迷い | 食道がん ステージ3 おやじと家族の日常 2023〜

食道がん ステージ3 おやじと家族の日常 2023〜

2023年、一家の大黒柱のおやじ(50代半ば)が食道がんになり、普段は家族全員病気とあまり縁がないのでどうしていいか全く分からず情報を調べたり人に助言を頂いたり試行錯誤している記録です。
病気のおやじ中心ですが日々思うことも書いていきます。

当初、市立病院での入院抗がん剤スタートのために、会社の傷病休暇を1か月とっている。

それまであと二日間は仕事。

私も仕事。合間に、市立病院内にあるがんサポートセンターに連絡する。

何でも分からないことは聞いてくださいとのことだったので、転院について聞いてみようと思った。

電話に出たのは、この間、病院で声をかけて、お金のことや、会社の手続きのことを教えてくれた方だった。ちょっとだけ安心した。

「治療が出来ないと言われたので、同じ結果になるかも知れないけど、専門のところに行ってみたいです。食道がん治療件数が多いA病院と、食道がん専門の施設があるB病院が候補なんですが、」という相談をしたら、

①なぜ、これ以上の治療が出来ないのか、を現在の担当医師に聞く

②転院となると、先の病院では初診になるので、予約状況を調べてくれた。



①は、現在担当医師が不在の為、他の消化器系な医師がおやじのデータを見て判断してくれて、やっぱり、リンパに広がった範囲が大きく、現在のここの病院でできる標準治療ではできないとのこと。

②は、私があげた候補の、A病院は、1.2週間の待ち、B病院は、2~4週間待ちだそうで、そこから、データがあるとはいえおそらくまた検査、治療に入るまでが時間がかかるとのこと。

B病院は時間がかかり過ぎな気がする、

A病院にして、それから、セカンドオピニオン等使って、考えようか…

「家に帰って、本人に聞いてみます。」

おやじは、前日までのやりとりで、転院は前向きだと思っていたので、少しでも早いA病院だねーってノリだったのに、まさかの、「ちょっと待って」

「最近、(最初に出来たがんが)いたむんだよね…」

「…」

転院の際,どうしても治療まで数週間かかるので、痛むといわれたら、何も言えなくなります。

それでも、「姉ちゃんは、まだダバコも酒ものめるし、食事もできるから、少々待ち時間あっても大丈夫言ってるよ?」

と言っても、「ちょっと待って」「まだ早い」

の一点張り。

姉ちゃんに連絡したけど、

本人の意思は関係ないから、転院の手続き進めて!

と言われるし、

私も、転院した方が良い気はするけど、本当にそれがベストかはわからないし、どうしていいのか困る。

次の日の朝、酔いは醒めているだろうから、も一回聞いてみた。

「転院の話してくるよ?」

「ちょっと待って」

…どうすりゃあいい??

「じゃあ、明日、サポートセンター行って、自分で納得するまで話きいてきてよ?」

「…わかった」

夕方。

おやじはフレックスで15時に帰ったので、私も早退。

きっと帰ったら飲むだろうから、時間を合わせないとまた話ができない。

早々に家に着いたが、なかなか帰って来ず、結局16時だいぶ過ぎに帰ってきた。

それから、話した。

やっぱり、転院はいいが、初診まで二週間、それから治療までまた時間がかかる。

それが引っかかるらしく、躊躇していた。

その点は、私も同感だったので、結局、今の病院で、一応抗がん剤やろう。ただしあくまで転院前提で。たとえ同じ治療、結果でも、専門の病院だったらまだ、あきらめもつくが、今のままだと後悔しか残らないと思う。

保険屋さんのサービスで、がん相談や、セカンドオピニオンがあり、いまある情報で相談したら、今回から使用する、オプジーボ、シスプラチンという抗がん剤は、ステージ4だと妥当でしょうとのことなので、とりあえずやりながら、転院の手続きしよう。

予約の速さや、総合的に考え、転院先はA病院に決めた。