生きたロブスターを氷の上にのせて客の前でディスプレイ。
日本では、まま見受けられる光景だと思われますが、
イタリア北東部のビチェンツァにあるレストランが、
動物虐待禁止条例に違反しているとして、
688ユーロ(約9万8500円)の罰金支払いを命じられたといいます。
裁判所は、このレストランのディスプレイは、
ロブスターをゆっくり窒息させるもので、1つの虐待行為であるとして、
通常ペットに対する飼い主の虐待行為が対象となる
動物虐待禁止条例を食用のロブスターにも適用したのだそうです。
今回の裁判の発端となったのは、
元環境活動家の男性が子どもといっしょにレストランを訪問した際、
このディスプレイに子供がショックを受けたことから、
動物愛護団体に通報し、レストランが訴えられたのだといいます。
イタリアは、世界で最も厳しい動物愛護法が制定されている国で、
昨年10月ローマでは、金魚鉢による魚の飼育は虐待にあたるとして、
金魚鉢禁止条例が施行されていますし、
トリノでは、1日3回以上の犬の散歩を怠った飼い主に対し、
500ユーロ(約7万円)の罰金を科す条例を制定しています。
ペットとは、愛玩する目的で飼う動物のことですが、
しかし、これではとてもペットとはいえません。
あるいは、ペットという表現自体が条例違反になるかもしれません。
動物をかわいがることは大切だと思いますが、
贅沢な食事をさせたり、衣服を着せたり、屋内で飼育したり、
あまりの「過保護」は感心しません。
良かれと思ってするにしても、そこに人間の意志がある以上、
条例が謳う動物の権利は、確実に侵害されているのです。
「人間は、広義では動物であって、狭義では動物でない」
人間の命は、常にこの論理上でのみ成り立つのではないでしょうか。
by スグル