たまに行くなら変な捕手 | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 NPBのホームページを見て驚いたことがあります。規定投球回数に達した投手が、実に少ないのです。これはここ1,2年の傾向ではあるのですが、パ・リーグではたったの6人でした。しかも防御率が4点台後半の美馬ですらベスト5に入れます。なおマリーンズに関しては石川、美馬に続いて小島が規定投球回数に乗ったり割ったりという状態ですので、リーグで規定投球回数に達する選手の半分近くをマリーンズが占めるということになるかもしれません。涌井も入れたら、過半数です。入れてはいけないと思いますが。

 一方セ・リーグはもっと少なく、わずか4人です。もちろんトップは巨人の菅野ですが、2位につけるのは中日の大野雄大です。先日もこの両者は投げ合いましたが、先発完投できて素晴らしいパフォーマンスを発揮し続けられる稀有な2投手です。とくに大野に関しては投手分業制が主流の現代において完投し続けています。まさに、鉄腕です。実に魅力的な投手です。

 投手分業制が主流と書きましたが、今は先発投手は6回くらいまで投げてくれれば7回以降は継投となることが多いです。マリーンズで言えば6回まで行けばそのあとは唐川(7回)、ハーマン(8回)、益田(9回)となり、最近ではここに澤村が加入して実に分厚い布陣となっています。したがって先発投手が試合終了時にマウンドにいるというのが、実に特別なシーンとなります。

 

 昨日、二木康太がそれをやってくれました。オリックス相手に見事な108球完封勝利、しかも無四球という実に素晴らしい投球でした。たしかにお得意のオリックス戦で、これまでの3勝のうち2勝は「京セラドームのオリックス戦」でした。したがって屋外のマリンではどうかな、と思ったのですが、二木は丁寧なピッチングを見せて勝利を手繰り寄せてくれました。後ろ髪が田村正和みたいになってきていますが、二木もようやく背番号「18」が似合う投手になってきました。やはり遂げたいのは2桁勝利です。これからの登板をすべて勝つべく臨めば達成可能です。念願の、柏木由紀さんとの対面も叶うことでしょう。

 広瀬アリスも柏木由紀も、みんなマリーンズファンにしてしまいましょう。

 

 なおこの日のキャッチャーは、なんと江村でした。田村が離脱してからは柿沼メインで行っていたのでこの日もきっと柿沼だと私も思っていたのですが、いきなりの江村にお茶を噴き出してしまいました。しかし…実によかったです。打撃はもちろんよくないのですが(失礼なことを言っている自覚はあります)、二木の導き方が田村や柿沼と全然違っていたように思えます。奪った三振はわずかに3で、「打たせて取る」がメインの組み立てでした。大きいのがある吉田正やT-岡田、杉本を相手にこれをやってのけたので、見事です。オリックスにしてみれば一矢報いたい3連戦の3つ目だったとは思いますが、よりによって最後に変なキャッチャーが出てきたので面食らったのかもしれません。ただ、結構大事なことかもしれません。

 

 たまに行くなら変な捕手。

 

 かつての長寿番組『料理バンザイ』の一コーナーみたいなことを言ってみました。