
■7:00頃
息子の部屋でアラームが鳴っている。しばらくなっていたが自分で止めたようだ。
この日は学校が休みで、オンライン授業もない。ゆっくり寝よう。私も二度寝することにした。
■8:30頃
起床。前の日に少し残ったパンを食べる事にした。息子を起こしに行くと、すんなり起きて着替えた。
朝食を息子の部屋に運び、私たちは1階で食べた。
朝食後は昨夜予約しておいた洗濯物ができていたので、干しに行った。その後、息子が朝食を食べたか見に行く。
食べ終わったら、自分で布団をたたんで、おもちゃや文房具を片付ける。2階用の掃除機で、息子の部屋を掃除する。やっぱり食べこぼしやら、紙切れやらで、部屋は汚れている。簡易テーブルの下に敷いたシートも除菌シートできれいに拭く。息子が自分でゴミ箱にした小さな箱にも、ティシュや外したマスクなどがあるので、それもビニール袋を持ってきて入れ、口をしっかり結んで廃棄した。
検温結果は、みんな平熱。いい調子だ。
■10:00頃
お義母さんにLINE。みんな平熱と伝えた。これから作り変えてもらった眼鏡をとりに行くそう。
育児ブログの記事作成にもとりかかる。保健指導の仕事を始めてから、執筆時間がものすごく圧迫されている。保健指導自体は楽しいし、やりがいもあるが、大きな組織であるが故のルールや仕事の進め方になかなかなじめず、仕事がはかどらない。それでも、この一年で参加者主体の取組みへと会社の方針が変わってきたので、ずいぶんやりやすくなった。
健康管理は押し付けられてするものでも、イヤイヤするものでもない。どんな形であれ、その人が望んだ暮らし方ができるよう、相談員は助手席でナビゲートするのが役割かなと、思う。たとえ不健康な習慣であったとしても、その人が望む生き方なら否定することはできないはずだ。その人の人生は、その人のものなのだから。それで病気になったとしても、長生きできなかったとしても、受け入れるしかない。そうならないために、何を改めて、何をやればいいか、情報提供して、一緒に想像して、次の一手を探すのみ。
娘は用事を済ませた後、リビングでゲームしたり、学校のタブレットで作業したりしている。
父や母にもLINEで、みんな平熱と連絡して、息子や娘の写真も送った。部屋の様子を見て「別室で隔離かな?」ときたので、そうだよと返事をする。テレビが写っていたので、リビングに見えたのかな。
感染対策とはいえ、ここまで隔離を徹底しなければいけないのは、やっぱり腑に落ちない。おとなしく出てこない息子は、本当に偉いと思う。心の中では思うところがあると思う。ドアに「コロナにかかってるからいどうしている。みんな入らない方がいい。」と自分で貼り紙を張っている。「お母さんははいってもいいけどね」という文に、母親としてはほっとする反面、こんなことを書かせてしまう状況が正直悲しかった。
■12:00頃
ご飯が沢山あったのと、チャーハンの素もちょうどいい量あったので、昼食はチャーハンにした。白菜をたっぷり入れて中華スープも作った。息子の部屋にもっていくと、アマゾンプライムビデオでアニメを見ていた。
3人は1階で食べる。わざとなのか、しゃべることがないからなのか、3人黙々と食べる。
片付けが済んだら、私はまた部屋にもどって、パソコン作業に戻った。踏み台昇降もする。この日は18158歩になった。ただ足ふみするだけだけど、すごく運動になっていると実感する。体も温まるし、頭もさえてくる。
お義母さんからLINEがあり、眼鏡を受け取った帰りに少し買い物してきたので、自転車に差し入れを置いててくださったとのこと。しばらく経って、取りに行くと餃子や和菓子やチキンナゲットが入っていた。これまた子どもたちの大好物ばかりだ。
妹からLINE、みんな大丈夫かい?と。みんな無症状で来てるよ~と子どもたちの写真も一緒に送った。姪っ子も学年閉鎖になっていたようだが、検査で陰性を確認して、登校できるみたい。学校に行く行かないですら、なんだか落ちつきのない状況だなと思う。自分たちが小学校生活を送っていた時にはありえないことだ。なんのためらいもなく、なんの確認もいらず、毎日学校へ行く生活は当たり前中の当たり前だった。いまはそうじゃない。欠席、登校自粛、オンライン授業、学校へのかかわり方が随分多様化していくのを感じる。
妹とやり取りするうちに、学校で欠席理由を「家の用事で」と伝えられているという話題になった。学校全体で不安を増やさないっていう配慮かな、でも感染したことを本人が話すとどうなるのか、引っかかっている事を伝えると、姪っ子の話では登校再開した子が包み隠さず話しているらしいと聞いた。息子もおそらく学校で話すだろう。10日間も同じ部屋で一人で過ごす、食事も一人でする、そんな経験は、普通ではない。トイレに降りてきただけで「何しに来た?」と父親から言われるなんて、ありえない。
■13:30頃
お義母さんにLINEでお礼を伝えて、眼鏡はどうですかと聞いてみる。やっぱり違和感があるとのことで、歩くのがすごく怖いようだ。複視と焦点が合いにくいというのは、何をするにも不便だし、本当に怖いと思う。それでも、できる事はやっていかないとね、と時間がかかっても、効率よくできなくても頑張っているお義母さんはすごい。息子家族のフォローまでしてくれる。見習わなければ!
前の日に上司に報告した件で、返信がきていた。コース案内が間違っているのではないか、と。確認したら、間違っていた…。こんなときにミス発覚。凹むが凹んでる場合でもない。改めて、お詫びの連絡をして、継続していだけるか聞くことにした。この日は架電希望時間帯が過ぎていたので、翌日かけることにする。
ここ数日、息子は昼間に居眠りする時間が増えている。テレビを見るのも疲れるだろうし、飽きるだろう。障子をあけて、外の景色が見えるように、太陽の光が差し込むようにしてはいる。でも、ただ同じ部屋に一人でいても、何の張り合いもないだろう。それと、熱が下がって数日なので、本調子でもないだろう。
私以外とはトイレに行く他は顔を合わさないし、話すこともない。10日間だけとはいえ、これでいいんだろうか。
接触しなくてもコミュニケーションをとる方法はないかな、遊ぶ方法はないかな。ポケ森は息子には難しかったみたいで、全然やってないみたいだ。
消しゴム落としアプリを見つけた!ルールはリアルでやってるので、きっとわかっているだろう。早速インストールしてみた。
息子に見せると、嬉しそうに操作し始めた。最初は、分からなさそうだったけどじきに慣れた。娘にも別の端末にインストールして、通信で遊べるよというと「へぇ!」といって、ちゃちゃっと手順を踏んでいく。廊下をはさんで、オンライン消しゴム落としが始まった!久しぶりに元気のいい声が響いてきた!よかった!娘も弟がどんどん操作になれるので、びっくりしながら、「手加減もしてんねん」と気遣っていた。優しい。
途中、通信が不安定になったのか、電池残量が少なくなったせいなのか、ゲームできない時間帯もあったけど、結局夕方まで二人は遊んでいた。楽しく過ごせたならよかった。
おやつは、お義母さんから差し入れのあった和菓子を食べた。娘と夫は桜餅、私と息子は草餅を選んで食べた。甘いものは、癒し効果絶大!
私は、なんとか子育てブログの記事を納品したかったので、とにかく集中することにした。踏み台昇降しながら、テーマについてリサーチして、執筆を進めていく。疲れやモヤモヤは消えないけど、こういう時は作業に没頭すればいい。そして、それが仕事なら報酬だって得られるんだから!
■17:00頃
子育てブログの提出先に、チャットで連絡する。執筆が遅れているが、自宅待機で時間はあるので仕上げますと。「大変なときにありがとうございます」と返信があった。
1時間後、無事に完成、記事を提出できた!歩数計は18158歩になった!よし!運動も十分できたぞ!!
■18:00頃
夕食の支度をしに、キッチンへ降りる。冷凍庫にストックしていたフライものと、お義母さんから差し入れの餃子、はんぺんとワカメ入りのお吸い物にした。ご飯は、母からもらっていたカルシウム強化の雑穀米。病み上がりと疲労困憊をなんとかしよう!
ある程度、仕込みをしてから、チャットで記事の完成を連絡。
それから、揚げ物を揚げ始めて、盛り付けもさっさとして、普段通りの19時頃に夕食開始。息子の部屋に夕食を運んで、食事中はゲームは一旦お休みやで、と伝えた。素直に電源を切って、いただきまーすと食べ始めた。
フライものはストックの消費になってしまったので、アジフライとカキフライと、ポテトチーズフライと、普通のフライドポテト、バラバラだ。
夫は昔カキにあたったことがあるので、カキは食べられない。夫にはアジフライを、私と子どもたちはカキフライとポテトチーズフライにした。
しばらくして息子の様子を見に行くと、「脂っこくて食べられない」とカキフライを残していた。餃子は食べられるという。「おばあちゃんにチキンナゲットももらっているよ」と言うと、喜んだ。チキンナゲットを何個食べたいか聞いて、温めて持って行った。
■20:00頃
夫や娘が入浴を順番に済ませたので、私も入浴した。その後、息子を呼びに行く。食事を済ませて、にゃんこ大戦争で遊んでいた。消しゴム落としゲームを操作しているうちに、広告ででできて、知らずにインストールしてしまったようだ。課金のことを良く調べておかないと、、、と思う。
息子の入浴までに洗濯物を先に洗濯機に入れてしまって、最後に息子の脱いだ服を入れて、洗剤を入れる。朝までに洗濯が済んでおくようにする段取りも慣れてきた。入浴中に、階段の手すりや電気のスイッチ、ドアノブ、廊下、アルコール消毒もしておく。
息子も歯磨きを済ませて、部屋に戻る。それを見届けて、私も隣の部屋に入る。
生活の木のオンラインストアで、注文していたオイルとハーブティが届いていたので、ハーブティを淹れてみた。保温ボトルに移した。蜂蜜の香りと、ジンジャーの風味がすごくよくて、ほんのり甘みもある。疲れやモヤモヤも少し和らぐ気がする。
娘の部屋とも隣同士で、娘が話にきた。「おかあさんてさ~」と、最近色々と質問してくる。私が子どもの頃、どんな子だったのか、聞くことが増えた。好きな食べ物、好きなキャラクター、学校でそういう話題になるのかな~。興味を持ってくれるのは嬉しい事だ。
夜更かし気味の息子だが、こんな日もそうめったにないしと大目に見ることにする。それでも、あまり遅すぎるのもよくないし、23時頃には消灯しに行った。学校にも行かないし、生活リズムをやかましく言うこともないとは思うけど、気になるのは職業病かもしれない。
【発症7日目】に続く。