北国で美しい華咲きますか@意地で咲きますフジワラノリカ | まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

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何の役にも立たないが、特段面白い訳でもない。ましてや間違っても何かの為になど毛頭ならぬこと十全に請合う。勿論誰がどうみても上品であるはずもなく、履歴書に読者と書けば間違いなく不利となる。有閑男が白昼夢で口走る400字の戯言寝言放談放屁。それが神戸ニニンガ日誌

「神戸ニニンガ日誌」(第2,961号)

直木賞作家なので当然ではあるのだが、桜木紫乃という作家は稀代の名作家だ。『裸の華』を読んで確信する。北方謙三が直木賞に推した『ラブレス』、直木賞受賞作『ホテルローヤル』に続く3冊目の桜木作品。

 

○元ストリッパーのノリカが札幌に帰ってくる。左脚を骨折して1年経っていた。「次」を求めてすすきので店舗物件を探す。ここでダンスシアターを開くのだ。サツホロ不動産の営業担当・竜﨑甚五郎が凄い。店舗の周旋だけでなく「ダンサーとバーテンダー」というノリカのリクエストを受ける。

 

○竜崎は、程なくみのりと瑞穂という2名のダンサーを連れてくる。開店までの短時間で「売り」になるダンスの構成や振付、曲順などを決めなければならない。クールなみのりと柔らかい瑞穂の対比と絆が心地よい。

 

○登場人物はほぼこの4人だ。その過去、その心情、その関係、そしてその未来が交錯し昇華する。ラスト、つつましいが凛とした生身の華が咲く

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。