者」として知れた我が息子(笑)
ブログを始めた15年前には、まだシンガポール国立大の院生になったばかりでした。
「5歳の哲学者」は本当にドクター オブ フィロソフィを取得し
この春には京都大学准教授を拝命、38歳まで続いた不安定キャリアを卒業いたしました。
ここまでの彼の道程を温かく見守ってくださった皆さまに心から感謝申し上げます!


さて。出版した本が2つの学術賞を受賞したりもあってか…
海外の大学や学会から御招待をいただき心躍り喜び勇むNoと云わない彼。
カナダだ、ネパールだ、インドネシアだ、香港だ、アメリカだ、
フィリピンだ、タイだ、東ティモールだ…etc.プラス国内も。

毎月(いや、月に2回の時も)ハードな海外巡業を続けていた彼。

(…と、さっそく親バカ爆裂かと思いきや…💧)

 

母としては、ずっと心配で堪らなかった息子の健康面でしたが。
案の定、その身体は悲鳴をあげました。
彼は真夜中にトイレに起きて激しい眩暈で動けなくなり
嘔吐物にまみれて倒れているのをお嫁さんが発見💦
精密検査を受けたところ心臓にも異常あり。
お医者様は過労が原因とのご診断でした ╯︿╰

そんな訳で。
眩暈によって長く本を読むと吐き気がしてしまうため
これまでのようなペースでの研究が不可能になり
学会や講演会もキャンセルが決まりました。
ずっと働きづめだった彼でしたが
こうして、思いがけない時間を得ることとなりました。

私たち家族は彼を温泉保養に連れ出したり
身体に優しくて美味しい御料理を振舞ったり
針やマッサージで整えられるよう勧めたり
できるだけ一緒の時間を増やして過ごしています。

今月は学会で東京に10日ほど滞在いたしましたので
帰りは熱海まで送りがてら一緒に温泉ホテルに。
この歳になって親子3人水入らずでプールで泳いで

ゲームコーナーでは太鼓叩きやレースで大はしゃぎ(笑)

失った時間が戻ってきたような感覚です(^_^)v

夏休みが終わる頃には久しぶりの海外出張とのこと。
スペイン開催の歴史学会で発表するそうです。
熱波で死者の出ている今年のヨーロッパ西部ですね💧
特にマドリードは例年でも40度超えはざら💧
心配の種は尽きません╮(╯▽╰)╭

 

2026年7月22日 スノウ


★ ☆ ★

そして!そして!

今日のオマケはナント…(#^.^#)
ワタクシお気に入りの息子写真(爆笑!)
この親バカ母、いったい何を考えているのでしょうか⁇
呆れてモノも言えません

\(〇_o)/
 

登山中の男性、山道でポーズ

PHOTO 山本てつや氏の撮影ですw
 

★2012年以降からこのブログをお読みは始めたあなたへ
↓息子「5歳の哲学者」の記事がこちらです。 

よろしければ、お読みくださいませ♡

 

 

追記
たくさんのアクセスをありがとうございます☆
祝福とエールの込められたコメントの数々✨✨✨
うれしいです!!!!!
順にお返事させていただきます💖

うれしいと云えば…
山本氏撮影の息子をお褒めいただき
すっかり調子づいたワタクシ(#^.^#)
HIDE氏撮影の息子を追加貼付いたしますw
どこまで親バカかと⁉
それは世界で一番を目指しておりますものw

 

赤シャツの男性、バーに座る
PHOTO  HIDE氏の撮影ですw

【 光への思慕について 】  2018年1月22日

 

 

暗闇のない夜を生きる魂に星は見えない  

今宵の星々降る樹下に流れる静謐な闇 

こんなにも瞬く光が恋しい 

 

漁火へと泳ぐ 魚の群れ 

街燈にむらがる 昆虫の習性 

遥かな光を恋う本能が組み込まれた 

自然の命たち 

 

この身も同じにして 

遠き月を星を思慕する 切ない本性  

ましてや この世の闇間に 

目も眩むような あなたの青い瞬き  

 

船上の祝宴の灯に誘われた人魚のごと 

藍墨の虚空を 銀色の尾鰭しならせて 

光へと泳ぐ  
 

 

夜空の木々と星

PHOTO 山本てつや

 

 

三日月  * 追記 * 

遠い昔から、夜空に惹かれます。

人生始まったばかりの頃、4歳頃かと思いますが、

星を見上げながら歩いていて、家の横の側溝に落ちた記憶があります。

その時、私が坂本九さんの「上を向いて歩こう」を歌っていたと母が証言しています。

母に叱られて家の外に出され…♪ にじんだ星を数えて 泣きながら歩く ひとりぼっちの夜♬

だったようです。(笑)

 

中高生時代には二階にある私の部屋の窓から一階の屋根に降りられましたので、

屋根の上に寝転がって、ひとり夜空を見ているような女子でした。
目覚めてしまった自我が生んだ焦燥感を鎮めてくれたのも夜空に光るものたち。

20歳、初めての大きな挫折を経験した頃。
トルソーと疲れ切った心身を背負って、目白駅から学習院前を歩いて寮へと向かう並木道。
「あ、月…」 夜空に大きな丸い月を見つけて、心和み立ち止まりました。

「私をなぐさめるために、こんな低い夜空に来てくれたの?」
でも良く見ると、それは月ではなく・・・丸い街燈で。

人間にだって、街燈が月に見えるときがあるのです。

 

それにしても、どうして昆虫や魚たちが光を恋うのか。

いろいろな説があるにはあるのですが確証はないようです。
たとえば夜行性の昆虫はというと…

月星などの光源からの角度を保つことで飛ぶ姿勢を確保しているからだとか、
魚はというとプランクトンが光に集まるので餌を狙って集まるとか…etc.


でも私は、こう信じようかと思います。
魚も虫も私もおなじ、光への憧憬が生まれながらにインプットされているから。

私たちが光を恋うるのは…生命が輝きを求めるから。  

 

(2018年1月22日 スノウ)

 

懐かしい記事です。
この記事を読んでいたら
この曲が脳内に流れて参りました✨
ご一緒にお聴きくださいませ。

⇩藤井 風さんの素敵なアレンジで《Close to you》

 

 

【 浅い夢の間に 】  2017年3月25日

 

 

ベッドの中で眠りに落ちるのを待ちながら、

覚醒した意識を保ったまま 、夢を見ることがある。

一昨日も現実の窓外に風が吹きはじめ、それから雨の気配がして、

寝静まった街に雨音が響くのをはっきり意識しながら…空にいる夢を見ていた。

 

眠る前から夢は始まり、夢を見ながら、いつしか眠りへと導かれてゆく。

そんな時に見る夢は、いつも何気なくて何事も起こらない夢だ。 
登場する人物が、決まって架空の知人である事も特徴かもしれない。

何故か、実在する人は出てこない。

 

夢に登場中の架空人物の顔や声や身体つきや服装など観察しつつ、

この人物設定を私はどこから引きだしてきたのかしら」などと、

目覚めているほうの意識で同時に検証したりして楽しんでいる。

道ですれ違った人や、どこかの店でお隣りの席にいた人などのイメージが

無意識に残って、登場人物のキャラクタ―に影響しているのではないかと憶測する。

 

ところで。

私は、初めて出逢った人に「この人を知っている」と感じることがある。

以前どこかで見かけたのか、知っている誰かに似ているのか・・・考えても心あたりがない。

そんな時、ふと胸をよぎるのが例のような夢に登場する「架空の知人」の件だ。

「もしかしたら、私はこの人と以前に夢で出逢っているのはないか・・・」

私らしからぬ この発想は、いつも瞬時に私自身によって打ち消されるのだが。 

 

打ち消した後に必ず脳裏に浮かぶ、ひとつの情景がある。 

或る人との出逢いの瞬間の懐かしい記憶だ。
その人に初めて対した途端、何の脈絡もなく私の内に唐突に浮かんだ言葉がある。

― とうとう、本当に出逢ってしまった  ―

この言葉がどこから来たのかを私は知らない。

そして、この言葉の意味を今でも探している私がいる。 

 

 

青い鳥が草むらを低空飛行

PHOTO HIDE

 

 

★前記事を投稿してから12日…ご無沙汰しております💧
いただいたコメントにも、まだお返事できておりません💦
漱石「夢十夜考」と題した私勝手な過去記事ではございましたが
「夢十夜」の美しさに呼応された皆さまの素敵なコメント✨
しっかり向き合いつつ、丁寧にお返事したく…
どうか、もう少しお時間をくださいませ🌻

さて、この12日間
何で心がいっぱいでブログ更新できなかったかと申しますとw
京都に住んている息子が学会でこちらに滞在しており(*^▽^*)
胸躍るワクワクな日々を得ていた次第です(⋈◍>◡<◍)。✧
最終日は、見送りがてら熱海一泊の親子3人水入らず
☆*: .。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


母に会う時も、息子に会う時も、孫に会う時も

別れ際は辛くて泣きそうになってしまう弱虫スノウです(笑)
この世に生まれ、出逢い、色々あったりもしましたが
生きてて良かったとしみじみ思える今に感謝です。

 

さて、今日の過去記事は…
漱石の夢十夜の気分を引きずったエッセイです。
皆さまにもこんな経験がおありでしょうか。

2026年7月9日 スノウ

【 夢十夜考 】  2016年4月26日

 

 

夏目漱石著 『夢十夜』。
ここ暫くの間、入院していた母の枕元で、私はこの本を繰り返し読んでおりました。
不可思議な夢の話を十夜分集めた短編集です。
特に第一夜の話が好きで前々回の記事にいたしましたが、
もう少しだけ私の独断と偏見で掘り下げた第一話考を書いてみたくなりました。
お付き合いいただけますか?

さて…「こんな夢を見た」で始まる 夢十夜の第一話目。
死んだ美しい女を百年待った夢を見た男が淡々と語る 映像美を伴う物語ですが、
私が其処に読むのは死んでいった女が抱いた切ない百年の夢の成就です。

死にゆく女は云います。
「死んだら埋めてください。大きな真珠貝で穴を掘って。
そうして、天から落ちてくる星のかけを、墓じるしに置いてください。
そうして、墓のそばに待っていてください。また会いに来ますから」

いつ来るかと問う男に答えて云います。
「日が出るでしょう。それから、日が沈むでしょう。
それから、また出るでしょう、そうして、また沈むでしょう。
 ―― 赤い日が東から西へ、東から西へと落ちていくうちに、――
あなた、待っていられますか」

『あなた、待っていられますか』
この一言に、私は彼女のこれまでの人生を深読みしてしまいます。
「待っていられるような男」=唯一無二の一人として
女を愛し貫けるような男を求めた彼女の真直ぐな生き方。
その純粋すぎる求めに応えられるような男と此の世では出逢えなかった女の、
それでも最後の最後に一人の男の真実に賭けた問い・・・。
『あなた、待っていられますか』

この問いの言葉の前に立つと、私の内には漱石著『こころ』の「先生」の声が聞こえてきます。
「私は死ぬ前にたったひとりで良いから、人を信用して死にたいと思っている。
あなたは、そのたったひとりになれますか。なってくれますか。」
同じ響きを持った問いです。

(話が逸れましたので、夢十夜に戻します。笑)
それから黙って頷いた男を見つめて、女はこともあろうに百年待つことを求め、
男の「待っている」という声を聞いた途端に意識が薄れ死んでしまいます。

死後百年愛されなければ癒されない傷を抱いたまま、女は死にます。
死際、女は男が百年待つと本当に信じたわけではないでしょう。
ただ、待つと言ってくれた優しさに、生涯の夢を一心に傾けたのでしょう。
それでも死にゆく女にとって、最期に聞いた男の一言は深い慰めだったに違いありません。

女の死後、男は女の願いのままに遺された身体を埋葬します。
その淡々として、なのに心込められた所作が美しく・・・
すべてを終えて墓の傍に座った男の、「これから百年の間、こうして待っているんだな」という、
気負いのない静かな呟きに私はトキメキます。(笑)

それから赤い日を幾つも見送り、男は百年を待ち遂せます。
百年待った男の存在が女の哀しみと孤独を完全に癒した証しに、
墓石の下から青い茎が伸び、男の胸の前で止まり、真っ白なユリの花が大きく花開きます。
 男はその白い花弁に接吻します。

それは一人の女の百年の夢が、百年ののちに叶った瞬間です。
それは一人の男が百年をかけて、一人の女の夢を叶えた瞬間です。

スノウの独断と偏見に満ちた夢十夜考、いかがでしたでしょうか。
第一話は4ページ程のとても短い物語ですので、ご再読くださり共に味わっていただけるなら幸せです。

夏目漱石『夢十夜』は、下の文字をクリックするとお読みいただけます。

青空文庫 『夢十夜』

 

白百合と庭園の風景

PHOTO   SNOW

 

 

2016年4月の投稿記事です。
母が急病で入院し熊本地震が起こった月でした。

生命が脆く不確実なものであるという現実に生きていた頃。
あれから10年が経ったことになります。


母の入院に付き添う時間は母の過去に寄り添う時間でした。
明確にいえば、死を意識した母の恨み節を全面的に受容する時間(笑)
娘としては苦い経験で…そんな中で読んだ《夢十夜》は救いでした。

10年を経て、母は何とか今も生きております。
今も生きて、父への恨み節に益々磨きをかけており(笑)
それをパワーに生存しているような節もございますw

 

漱石が描いた女のように…
白百合となって美しい終わりを見ることなど
やはり夢物語かと母を眺める2026年のワタクシでございますw
(>_<)

2026年6月28日 スノウ

 

透きとおるカルムノワール 

わずかに光を含む黒が重なり合い

唇からもれた溜め息が木霊して 

 

闇に夏薔薇が香る 

意味から解き放たれた命たちが

交感する気配が漂う

 

言葉をもたない花精が

ただ あるがままを謳い

揮発する生のアロマ 

 

言葉をもってしまった私たちも

意味の檻から揮発する 

夏至の夜

 

 

夏至の夜に咲く、オレンジとピンクの薔薇

PHOTO  HIDE

 

 

 

こんばんは。

今年の夏至は6月21日17時24分とのこと。
一年の中で最も昼が長く、夜が短くなる日です。

この日を境に夏へとまっしぐらと云われても
梅雨でじめじめな日本ではピンときませんけれど(笑)


北欧やヨーロッパなどの高緯度地域では

太陽が沈まない《白夜》シーズンのはじまり。
聖ヨハネの日に開催される夏至祭が知られていますね。
夜明けまで飲んで食べて踊るイメージでしょうかw
伝統的な大イベントですが恋に纏わるイメージが強いです。
この夜は男女が森に入って恋を語る事が黙認される風習があったとか(笑)

有名なシェイクスピアの戯曲《夏の夜の夢》は
まさに夏至祭の前夜に森に入った男女たちを描いた恋の喜劇です。
夏至の夜には妖精や精霊たちが人間界に現れて魔法をかけ
摩訶不思議な現象を起こすと信じられていたようですが。
実はそれを言い訳にして一夜を楽しむ風俗習慣が背景にあったのでは?

\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/ワタシハダアレ?的な(爆笑!)


大昔から御祭りはどこの国でも…
人間的、余りに人間的なものかと(#^.^#)


2026年6月21日 スノウ

★追記
夏至の夜をいかがお過ごしでしょうか。
今夜の私は…この美しい曲に

溢れるものを抱いて過ごしております。
ご一緒にお聴きくださいますか?

 

⇩BTSのVさん作《Scenery》

 


蛍の頃だと云うのに寝静まった夜の闇は凍りはじめ
どこからか空き缶が風に転がる音が響いてくる。
私はベッドの中で目を瞑って寝たふりをしたまま 
青い路面に転がる空き缶を照らす柔らかな月光を想ってみる。

いつか聞いた、或る染色家の言葉が胸をよぎる。
藍と月の満ち欠けについての話だ。
彼女は月の暦で藍を建てる。
新月に藍を仕込み、満月に染めるのだ。
その法則に適えば、色彩は秘密を打ち明けてくれると云う。

満月でなくとも藍は建つし、色は出る。
それでも満月と藍は必ず呼応し合っていると思い切ること。
満月の下の藍の色、これが藍の本当の色だと信じ切ること。
それが彼女の藍の哲学だ。

新月に仕込まれた藍の染液は
朝夕の丁寧な撹拌によって発酵を促され、
液面に藍の華と呼ばれる美しい藍色の泡を生じるようになる。
月光の注ぐ彼女の工房では藍の華を咲かせた染液が
土中に埋められた大甕に寝かされ、時が満ちるのを待っている。

満月の夜毎、彼女は工房を訪れ布を染める。
熟した藍は微かな音を発して月と交わっていると云う。
その夜に染めた藍布は得も言われぬ満ち足りた色に染まる。
染め上がった布で仕立てた着物は永遠に満月と呼応し続ける。



2016.7.15  スノウ


夜空に輝く星と月光、藍染めの哲学
PHOTO 山本てつや

 

 

 

少し前の記事で…少々泣き言を呟きました(#^.^#)
仕事が変革期にあり、余裕ない心身を騙しダマしの日々。

まったく詩を書けるコンディションになく
15周年記事から2週間が過ぎるというのに何も書けず💧
このままでは本末転倒
私の主軸から離れてしまいそうです(>_<)

…と云うことで。
少しでも文字を打っていたいとの想いの苦肉の策です。
過去記事に短い文をつけてご紹介してみようと思いました。
宜しければお付き合いくださいませ♡


初回は…
尊敬する志村ふくみ氏を私勝手に語った過去記事です(笑)
ふくみ先生は染色家として人間国宝である上に
随筆家としての作品に耀く鮮烈な感性と思想は
御前に思わず跪きたくなるような崇高さです。
⇩以下にふくみ先生の文章を少し引用いたしますね(*^-^*)


『私は次第に「色がそこにある」のではなく、
どこか宇宙の彼方から射してくるという実感を持つようになった。
色は、見えざるものの領域にある時、光だった。
我々は、見えざるものの領域である時、霊魂であった。
色も我々も、根源は一つのところから来ていると。
でなければ、自然の色彩がどうして我々の魂を歓喜させるだろうか。』
 ー 志村ふくみ著 《語りかける花》筑摩書房より  ー


…いかがでしょうか。
なんと美しいこと!˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°!
こういう感性を持って生きられたらと憧れます。
今年の9月には102歳になられるふくみ先生です。
穏やかな良き日々をと心からお祈りいたします。

2026年6月18日 スノウ

 

 
 
和風の鳥と花の絵、豪華なシャンデリア
PHOTO  HIDE
 
 
                     

B.  愛する皆さまへ B.

 

本日2026年6月6日

このブログは丸15回目の誕生日を迎えました。

・1205の投稿記事

・コメント欄に印された交流の記録

・「いいね」には皆さまのアイコンの数々

 注がれた15年分の眼差しに感謝が溢れます。

 

ショート な老い考  スノウ版

「自由になりました」この一言に尽きます。(笑)

 

例えば、詩作を例にしましょう。
私は小学生の頃から詩を書いておりました。

やがて中高学生になり、語彙も増し、難しい言い回しなども覚えてきますと、

ある頃から内心にムクムクと湧いて来るものがありました。

詩壇の先生方からお墨付きをいただきたい
あわよくば、出版社の方の目にも留まりたい
何なら、文学賞を取って注目を浴びたい
⇒職業としての詩人・小説家と呼ばれる人になりたい
そんな未来に到達すべく、学校をさぼってはせっせと書く少女(笑)
若かった頃の自分を振り返ると、強烈な承認欲求をエネルギーにして、
すべての行為を未来への投資として扱っていたように思えます。

 

今や前期高齢者となった私はというと…。

詩壇に認められる必要なし

出版社の方の目に留まる必要なし
文学賞に全く関心なし

職業としての詩人や小説家になるのは真っ平ごめんです(笑)

(註:もちろん、なろうとしてもなれませんけれど😅)

つまり、創作行為の私的未来予想図や承認欲求の縛りから

私は完全に解放されています。むしろ場合によっては、

目的も価値も意味さえも私自身にとっては必要なくなりました。
何の利益も結果も出す必要のない特権がそこに在ります。

純粋に行為自体を楽しむ自由を獲得できるのが《老い》。
これは人生で飛び切り創造的で純度の高い状況といえます。
《老い》の正体を私はそう捉えています。


ここから人生のゴールまで幾年か、幾日か、幾時間か分かりませんが
その自由こそ、生きてきたご褒美&人生の醍醐味✨
時間の背中には羽ふんわりウイングが生えています。
四の五の言っている場合ではございません。
《老い》この正体を満喫いたしましょう!(^_-)-☆

 

★ さあ、16年目のはじまりです。

合言葉は同じ、「青春は継続中」です!
あなたのそれから、わたくしのそれから、わたくしたちのそれから…
素晴らしい「それからの物語」を紡いで参りましょう。

これからもずっとご一緒に♡

 

あじさい。 共作者であるHIDE氏と山本氏へ

友情に心から感謝します✨
私の足りなさを補って余りある二人の存在。
それを思うと自分がどれだけ幸せ者であるかを覚えます。
今後の自由も一緒に満喫しましょう!

あじさい。 遥かな青である方へ 
記憶は更新される毎に美しさを増すものです。
それは遠く遥かになればなるほどで。
美しい記憶に洗われて日々を生きる恵みに感謝いたします。
このままずっと私を守り導いてくださいませ。

 

2026年6月6日  スノウより感謝を込めて

 

 

★そして…今日のオマケですw

江の島で撮影された、ブログ15周年記念の女性のポートレート

⇧15周年記念サービスショット⁇(爆笑)
ブログ開設当時の写真を発掘いたしました。
2011年10月 HIDE氏撮影
ブログを始めて4カ月後頃の私です。
ブログ用写真撮影でHIDE氏と江の島に。


52歳って、若かったのですねぇ~(゜o゜)
しみじみしちゃうワタクシです😅

 

★そして恒例の…

がはは画像もどうぞ(ガハハw)

        

ブログ15周年:笑顔の女性と男性

 

 

 

こんな寂しい月の夜に

あなたは何を抱いて眠るやら
こんな寂しい月夜ゆえ

あなたの心はしんとして

すこしの温み懐かしかろうに

 

 

寂しい寂しい月の夜に
あなたの口元に浮かぶのは

ボオドレエルの古き歌
寂しみ深く味わいて

愛しき妹よと呼びかける


 


夜空に光る月と木の枝

PHOTO  山本てつや

 

 

久しぶりの投稿となりました。

5月はもう旅立ちの仕草で私に振り向きます。
仕事上に変化の時が来てバタバタと対応に追われた一ヶ月。

一時ここに戻る心の余裕を手にした今夜です🌙
あなたはいかがお過ごしでしょうか。

 

拙作に登場していただきましたボードレール✨
彼の詩集「悪の華」は題名通りの苦い作品群ですが
その中に「旅へのいざない」という美しい一篇があります。

愛する人との旅の夢想....恋の詩です(笑)
(#^.^#)

多くの文学者に愛され訳された一遍ですから
堀内大学訳、福永武彦訳、村上菊一郎訳、
井上究一郎訳、三好達治訳とどれも素敵で迷いますが。
崇高さと退廃とが綯交ぜのボードレール。
今日は崇高さが勝った鈴木信太郎訳でお届けいたしましょう!


旅への誘い     

わが児わが妹、夢に見よ
かの国にゆき ふたりして住む心地よさ
長閑に愛し 愛して死なむ
君にさも似し かの国に

翳ろふ空に潤(ウル)みたる日は
涙の露を貫きて輝く

君の心を洩らす眼相(マナザシ)の
いと紳秘なる魅力あり、わが魂に

かしこは ただ序次(トトノイ)と美と
栄耀と静寂(シジマ)と快楽(ケラク)

年月の磨きて 艶の照り映ゆる調度は

われら妻隠(ツマゴメ)の部屋を飾らむ
龍涎(リュウゼン)の朧なる香に

その馨(カヲリ)を混(マジ)ふる
世にも珍しき花
煌(キラ)らかの天井く底なき鏡
東邦の綺羅荘厳
なべて彼処に人の心に秘かに語らん
その郷土のなごやかなる言葉

かしこにはただ
序次(トトノヒ)と美と
栄耀と静寂(シジマ)と快楽

見よ、この入江に眠りたる船
漂泊(サスラヒ)の旅の心を乗せたりな
そは君がかそけき欲望(ノゾミ)を満たすため
この世の涯より船ぞ来し
沈み行く日は野邊も入江も

隈(クマ)なく町も

赤紫に金色に粧ひ裏(ツツ)む
世は睡(ネム)る
熱き光明(ヒカリ)のただ中に

かしこには、ただ 序次(トトノヒ)と
栄耀と 静寂(シジマ)と 快楽(ケラク)

 

(鈴木信太郎訳)

 

☆いかがでしょう…✨
うっとりのスノウ顔w →(#^.^#)
では、良き夜をお過ごしくださいませ♡

2026年5月27日 スノウ

 

葉陰に休む小さな命が

しめやかに

透る喜びの気配漂わせ
最期の一日の風に揺れている

 

食べるための口を退化させた その死命が
ただ出逢うために与えられた時に輝きながら
二対の儚い薄翅で飛び立つ 

立夏の風に乗って

夏に入る

葦の川面を流れる想いに佇めば

虚しい命はないと囁く声が耳を掠めて
あざやかな青の気配が私を抱く

 

 

 

葉陰で休むカゲロウの儚い姿

PHOTO HIDE

 

 

 

クローバー  なつかしい詩をアクセス解析が発掘してくれました。
最近、たくさんの過去記事をたどってくださる方の足跡を見ます。
アクセス解析の足跡というものは色々と示唆を与えてくれるものです。
24時間途切れる事は殆どなく、人類は眠らないのだとも知りました(笑)
最近、過去記事は1200を超えたと事務局から祝福をいただきました。
眠っている記事を目覚めさせてくださる眠らない読み手の皆様の存在を思います。

《食べるための口を退化させた その死命》
私はカゲロウの生きざまをそう表現いたしました。
彼らは自らの余命をその身にプログラミングされています。
ここに描いたのは愛に専心する命の最期の数日。

それでも…彼らに悲壮感はありません。
与えられた時=与えられた命の今を生きる彼らの耀きに教えられます。


誰もの命が明日の確実性を担保していない…。

それが現実です。
どうか、あなたの愛する人への愛を言葉や行為にしてください。
必ず希望は生まれます。


スノウより

 

2026年5月11日 スノウ