書籍とてひとつの物体なのである@鈍器でもありドンキでも買う | まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

何の役にも立たないが、特段面白い訳でもない。ましてや間違っても何かの為になど毛頭ならぬこと十全に請合う。勿論誰がどうみても上品であるはずもなく、履歴書に読者と書けば間違いなく不利となる。有閑男が白昼夢で口走る400字の戯言寝言放談放屁。それが神戸ニニンガ日誌

「神戸ニニンガ日誌」(第3,073号)
 

○7日・日経夕刊の林真理子「あすへの話題」。イスラエルの情勢を憂い、ユダヤ人は「本当にむずかしい」と書く。

 

○30年前の印度取材で同行した編集者が、ぶ厚い本を持参した。ネットのない時代だ。旅先は「嫌でも読んでしまいますから」難しい本に限る、という。しかし、彼は挫折し空港で捨てた。林真理子はそれを持ち帰り「今も私の本棚にある」と。その本『ユダヤ人問題とシオニズムの歴史』は千ページ近くあり「立派に人を倒しそう」な「鈍器本」だという。

 

○8日・神戸新聞朝刊の三上喜美男さん「日々小論」は、「『鈍器本』という言葉を初めて知った」で始まる。で、三上さん所持の「鈍器本」は『命の嘆願書』という本。この本は1296ページというから『ユダヤ人~』より鈍器度は高い。重さも1.4キロある。

 

○昭和の百科事典は大きく重く、あまつさえ大部に及ぶ。鈍器中の鈍器だ。昭和の我が家には800ページの『のらくろ漫画全集』があり、小学生の私はそれを鈍器にせず枕にしていた。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。