なぜ、社員は辞めていくのか? ― 「大義」がある組織は、人が辞めない ―
MAコンサルティングの、平田啓です。
やり手の中小企業の社長さんから
こんなご相談を頂きました。
給与も上げたし、環境も整えたのに、
“なんとなく合わなかった”と言って辞めてしまう。
何が悪いのか、正直わからなくて…。」
社員が定着しない。
経営者なら誰もが一度は経験する悩みです。
「給料を上げてもダメ」
「研修をしても続かない」
「雰囲気づくりを頑張っても離れていく」
B社長も、そんな空回りのループに苦しんでいました。
人は『ここにいる理由』を感じられなくなった瞬間、離れていく
多くの経営者が
「待遇を良くすれば社員は残る」
と考えがちです。
しかし、実際に人が定着する組織を分析すると、
そこには
共通して
“何のために働くのか”という大義が存在します。
給料は一時の満足を生みますが、
大義は持続的な「誇り」を生みます。
人は、給料のためには働けても、
誇りのない場所では、長くは居られないのです。
「続く人」と「離れる人」の違い
離れていく人の口からは、
「思っていたのと違った」「成長できないと感じた」という言葉が出ます。
一方、長く働く人は、
「ここにいると自分が成長できる」
「仲間に支えられている」
と語ります。
つまり、
定着している社員は、
会社の大義と自分の価値観が“重なっている”のです。
「共に学ぶ文化」が定着を生む
人が辞めない会社には共通点があります。
それは
「学び続ける文化」があること。
一方的に教えるのではなく、
社長も社員も一緒に成長しようとする姿勢。
それこそが、
“大義を共有する組織”の姿です。
「やるべきこと(To Do)」よりも、
「どうあるべきか(To Be)」を一緒に考える場を持つ。
この文化が根づいた瞬間、
社員は“居場所”を感じます。
それが、定着率を高める最大の要因です。
大義が“辞めない理由”をつくる
経営者の多くは、
「人を辞めさせないための仕組み」を探します。
しかし、根本的に大切なのは、
「この会社にいる意味」を社員が感じられるかどうか。
大義が共有されている組織では、
社員は「自分の仕事が誰かを助けている」と感じる。
その感情こそが、最強の定着力を生みます。
“共に成長し、共に学び、共に挑戦する”――
この大義のもとに集う組織は、自然と人が残ります。
まとめ
-
人が辞めるのは「環境」ではなく「意義の喪失」
-
給料ではなく“大義”が人を動かす
-
「共に学ぶ文化」が最強の定着戦略になる
「社員を“引き止める”のではなく、“惹きつける”。
その原動力は、大義です。
大義を共有できた時、会社は単なる職場ではなく、
“共に生きる場所”になります。」
▼60分無料相談のお申込みは、こちら▼








