椎間板ヘルニアーンの涙7【短編私小説】 | 『もの想い』macoto

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椎間板ヘルニアーンの涙7

【macotoの入院記録的な短編じゃなくなりそうな私小説】

 

 

 

 

 

こんな緊急事態なのに

 

救急車を呼ぶ前に祝日なので

 

休日・夜間の相談窓口を

 

ネットで調べて相談センターに

 

まず電話をしていた。

 

 

 

電話口に出たのは

 

ぶっきらぼうな口調の

 

愛想の悪い中年男性だった。

 

 

 

「もしもし、腰が痛くて

 

起き上がれないんですけど、

 

いまコロナとかもあるので

 

いきなり救急車呼んでもいいか

 

分からないので電話しました。」

 

 

 

電話でも圧の強い人には

 

オドオドしてしまう私が混乱して

 

しどろもどろになっていると

 

電話口の中年男性は面倒くさそうに

 

「こちらに相談しても

 

歩いて病院に行けないなら

 

救急車呼ぶしかないでしょ」

 

と言い放ちました。

 

 

 

「いや、だから、コロナもあるから

 

いきなり救急車呼んでもいいのか

 

そんな頻繁に救急車呼ぶような

 

シチュエーションないから

 

相談したかっただけなのに…。」

 

…と言いかけたが、

 

心に留めたまま電話を切った。

 

 

 

そして、いざ救急車を呼ぶとなると

 

緊張してきて、ネット検索で

 

「救急車 呼び方」と打ち込み

 

腰が痛くて仕方がないのに

 

こんなときでも慎重な自分が嫌になる。

 

 

 

先程の電話の受け答えもあって

 

さらに緊張と不安が増したことで

 

救急車を呼ぶ119の3ケタを

 

押して表示したまま

 

なかなか「通話」を押せない。

 

 

 

このとき私の頭のなかでは

 

悪いことばかり浮かんできて

 

そんなことで救急車呼ぶなとか

 

怒られたりしないかな?など

 

不安でいっぱいになってしまう。

 

 

 

やっとの思いで「通話」を押すと

 

「…プップップッ」という音の後、

 

すぐに回線は繋がってお決まりの

 

「火事ですか?救急ですか?」

 

 

 

私は「救急です」と答えると

 

その後は事務的に住所・目印・

 

名前・電話番号・傷病の状態など

 

矢継ぎ早に聞かれると

 

「救急車をすぐ向かわせます」

 

と言われた。

 

 

 

コロナで医療従事者が大変な状況で

 

腰痛で救急車を呼ぶことになった私は、

 

「そんなに急ぎじゃないんですけど…」

 

と申し訳無さそうに答えたが、

 

119のオペレーターは

 

「だいじょうぶですよ。

 

もう向かっていますので。」

 

と安心させるように話しかけてくれた。

 

 

 

「鍵は開けてあるので、

 

そのまま部屋に入って来て下さい。

 

痛くて起き上がれなくなってるので…」

 

そう伝えて電話を切ると

 

ものの数分で救急車のサイレンが聞こえ

 

インターホンが鳴らされた。

 

 

 

 

 

・・・つづく

 

 

 

 

 

 

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202104121210初稿 短編小説

202104130600投稿

 

あとがき

macotoが1月3日寝起きに

襲われた椎間板ヘルニア再発

の記録と記憶を忘れぬように

なんちゃって短編小説風に

書き始めてみたのですが、

なかなか話が進まない😅

短編私小説とか言って

これは長くなりそうなので

どうしたものかと考えてます😅

 

まぁ需要はないけど、

ギックリ腰や腰痛の知識や

対策を折り込んで、私がまた

椎間板ヘルニアの再発した

ときのための忘備録にしたい

ので忘れぬうちに書き終えたい😅

 

いやそれより「詩集」作りの方が

最優先だろうと自覚してるのですが

「詩集」作りに専念するために

ある程度、ブログのストックを

予約投稿しておかなきゃと思い

逆にストックがなくなって

しまったので慌てて書いてます😅

 

小説は私自身の息抜き程度なので

完成度は求めないで書いてます😅

興味のある方だけで構いませんので

引き続きお付き合いくださいませ🙇

 

 

 

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