【発症3日目】
■8:00頃
起床。夫はもう起きていた。町内会の書類を作っているようだった。
洗濯を夜の間に済ませてくれていて、ある程度乾いていた。
バターロールがあまり残ってなかったので、蒸しパンを作った。久しぶりだったので、蒸し時間が足らず、中が半生で、レンジで加熱し直した。「お母さんが作ったやつ?」と娘が聞く。「そやで」と答えた。
息子にも蒸しパンと牛乳、オレンジを運んだ。機嫌よく食べている。検温したら、平熱だった。
■9:00頃
息子の部屋を換気。息子は布団を自分で畳んでいた。この部屋で飲食もするし、簡易テーブルについて食事ができていないようで、食べこぼしが気になる。敷き布団に被せている敷きパッドだけでも洗うことにした。普通の洗濯は夫が済ませてくれたし、この日は天気もよく、少し暖かかった。
洗濯機に入れたところで、夫に息子の部屋から持ち出したことを責められる。汚れているからそのままにはできないと言ったけど、「お前のその服にもウイルスがつく」「やめてくれ」と言われる。言ってることは分かるが、不愉快だった。病院で働いていたし、感染予防の知識は私にもある。息子の衣類や身の回りのものの扱いや手技ごとの手洗い・消毒も知っている。それでも、何もかも教科書通りにはいかない。言い返したところで、正論で返されるだけだと分かっていたので言うのをやめた。
自分の服を全部着替えて、触ったものも全部とってきて洗濯した。
息子のお世話係は私で、防護服なしで食事や部屋の掃除、衣類の交換、会話、必要なやり取りで、息子と接触は避けられないし、部屋にも入らざるを得ない。私も隔離やな…。息子の隣の部屋に必要なものを最低限持っていって、食事の支度と食事以外は出ないことにした。
息子の部屋を換気して、掃除機をかける。娘は1階の掃除機をかけてくれた。
■11:00頃
母からLINE。「熱は下がりましたか?」と。解熱して元気と伝えると、安心した様子だった。
追加で洗った洗濯ものを全部干す。外は風が強くて、冷たかった。北の方は大雪で大変なことになっているとニュースで報じられている。
この数日のことを記録しておこうと、書き始めた。どこに連絡して、どんな情報が必要だったのか、どんな気持ちになったのか。
■12:00頃
前の日に、息子の部屋でピザのCMが映っているのをみて「食べたいな~」というと、「そやな~」と言っていたので、ピザをとりたかったが、色々考えるとできなかった。作ろうかな、と思ったけど、イマイチ気力がわかない。
そばがあったので、ざるそばにした。昨日のひじきご飯を一つずつおむすびにした。
キッチンにいるスッポンのスポちゃんが水槽の中で、動き回っている。元気そうだ。息子の部屋にもっていってあげたいけど、やめておこう。部屋の中で出してしまうかもしれないし・・・。それで部屋が汚れたり、また余計なことをしたと夫に指摘されたり、結果的に息子が嫌な気持ちになっては悲しい。ビデオ通話アプリで、スポちゃんの様子を見せようと息子にかけてみた。2階ではうまく映るけど、1階からは音声は繋がるけど、映像が映らなかった。残念!
息子は部屋で、他の3人は同じテーブルで食べることは変わらなかった。「黙食」とか「マスク会食」という言葉が頭にちらつく。夫の言葉もひっかかる。隔離中の食事は、ただ食べるだけだと思った。でも、ここは家庭なのにな、、、と悲しい気持ちにもなった。感染した息子の介助者の立場からは、それすら言いにくかった。理屈では片づけられないものがある。そこへの気遣いが欲しいなと思う。
食べたらすぐに片づけをして、息子の様子を見に行く。ゆっくり食べているので、キッチンに戻り3人の食器を洗った。あとで、息子の食器を預かり、すぐに洗って、トレーも洗浄・消毒する。薬もきちんと飲んでくれる。薬を飲むのを嫌がる事が多いので、すごく助かる。
娘はリビングでテレビを見たり、学校のタブレットで課題を作ったり、クラスメイトとメッセージの交換をしているようだった。
私は、用事を済ませたら部屋に戻り、ブログの下書きを続けた。
息子はアマゾンプライムで、シンカリオンの新シリーズを見ている。昔見ていたシリーズとは違うキャラクターが登場して、面白いようだ。登場人物やストーリーを色々聞かせてくれる。
■15:00頃
娘が「おやつにバレンタインにもらったお菓子を食べていいか」と聞きに来る。もらったのだから食べたらいいよ、と伝えた。私は部屋にコーヒーを持ってきていたので、おやつはいいかな、とそのまま部屋で過ごすことにした。
運動はちゃんと続けようと、バランスWiiボードをリビングから持ってきて、パソコン作業をしながら踏み台昇降した。この日は11704歩になった。それと、地域食堂の代表さんが誘ってくれた腹筋100回LINEグループと、ヨガの先生のプランク30秒LINEグループにも入っているので、さぼらずやろうと決める。
間食しないで運動続けたら、体脂肪も減らせるな!前向きに考えよう。
■17:00頃
夕食作るのが億劫だな~と思い始める。洗濯物を取り入れた。たたむのは娘が毎日してくれる。すごく助かる。「こんな時でも楽しもう」と夫は言っていたけど、これといって何もしないでスマホ動画をずっと見ている。
■18:00頃
パスタを作り始めた。明太子が残っていたので、明太パスタにすることにした。
娘が何を作るの?と、また手伝いに来てくれた。パスタならサラダかな~、とトマトと胡瓜とハムでサラダを作ってくれた。
お風呂も娘が準備してくれた。
味は上々。こんな時でも発見はあるな~。作ってよかったと思う。息子も食べられた。
薬も飲んで、検温したら平熱だった。ちょっと咳をし始めた。気になる。
食器を洗浄機に入れて、入れられない食器は洗って食器かごに伏せる。
片付けができたので、また2階の息子の隣の部屋に戻った。その間に、夫と娘は入浴を順番に済ませていたようだ。
■20:00頃
いつも一緒に登校するお隣さんにLINE。毎朝ピンポンしてくれる。お子さんが息子のクラスメイトなので、先生がコロナで欠席とは言ってないかもしれないと思い、理由には特に触れずに1週間学校を休むので、ピンポンなしで行ってね、と伝える。「お大事にしてくださいね」と了解してくださった。
私も入浴を済ませて、洗濯かごに入っているものを洗濯機に入れていった。息子にお風呂に入るよう呼びに行く。パジャマと下着を部屋からもっていき、息子にはまっすぐ浴室に行ってもらった。自分で脱いだ服を洗濯かごではなく、洗濯機にいれてもらった。風呂場に入るのを見届けて、洗濯洗剤を入れてセットした。朝には洗濯が終わって、そのまま干せる。息子が風呂から上がるまで、私は元の部屋で待つことにした。
風呂場の引き戸を開ける音がしたので、下に降りた。いつも体を良く拭かずに浴室から出てきてしまうので、中でパジャマを着るところまで済ませるよう促した。
続けて、「歯磨きもしとこう」と言うと、「なんかお腹空いてきた」と言う。おやつを食べなかったからかな~、と牛乳を飲む?と聞いた。「牛乳飲む。でも、飲み物じゃなくて、なんか食べたい。」と物足りない様子だった。
「おばあちゃんにもらったバレンタインチョコを食べる?」と聞くと、ちょっと考えて「そうする」と答えた。それなら一回部屋に戻ろうか、と浴室を出た。息子には部屋に戻ってもらって、私はあとで牛乳とチョコを3粒持っていった。チョコはきれいな箱に入っていて、一つ一つ違うカタチだった。味も全部違うのかな・・・と箱を見たけど、ラベルには味のことは書いていなかったので、好きそうなシンプルなチョコを3粒選んで持っていく。
食べている間は、隣の部屋で私もしばし休憩。健康アプリに食事記録とったり。
しばらくたってから、息子の部屋をのぞくとチョコも牛乳もなくなっていた。空腹も落ち着いたようだ。
【発症4日目】に続く