10月上旬 | 町田ロッテと野球散策

町田ロッテと野球散策

いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

10月がスタートしました。毎年のことですが、仕事が手につかなくなります。

 

戦力外通告期間が始まるからです。仕方がないとは言え、毎年この時期に球団はドラフトに向けて選手枠を空け、選手はユニフォームを脱ぐか次のチームを探すか…となるこの季節が本当につらいです。野球人生はどこかで終止符を打たねばならないわけですが、望まず打たれる終止符ほどつらいものはないでしょう。本当に「やり切った!」と思えるものでしょうか。

 

なお今日は月曜日だったので球団事務所がお休みというところが多いらしいので、もしかしたら今日の発表はないのではないかと思っていました。しかし、いの一番に発表してきたチームがありました。ヤクルトでした。

 

そこに、成田の名前を目にしてしまいました。今季現役ドラフトでヤクルトに移った左腕でしたが、まさか1年で戦力外通告を受けることになるとは思ってもいませんでした。今季、一軍登板もあったのに…。

 

成田を初めて見たのは大阪でした。2015年の晩秋に行われた「U-18日本代表」のメキシコ戦でした。なお私はその時、関東一高のオコエ瑠偉にぞっこんで、甲子園で彼が魅せたあのずば抜けた身体能力に驚き、妊婦の妻を連れて舞洲まで行ったのでした。なおその試合にはその年にマリーンズがドラフトの当たりくじを引くことになる仙台育英の平沢大河もいました。

実はこの試合の先発投手が、秋田商業の成田でした、実に小柄な左腕だなーと思っていなのですが、4回を投げてメキシコ打線を無失点に抑えたのです。

2015年10月22日のドラフト(「真中満うっかり記念日」として知られる)で、平沢とともに成田もマリーンズに指名されました。なおこの年のマリーンズは折しも左腕エース成瀬がヤクルトにFA移籍しており、成田についてはいずれは成瀬を彷彿とさせるような左腕になってくれるのではないかと期待したものでした。現役ドラフトでヤクルトに移った時には残念極まりない思いでしたが、ヤクルトのほうがチャンスがあるのであればそれも成田にとっては良いのではないかとも思っておりました。

 

まだ、25歳。本人は「まだできる」とのコメントを出しているそうなので、あきらめずに頑張ってほしいと思います。