昨日勝って連敗をストップしたと思ったら、今日は再び大敗でした。9回表の久々松川のヒットから久々池田のタイムリー、というのが唯一の明るい材料だったかもしれません。
種市が打たれすぎました。さすがに私も、投手交代が遅いのではないかと思いました。しかし種市KOの後に登板したのが鈴木昭汰だったのは、やはり少し複雑です。本来、大量ビハインドで投げる投手ではないと思うのです。
2021年4月の日曜日。我が家はなぜか、江戸東京博物館にいました。妻が見たがっていた「エジプト展」が開催されていました(なぜエジプト?は、実は未だにわかっていません)。ファラオ像やらツタンカーメン像やらエジプト人の死後への特別な感覚を勉強しながら身体に沁み込ませるというちょっと稀有な体験だったのですが、野球バカの私は都度、札幌ドームのマリーンズ戦をチェックしていました。
その時の先発が、ルーキー鈴木昭汰でした。2度目(たぶん)の先発で、なんと7回無失点。プロ初勝利の権利を持ってマウンドを降り、残り2イニングをリリーバーに託すという状況をスマホでチェックしながら、墓石やら壺やら石碑やらに囲まれていました。
ちなみにこの試合は8回に小野郁が失点し、鈴木のプロ初勝利はなりませんでした。
その鈴木ですが、結局ルーキーイヤーは1つしか勝てず、ここまでの通算でもわずか2勝にとどまってしまっています。そして今、「敗戦処理」に近いような形での登板を重ねています。なかなかチームが勝てず、かつ序盤から劣勢となる試合が多い状況ゆえ、登板も増えています。これまでの実績を考えると仕方がないのかもしれないのですが、彼は法政のエースで、2020年のドラフト1位です。このままでは終わってほしくないと、強く思います。
とくに、楽天の早川には絶対に負けないくらいの投手になってほしいのです。鈴木は、早川の外れ1位。ただ早稲田の早川は、六大学での好敵手だったわけです。
「早川を引き当てていれば…」と思う人はたぶん多いと思うのですが、そんな思いを吹き飛ばすくらいの活躍を見せてほしいです。
まずは敗戦処理でもなんでもいいので、実績を積み重ねてもらいましょう。そして、再びまっさらなマウンドに鈴木昭汰が立つ日が来ることを、願いたいと思います。