からのつづきです。
前回は母音フォームを意識することで
喉やベロの筋肉を無駄に使う必要が無くなり
その余力を歌のパフォーマンスへまわす事が出来るので
この技を使わない手はないです♪
というような内容をお伝えしていました。
今回は母音ごとのフォーム攻略法や
ポイントを解説していきます。
では、さっそくやっていきましょう♪
現代日本語で母音は
「あ」「え」「い」「お」「う」
の5つに分類されています。
外国語でも分類に差異はあるそうですが
この5つの母音が発話の基礎音と
なっていることが多いそうです。
まずはじめに、
母音フォームを考える上で重要にもなる
表情筋についてお伝えします。
全ての母音フォーム、発声にも共通する内容です。
表情筋について
表情筋を変化させることで
声の音色が変わります。
例えば
頬の筋肉を持ち上げて発声すると
音色が明るくなり、声のボリュームも増します。
逆に頬の筋肉を下げると
音色が少しこもり、ボリュームも下がります
・笑っている時の声
・悲しんでいる時の声
・怒っている時の声
人は喜怒哀楽の感情を
声から読み取ることを普段からやっています。
みなさんもそれを想像できると思います。
感情は表情筋を無意識にでも動かし
それに合わせて声の響きが微妙に変化します。
人は声色の微妙な変化に案外敏感なのです。
声色が人の感情に与える影響は
大きいと言えます。
歌唱の上でも、その認識は同じです。
表情筋を意識的にコントロールすることは
ボーカルトレーニングでもよく課題になります。
大きな要素のひとつになっているのです。
表情筋での音色変化も踏まえつつ
母音フォームを意識することで
より効果的に発声していくことが
可能になります。
「あ」「え」「い」「お」「う」母音ごとのフォームを見ていきましょう。
「あ」
上アゴを開いていくようなイメージで
人差し指と中指の2本分ほどのスペースを開けます。
目線を斜め45℃上に持ち上げるように開くとやりやすくなります。
※開いたアゴで息の流れが邪魔されて苦しくならないように注意してください。
フォームを作れたら
最初は「はぁー」と言うイメージで声を出します。
息も声もスムーズに出ていく感覚があれば
響きをキープしつつ「は」を徐々に減らして
「あ」に近づけていきます。
上手く出せれば「あ」フォームは成功です♪
「え」
「あ」のフォームに加え頬と口角をあげます。
笑顔の表情を意識して作ってあげると
やりやすくなります。
フォームを作れたら
「へぇー」というイメージで声を出します。
息も声もスムーズに出ていく感覚があれば
響きをキープしつつ「へ」を徐々に減らして
「え」に近づけていきます。
上手く出せれば「え」フォームは成功です♪
「い」
口のスペースが比較的に
狭くなるので響きにくく
歌う中でも高音ではコントロールが
難しいと感じる方が多い母音です。
息の流れる場所、響きがポイントになり
3工程に分けて、徐々に「い」を発音しやすくなるように
説明していきます。
工程①
口を閉じて「んー」と、ハミングします。
この時、鼻に息がゆっくりと流れるのを感じて下さい。
工程②
今度は口を閉じた位置からスタートして
にっこりと笑うように口角を上げ
「んーーーーーーーーみぃーーーーー」
と声を出して下さい。
鼻に息が流れている感覚、響きはキープして下さい。
工程③
工程①〜②に慣れてきたら
鼻に流れる感覚と響きをキープして
「ん」と「み」を外して、「い」と発音します。
最初は「ひぃーー」と発音するとやりやすくなるかもしれません。
「お」
「あ」の母音から、アゴを少し閉じて、唇を軽く尖らせます。
「う」
「お」の母音から、アゴをさらに閉じて、唇を軽く尖らせます。
以上、母音のフォームについてお伝えしました。
表情筋を併用することにより
音色をさらに変化させることができます。
色々な場面で試してみてください♪
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