そして勝利は零れ落ちる | 町田ロッテと野球散策

町田ロッテと野球散策

いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 妻が入院している病院のそばのイトーヨーカドーで我が子と昼食を食べているとき、突然おそろしいことを言ってきます。

「日ハム(にちはむ)の井口は、なんて名前?」

 …え? 知らない。

 ずいぶんとマニアックなことを聞いてくるようになったものです。

 我が子はもう、相当な野球博士です。妻ですら「ジー」と省略してしまう「スパンジェンバーグ」もよどみなく言えてしまいます。

 

 おお、スパンジー……。

 

 所沢で何度も見たことのある光景ゆえ免疫はついているものと思っていました。しかし、昨日のそれはやはり悔しいものでした。8回裏に食らった、スパンジェンバーグの一撃でマリーンズは久しぶりに逆転での負けとなりました。

 勝ったり負けたりするのが野球ではあるのですが、あと少しで勝てるというときに食らううっちゃりのような敗戦はやはり悔しいものです。しかも相手は埼玉西武。マリーンズがここ数年苦手としている西武戦です。辻監督が「相性というものがあるのでしょうか」とやや他人事のように語っているのがなおさら悔しいものです。相性で言えばソフトバンクの対マリーンズもそうですし、楽天だって対オリックスの分の悪さに悩まされています。食物連鎖というか輪廻転生というか…後者はきっと違うでしょう。

 いや、これは「木火土金水」(もっかどこんすい)か。

 

 だからこそ楽しいのかもしれません。

 

 ただ、この日は石川の好投は見事でしたし、復調した安田がこの日もタイムリーを放つなどの「頼もしい4番打者」としての姿を見せてくれたのはよかったです。それでも負けてしまうのが、野球ですね。