ローマ字表記と言えば、やはりヘボン式に馴染みがあります。パスポートセンターでも記載はヘボン式が求められたと思います。
ところが、これを「訓令式」に変えようという意見で、文化庁の国語分科会でまとまったようです。
伸ばす音の場合、上に「^」が付くもので、たしかに小学校ではそう教わりました。しかし、「し」は「si」で、「つ」は「tu」です。
はっきり言って、嫌です…格好悪い。
外国人はおそらく「tu」は「つ」と発音してくれません。「とぅ」でしょう。「し」も「すぃ」となってしまいます。本邦の「五十音順」に忠実になればそれは「訓令式」のほうが法則にマッチするのでよいのかもしれませんが、それこそガラパゴス的な感じです。
ところで、プロ野球の世界ではどうだったか。実はヘボン式に近いです。ただし「お段」「お段+う段」の伸ばしの扱いにバリエーションがありそうです。
大昔は「訓令式」的な「 ̄」があったと記憶していますが、今では見ることができません。そしてもっとも多いのは「H」じゃないかと思うのです。
だいたいSATOHとかITOHとか。
なおサトテルはSATOでした。阪神は「H」をつけることがないのかなと思いきや、伊藤はITOHだったと思います。ところが阪神の伊藤と言えば、子供の頃におやっと思ったのが、伊藤文隆でして、こちらは「ITO」でした。その時も阪神は「H」をつけないのかと思ったのですが、その後の伊藤敦規は「ITOH」でした。
そう言えばマリーンズでも佐藤都志也が「SATOH」で、佐藤奨真が「SATO」でした。プロ野球ではまあまあ好みで対応しているようですね。しかし「訓令式」で行こうとなった場合、格好悪くなる人が多そうです。周東とか大津とか。
筒香も絶対に日本に戻って来ないでしょう。
「tu」で思い出しましたが、かつてベイスターズにいたダン・ジョンソンがよく「ムシアトゥイネ」と言っていました。
訓令式でNPB総ダン・ジョンソン化するのか…