柴犬 男の子 全員6歳

メモ柴犬ひなあおそら プロフィールの記事

 

 

 あおいは子犬の頃に柴の成犬に噛まれたことがあります。それが原因かはわかりませんが、今も柴犬に会うとよく吠えて相性がよくありません。

 噛みつかれるまでの原因は父にあり、今もその時の事は鮮明に覚えています。

 

 

 まだ3男そらがいない頃の話です。その日、朝の散歩のあと食事を終えて犬は庭と家の中を自由に出入りしていました。あおいは柵の隙間から外をずっと見ていましたが、私は隙間は通れないと思い放置しました。あおいは外に興味があって必死に外に出ようと隙間に頭をこじ入れていました。そしてついに隙間を通り抜けて外に出ていってしまいます。

 ちょうど家の前には大きな柴犬が散歩で通りかかっていました。あおいはその大きな柴犬の目の前に飛び出して行ったのです。

 

 家の中にいた私は「キャン!キャン!」という大きな鳴き声を聞きます。慌てて外を見るとそこには大きな柴犬が見えました。「まずい!」と思い、そのまま靴も履かずに裸足で飛び出していくと大きな柴犬に頭を噛みつかれている小さなあおいがいました。

 すぐに私は素手で大きな柴犬の口をつかんで開こうとしました。ですが噛みついたあごは一切開くことはありません。飼い主2人は焦っていましたが、どうにもなりませんでした。不意に相手の飼い主さんが犬を持ち上げると口が開き、あおいは開放されました。

 かなり長い時間だったような気がしましたが、ほんの数十秒の出来事だったと思います。

 

 あおいを家の中に連れて帰ると、ひなたがオロオロと吠え叫んでいました。騒ぎを聞いて出てきた母と娘にあおいを託しました。あおいも私も流血していたことにその時気づきました。

 

 外に戻ると道路にはおしっこと小さなうんこが落ちていました。あおいは必死に必死に耐えてきばっていたのです。

 

ごめんね。あおい。

怖かったよね。

痛かったよね。

本当にごめんね。

 

 外に出たかった子犬の好奇心を悲しい結果にしてしまったことを後悔しています。相手の飼い主さんに迷惑をかけてしまったことを後悔しています。私が小さな隙間を放置しなければ起きなかったことでした。

 

 治療中のあおい

 

 あおいの噛まれた場所は目の近くでかなり危なかったと思います。私も素手で本気の犬の口をつかんでいたことは危ない行為だったと思います。幸いにも怪我は大したことありませんでしたが、運が悪ければ大事に至った可能性もありました。

 

 人は子供の頃の事はよく覚えています。初めての体験は大きな感動を残して記憶に残るそうです。大人になった私ですが、この出来事は初めての経験で鮮明に私の記憶に残りました。そして心に傷を残していきました。

 あおいも私も年老いてからもこの記憶はずっと鮮明に残っているかもしれません。

 

 

 あおいと仲良くなれたと思ったのは、この出来事の2~3年後です。

 

 教訓 噛んで離さない犬を持ち上げると離すかもしれません。

 

 

父が更新

 ちなみに犬に噛まれたことはありません。全部ひっかき傷です。

 

 

父、犬を飼う~ 犬嫌いだった男が、柴犬3匹と暮らすに至った物語

 

 

 

 

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