ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記) -182ページ目

ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

 心にうつりゆく よしなしごと

久方ぶりに、ジョークをひとつ紹介いたしましょう。

これは、有名なアメリカン・ジョークです。



Q: あなたは、殺人鬼、放火魔、弁護士の3人と、

Q: 一緒に部屋に閉じ込められている。

Q: あなたは拳銃を持っているが、残りの弾薬は2発しかない。

Q: あなたならどうする?


A: 弁護士に2発撃ち込む。



アメリカにおいては、職業を元にしたジョークが最も一般的で、

主に、政治家や弁護士などを標的にしたものが多く、

民衆の不信感や不満感が背景にあることがうかがえます。


日本でも、政治家や弁護士に限らず、

学校の教員や作家、果ては俳優、演歌歌手に至るまで、

おおよそ尊敬の対象となりうる職業に就く人々のことを、

敬うと同時に、少なからぬ侮蔑の念を込めて「先生」と呼びます。


いわゆる「権威」に対する疑念は、時代や国境を越えて、

常に万人の心の中に存在するものなのでしょう。

それは、職務怠慢や汚職による権威の失墜によるものではなく、

盲目的に「敬え」と強制されることへの反発ではないでしょうか。

とにかく威張りたいひとが多いですから…

私が尊敬している方々は、誰にも何も強いることをなさいません。

まるで砂鉄が磁石に吸い寄せられるように、

その人柄に、無抵抗に引き寄せられてしまうのです。


                                     by スグル

生きたロブスターを氷の上にのせて客の前でディスプレイ。


日本では、まま見受けられる光景だと思われますが、

イタリア北東部のビチェンツァにあるレストランが、

動物虐待禁止条例に違反しているとして、

688ユーロ(約9万8500円)の罰金支払いを命じられたといいます。

裁判所は、このレストランのディスプレイは、

ロブスターをゆっくり窒息させるもので、1つの虐待行為であるとして、

通常ペットに対する飼い主の虐待行為が対象となる

動物虐待禁止条例を食用のロブスターにも適用したのだそうです。


今回の裁判の発端となったのは、

元環境活動家の男性が子どもといっしょにレストランを訪問した際、

このディスプレイに子供がショックを受けたことから、

動物愛護団体に通報し、レストランが訴えられたのだといいます。

イタリアは、世界で最も厳しい動物愛護法が制定されている国で、

昨年10月ローマでは、金魚鉢による魚の飼育は虐待にあたるとして、

金魚鉢禁止条例が施行されていますし、

トリノでは、1日3回以上の犬の散歩を怠った飼い主に対し、

500ユーロ(約7万円)の罰金を科す条例を制定しています。


ペットとは、愛玩する目的で飼う動物のことですが、

しかし、これではとてもペットとはいえません。

あるいは、ペットという表現自体が条例違反になるかもしれません。


動物をかわいがることは大切だと思いますが、

贅沢な食事をさせたり、衣服を着せたり、屋内で飼育したり、

あまりの「過保護」は感心しません。

良かれと思ってするにしても、そこに人間の意志がある以上、

条例が謳う動物の権利は、確実に侵害されているのです。


「人間は、広義では動物であって、狭義では動物でない」

人間の命は、常にこの論理上でのみ成り立つのではないでしょうか。


                                     by スグル

来る日も来る日も翻訳作業に追われていて、

ふと、ある詩を思い出しました。



山のあなた


         カール・ブッセ


山のあなたの空遠く、
「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。
噫(ああ)、われひとゝ尋(と)めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く、
「幸」住むと人のいふ。


         上田敏「海潮音」



カール・ブッセは、ドイツの詩人で、

上記の詩は、明治38年に刊行された翻訳詩集の傑作、

上田敏の「海潮音」の冒頭で紹介されたものです。


文学の世界に限らず、芸術的分野においては、

原典・原作至上主義が台頭していますが、

翻訳家の手によって一層輝きを増す作品も少なくありません。


実際に、翻訳作業をしていると、

正直なところ、どう翻訳すればよいのか、

まったく見当もつかないことがよくあります。

ことば同士の問題ですから、

必ずしも相互に置き換えが可能というわけではないのです。


とにかく、ことばは難しい。

いまの私にとって翻訳は、語学に携わるものとして、

打ちのめされては自信を失うための作業となっています。


参りました。


                                     by スグル