こんにちは、M&A会計士の澤村です。



突然ですが、会計士という職業特有の能力といいますか、コアコンピタンスってなんだと思いますか?


会計的な知識?ディスクロージャーの専門家?


そうした役割も重要だとは思いますが、私は



「ビジネスの流れとお金の流れを連動させて把握することができる能力」


だと思っています。



つまりビジネスをみれば、どのような決算書になるかを推測でき、逆にお金の動きを見てビジネスで起こっていることを推測できる能力といのが会計士にとって大切だと思うのです。

この能力は、前回M&A成功のカギである「会社のことを理解する」ために非常に役に立ちます。

その会社は誰に、何を、いくらで、どうやって売っていて

その物やサービスを提供するために、何を、どこから、いくらで、どのように調達し、

自社内でどのような付加価値を提供しているか?

そのビジネスを展開するために必要なヒト、モノ、カネはどのようになっているか?

対象会社のビジネスを理解するうえで不可欠なこうした要素は、すべて結果として会計数値として記録されます。

たとえば、誰に売っているかは、売掛金の発生と回収の記録として得意先元帳に現れてきます。

どこから、調達しているかは、買掛金の発生と支払いの記録として仕入先元帳に記録されます。

ヒトは、給与台帳、モノは固定資産台帳、カネは借入金明細やリース明細に現れてきます。

こうした会計記録をもとに、実際に経営者にヒアリングしていけば、かなりのことを把握することができますし、逆に経営者が言っていることが会計記録との矛盾がないかをチェックすることができます。

いずれも監査をやっている人には当たり前すぎることだとは思いますが、こうしたことが肌感覚で身についていることが、会計士のコアコンピタンスだと思いますし、この能力がM&Aの対象となる会社を短期間で効率的に理解することに非常に役に立つのです。

こんにちは、M&A会計士の澤村です。



突然ですが、M&Aを成功させるための鍵はなんだと思いますか?


相手?価格?スキーム?それともネゴシエーション?


どれも大事ですが、これらのポイントを成功させるため根本的に必要なのは

「その会社を正しく理解すること」

にあると私は思っています。


会社を理解できれば、自ずとその会社のふさわしい相手、ふさわしい価格、ふさわしいスキームが見えてきます。

もちろん多数の利害関係者が絡みますので、ネゴシエーションというのが非常に重要になってきますが。

しかし、いくらネゴシエーションが見事でも、会社を正しく理解していなければ元も子もないと思っています。


正しく理解するには、ビジネスを定性的につかむだけでなく、その結果としての数字という定量的側面そして、その会社が抱えるリスクや問題点も合わせた把握が必要となってきます。


そうした正しい理解が進んでいるか?不明瞭な点は残っていないかををチェックするのも、M&Aサムライの役割であり、一種の品質管理といえます。



こんにちは、M&A会計士の澤村です

このエントリー、M&A会計士のお仕事としてましたが、私のチームは前回書いたように会計士だけでなくて、税理士、弁護士、司法書士と様々な士業のチームですので、タイトルをM&Aサムライのお仕事に変えました

さて、M&Aサムライたちの仕事の二つ目は、案件の品質管理です。

いくら業務の標準化を進めたとしても、どうしても実際にやる人間の力量によって、品質にばらつきが生じてしましますので、こうしたバラつきをなくし、どんの案件でも高品質のサービスを提供するための役割をM&Aサムライは担っています。

具体的には、まず営業が標準化ツールにしたがって作ったバリュエーションやドキュメンテーションのチェックがあります。

ちゃんと正しく作っているかのチェックですね。

専門家が直接作った方が早いのではという意見もありますが、あえてこの体制をとっています。

案件数が多すぎて効率性の観点からという意味もありますが、実際に顧客と接している現場が、直接作った方が迫力が出ますし、それを一歩引いた立場にある専門家がチェックするほうがより高品質になるという考えによるものです。

監査でいえば、二重責任の原則みたいなもんですかね(ちがうか(笑))


さらに品質管理という意味でこのチェックより重要な役割として、対象会社の正しい理解を進めるという役割があります。

長くなりそうなんで、続きは次回!