絶対に負けられない戦い | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

bayfmパーソナリティーの里崎氏は「相手の自滅」と感じています。私も「東浜の中5日の強欲」が裏目に出たことがマリーンズを利したと思う部分はあります。事実、2得点は押し出しのフォアボールでした。

しかし内容云々ではなく、この日は意地、ただそれだけだと思います。

美馬もよく投げました。
9番安田もよくあそこで打ちました。
澤村も気合いでデスパイネを抑えました。

もう、勝つしかありません。内容はこの際、どうでもいいとまでは言いませんが、勝ってからそれは考えましょう。
残り3試合…西武との直接対決と最終戦のマロンが無気味です。西武はたぶん、マリーンズ戦のみ抜群の今井を持ってくるでしょう。そしてマロンは…
有原が来そうな気がします。ここまで来季を見据えたモードでお試し先発をしながら西武に3連敗した日本ハムですが、こういうところではマリーンズ戦4勝の有原を出すのでしょうきっと。この試合は予告先発上原だった試合が流れた振替なのですが、結果として「有原じゃない試合」が「有原」になってしまう可能性が高くなってしまいました。

しかし!
相手云々言っている場合ではありません。
今井だろうが有原だろうが打つまでです。

余談ですが、この秋に私は未だに栗を食べていません。

(付録・東浜の「中5日」について)
マリーンズの快勝とは別に、個人的にはかなり興味深かったので書いてみます。
マリーンズ戦の相性がよい(というよりはここまで9勝1敗なので純粋に「勝てる投手」と言えます)東浜をこのカードにねじ込んでくるのは、実は予想していました。3週間前の同カードで東浜はマリーンズ打線を抑えて勝ちました。これが土曜日でした。したがってこの時点では残すソフトバンク戦はいずれも「火水木」なので普通にいけば当たらないのですが、この時点ではこの11月の「火水木」は優勝のかかる重要な天王山でした。したがって、間違いなく東浜をここにねじ込むだろうと思いました。
結果、的中しましたが2つの面で予想を外しました。
一つは、ねじ込み方。私は「間を空けて」合わせてくると思ったのですが、工藤監督は「間を詰めて」来ました。この試合の終盤のバテ方を見ると、これは裏目に出たような気もします。
もう一つは、既に天王山でなくなっちゃっていたこと。知っての通りあのカードからソフトバンクは12連勝し、マリーンズは大失速します。そして既に優勝を決めた状態でソフトバンクは千葉にやってきたわけです。優勝を決めた後に目指すのが「完全優勝」と「個人タイトル」。東浜はいろいろタイトルが見えていた登板だったと思います。そして規定投球回数に乗せるべくマウンドに立ち続けたのですが、それも裏目に出たかもしれません。ソフトバンクは「完全優勝」も東浜の個人タイトルも逃します。
工藤監督がいた常勝西武では当時の広岡監督(後継の森監督もかな)が個人タイトルには全く興味を示さず、「優勝こそがチーム全員で獲るタイトル」という考えでした。したがってタイトルホルダー輩出よりもチームの勝利を優先させました。それは当然なのですが、特にそれは徹底的でした(それでもタイトルホルダーを出せるのがこの時代の西武の強さなのですが)。それゆえ、これは工藤の親心だったかもしれません。優勝したのだからタイトル狙おうぜ、と。
ただ、さすがに東浜も人間です。ちょっと、無理をし過ぎたかもしれません。