椎間板ヘルニアーンの涙1【短編私小説】 | 『もの想い』macoto

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椎間板ヘルニアーンの涙1

【macotoの入院記録的な短編私小説】

 

 

 

 

 

令和三年に入り、正月三ヶ日の最終日に

 

私は部屋の真っ白な天井を眺めていた。

 

「さて、どうしたものか?」

 

まるで金縛りにあったように

 

身体を動かすことができずに

 

しばらく呆然としていた。

 

 

 

寝返りを打とうとしても腰をひねると

 

激痛が走り、腰の力が抜けていく…。

 

「あぁ…終わったな…。」

 

半ば諦めにも似たこの感覚は、

 

十五年前に腰部椎間板ヘルニアの時と

 

同じかそれ以上の状態だとすぐに分かった。

 

 

 

そもそも十五年前の時には

 

結婚生活のストレスや

 

夢と現実の間で悩んでいた。

 

現実を優先するために

 

パチンコ店の従業員として就職し

 

家庭のために収入を優先した。

 

 

 

あきらかに私には向いていない

 

力仕事もある業種を選んだのには

 

妻が音楽での夢を叶えるために

 

自分の夢は諦め支えるためだった。

 

 

 

しかし、結婚生活はうまく行かず

 

離婚が決まった直後のことだった。

 

その日の店内は満席で

 

かなり混み合っていて

 

狭い通路にはドル箱が

 

新宿高層ビル郡のように積み上がる。

 

 

 

その店は従業員がパチンコ玉を

 

運ぶことになっていて、

 

忙しいのでなるべくドル箱を

 

一度に何箱も持たないと

 

何往復もすることになり、

 

私は普段一度に持ったことない

 

箱の数を同時に運ぼうと焦り、

 

狭い通路に体を摺り込ませしゃがんだ。

 

 

 

まるで相撲取りががっぷり四つを

 

取るような姿勢のまま

 

一気にドル箱5段を引き上げる。

 

 

 

・・・ピキッ

 

騒がしい店内の音のなかでも

 

はっきり聞こえるくらい

 

体内にその音は鈍く響き渡った。

 

それでも忙しさもあり

 

そのまま無理して運び出した。

 

 

 

 

 

・・・つづく

 

 

 

 

 

 

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202102160000初投稿

 

あとがき

小説と呼ぶにはおこがましい

ただの記録的な私小説です(笑)

 

一応、記憶が新しいうちに

今年に入ってすぐに再発した

腰部椎間板ヘルニアの詳細を

自分の感情と一緒に

残しておきたいと思い

書き始めました😌

 

ただの思いつきなので

ちゃんと完結するか分からないまま

見切り発車での投稿です😆

 

次のオリジナル曲の

You Tube動画編集は

少し時間をかけてテロップや

少しだけ動く編集を入れたいと

思ってるので、それまでの

時間稼ぎという噂もあり(笑)

 

 

 

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