最終戦はきよしのズンドコ節とともに | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 11月9日、激動の2020年レギュラーシーズンを千葉で終えました。マリーンズは最終戦こそ負けましたが、13年ぶりに2位となりました。試合内容は、まあいいでしょう。ただ中村奨吾の内野強襲安打で一気に福田秀平が二塁から帰ってきた走塁は見事でした。ファースト髙濱が「虚」を衝かれたかもしれませんが、くしくも前日の埼玉西武戦で平井が出くわしたのと同じようなシーンとなりました。

 そして、細川亨が引退しました。西武時代からの独特なバスター打法を最後に観ることができてよかったです。最後は「きよしのズンドコ節」でのお別れとなりました。西武時代に顔が氷川きよしに似ていたことから「きよし」と言われていたのではなかったか。

 ちなみに日本ハムでは姓が西川というだけで『プロ野球ニュース』で「先頭の西川きよし」と関野浩之氏に間違えられた選手もいます。

 

 しかし、まあ、細川と言えば、所沢での「ベニー首投げ事件」でしょうか。何年前だったかも忘れてしまいましたが、私はこの試合を所沢で観ました。西武の投手陣は当時からデッドボールが多く、里崎が涌井から食らい、ズレータが許銘傑から食らい、そして…ベニーが三井から食らったと記憶しています(組み合わせ違ったかもしれませんが)。そのときでした。3度目にデッドボールを食らったベニーは怒り、キャッチャー細川をぶん投げてしまいました…当然、許されることではないです。本当に、ごめんなさい。

 この試合、レフトスタンド(当時はビジター席)から観ていました。しかも、この首投げを知ったのは試合終了後でした。遠目では、ベンチから両軍選手が蜂の巣を叩いたかのように出てくて乱闘が始まったのを確認できたまででした。まさかそんなことが起こっていたとは。

 

 昨年、その細川がマリーンズに来てくれるとは思いませんでした。楽天を解雇された身だったなので「拾う神あれば」というところだったかもしれませんが、これだけのことをされたチームに入ってくれるとは思いませんでした。そして昨年は「抑え捕手」というポジションでシーズン終盤にしばしばマスクをかぶりました。ただ、盗塁を企図されたときのセカンドへの送球は衝撃でした。ここまで衰えるものか…と。

 ただ、その功績は素晴らしいものであります。西武時代にはサイクルヒットも記録しました。当時「青森大から自由獲得枠?」と驚いたものでしたが、西武黄金時代の大捕手・伊東勤の後釜を見事に務めたと思います。西武はこの伊東の後釜を据えるべく捕手で選手をいっぱい指名したのですが髙木大成にしても和田一浩にしても佐藤隆彦(G.G.佐藤)にしても、結局はコンバートさせてしまいます。その中で捕手を全うしたのが細川でした。

 いずれは、指導者として戻ってくるのでしょうか。お疲れさまでした。

 

 そして、ハワイに別荘を買ってもらってください。

 アグバヤニ氏に。