壬寅 | ちょいコワおかんのつれづれ

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2児の子育て中のおかん。
怒ったらコワイ!
毎日がドラマチック。
子育てするオカンは、実は管理栄養士で、地域食堂や健康ランチなどで活動中。
/子育てしながら、自分も育つ/今日よりちょっといい明日にしよう/
そんな日々の色々を書いていきます。


「壬寅」、みずのえのとら。
今年の干支ですね。
 
 
毎年干支にちなんで創作をしていますが、
今年は初めて、仮名作品!
 
 書いたのは「梁塵秘抄」の一節、
 
遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子どもの声聞けば
わが身さへこそゆるがるれ




さて、壬寅。
 
「壬」は大河のような大きな水の流れを表していて、
その流れのおおらかさ、勢い、そんな意味が込められています。
 
女偏を付けると「妊」になりますが、
「壬」には命をはらむ、これから生まれ出る力をもっている、との意も。
 
 
「寅」は、向かい合い、手を合わせるイメージだそうで、
助け合う、力を合わせる、という意味と、
つつしむ、という意味もあるそうです。
 
 
 
変化が大きく、辛く厳しい時代の波に堪えぬいてきた今、
確かに力を溜めていて、
次の新しい時代にせーので踏み込もう、
みんなで手をつないでいこう、
といったところでしょうか。
 
 
 
 
だけど、
ずっと耐えてきた心がなかなかズタズタです。
 
無傷な訳がありません。
小さくても大きくても、きっと傷だらけです。
その傷に唾つけたり、
絆創膏はったり、応急処置したまま、
険しい森を進み続けています。
 
 
一生懸命にも限界がある!
なんなら2021年を迎えた時はもう、割と限界だったし!!
 
 
 
2022年、それでも頑張んなきゃいかんのか!?
 
 
 
 
 
 
 
ステイホームに突入したばかりの頃に聞いた、
あるメンタルトレーニングのインストラクターさんの
 
「今回のストレスを甘く見ない方がいい」
 
という言葉が心に残っています。
 
 
 
嵐は過ぎ去っても、
繰り返しやってくる嵐。
 
「慣れてきたわ」「なんとかいけてるわ」
そう感じても、やっぱりゼロコロナの時とは違う。
やせ我慢している。
 
 
そして、また違う嵐が来るたびに気力を振り絞って、
傷を負いながら進むしかない。
 
 
こうして生きている私たちは強い。
でも、やせ我慢して、傷を負いながら生きているから、
やっぱりストレスフルなのよ。
 
 
 
昔見た「ライフイズビューティフル」では、
戦争のさなか、父親が息子に
「今はゲームしてるんだ」と
楽しく生きることを伝えていました。

ゲームだなんて、
うちの子たちはごまかされる年頃ではないし、
自分でもこれがゲームだなんて今更思えませんwww
 
 
 
だた、
今の時代を楽しむ気持ちがあっていい。
楽しめることはあるはず、
遊び心があっていいはず、

コロナ前までそうすることで心が癒されて、
ストレス解消しながら生きてきたんだから。
「自粛」「自粛」で
楽しむことが不謹慎みたいになているけれども、
不謹慎じゃない。
これは、生きるために、
元気でいるために大切なことだ!
 
 


 

 
「梁塵秘抄」は、
源平合戦が続く1180年代に後白河法皇が纏めたもので、
庶民の中で生まれた流行歌です。


あそびをせんとや…という歌は、
 当時、白拍子が詠んだものとされています。
 
なんのために生まれてきたんだろう、
遊んでいる子どもの声をきいていると、
なんだか体が自然に動かされるような気持になる
 
今の言葉でいうとこんな感じみたいです。
 
 
 
 
 
子どもたちって、
ほんとに夢中になって無邪気に遊びます。
 
大人も同じで、遊ぶとなれば夢中になれます。
楽しくて、時間が経つのも忘れてしまいます。
 
 
遊びながら、
 
今度はこうしてみよう、
こうしてみたら面白いんじゃない?!
 
ひらめいたり、試したり、
うまくいって「イェーイ」ってなったり、
失敗して「あかんや~ん!」ってゲラゲラ笑ったり、
 
遊び心ってすごいと思う。
 
 
童心に返って、っていう言い方が
適切かどうか分からないけど、
きっと遊び心が助けてくれる。
 
 
 
だから、今年は「遊ぼう」
をモットーに過ごしていこうと思います。

そして、
パワーをためて、
周りの人達とのつながりを大切にしながら、
乗り越えていこう。



ちなみに、梁塵秘抄が作られた頃、1182年は壬寅の年。
1180〜1185年の6年間続いた内乱の真っ只中でした。
大飢饉もあり、
きっとこの時代も厳しかったはず。
だけど、ここから鎌倉時代につながっていったんだな。

ならば、
今度はどんな時代がくるんだろう!
そう思うと光も見える!
がんばろう!