若者は叫び続けた空白に@未来空白心の空白 | まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

何の役にも立たないが、特段面白い訳でもない。ましてや間違っても何かの為になど毛頭ならぬこと十全に請合う。勿論誰がどうみても上品であるはずもなく、履歴書に読者と書けば間違いなく不利となる。有閑男が白昼夢で口走る400字の戯言寝言放談放屁。それが神戸ニニンガ日誌

「神戸ニニンガ日誌」(第3,177号)

貫井徳郎「空白の叫び」。深く考えさせられた作品だ。私の問いは「なぜそこまでいくのか」。その問いは今も解かれていない。

 

○3人の中学生の物語。それぞれに殺人をおこす。それぞれに人を殺める事情と理由と必然がある。殺人した14歳。少年法に沿って少年院に入るが、そこはに対するを与える場所ではなく、あくまでも更生の場所だった。

 

○3人はそこで出会う。これは偶然なのか、必然なのか。強烈に辛い監内の生活。そして1年足らずで退院する。当然だが、元の生活には戻れずに幾つもの社会的制裁を受ける。

 

○彼等は更生した筈なのに「社会」は彼等を赦すことをしなかった。葛城、久藤、神原は、とある犯罪計画を立て、実行する。そして成功するが失敗する。完璧に見えた計画だが、そうは問屋が卸さない。

 

○久藤には「瘴気」が取り付く。悪いものをひき起こす良くない空気だ。それは病気なのか狂気なのか。

 

○3人の名前に「城」「久」「神」が付くことに、私は作者の隠された意図があるように思う。深くて重い名作だ。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。