Macrowavecat現像室 -37ページ目

Eva Cassidyが唄った秋の歌

の空気に似合うエヴァ・キャシディの歌。

 

YouTube:

Eva Cassidy "Autumn Leaves"

 

 

ここで旧ホームページの日記(2006-11-25)を挟む。

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再び、Eva Cassidy

 音楽的経験を言葉で伝えることは難しい。それは、情動の深みに直接作用する音楽の根源的で非具象的な性格のためだろう。技術論に終始することなく、その感動を表現するには、特殊な詩人の能力が必要なのではないか、と屡々思う。それができない者が取り得る方法は幾つかあるだろうが、何より有効なのは当の音楽を直に聴いてもらうことだ。

YouTube:

Eva Cassidy "What A Wonderful World" (Live At Blues Alley)

アルバム"Live at Blues Alley"より。

よく知られたスタンダード曲をシンプルな伴奏で歌うと、その歌手の力量がよく分かる。"Autumn leaves"もそうだが、これも本当に素晴らしい。
     
 Blues AlleyはワシントンDCの小さなジャズクラブだ。1996年1月、Eva Cassidyはここで2度ライブを行った。彼女は彼女のホームタウン以外では無名に近い30代前半の歌手だった。そのライブの模様を彼女の友人が撮影・録音していた。(上の"What a wonderful world"は、このライブのラスト曲のようだ。)
 その年の11月1日*、秋の終わりとともに彼女はメラノーマ(皮膚癌)でこの世を去る。33歳の生涯で彼女が残したのは、地方レーベルからリリースされたデュエットアルバム"The Other Side" (with Chuck Brown, 1992)と生前唯一のソロアルバム"Live at Blues Alley"、そして僅かなレコーディングだった。(彼女の死後、1997年に地方レーベルからスタジオ録音アルバム"Eva by Heart"が、1998年にコンピレーションアルバム"Songbird"がリリースされた。)
 彼女の歌が人々に知られるようになったのは、彼女の死後何年もたってからのことだった。だが、見方を変えれば、故人となった無名の歌手の歌が埋もれることなく、何年にも渡って人から人に伝えられ広まっていった事自体が驚きと言える。2001年、アルバム"Songbird"とシングル"Fields of Gold"がU.K.でトップ1に輝く。"Fields of Gold"の作者Stingは、彼女の歌を聴いて涙を流したという。
 

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YouTube:

 Eva Cassidy "Fields of Gold"

これもBlues Alleyでのライブ音源から。

 

*彼女の命日はWikipedia等によると11月2日とのこと。

 

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写真は、ザコパネ日帰り旅行での風景スナップ(2009年9月)から。
ザコパネはポーランド南部のタトラ山脈の麓に位置する山岳リゾート地だが、中央ヨーロッパの田舎街の雰囲気がまだ残っていた。不思議にエヴァ・キャシディの秋の歌に合っているような気がして…。