岩手県営野球場 | 町田ロッテと野球散策

町田ロッテと野球散策

いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

はるばる岩手に行った話です。盛岡インターチェンジを降りるともう「希望郷いわて国体」一色の盛岡市。途中、太極拳会場となった盛岡体育館あたりを通ってからは「ああ、ついに国体に来たのだ・・・」とあらためて実感しました。

国体、正式には国民体育大会。かつては記念切手シリーズの図案としての印象しかなかった国民体育大会。高校野球に興味を持ち始めてからは、かなり強く惹かれるものとなります。毎年秋に行われる国体の高校野球(硬式)。これは夏の甲子園の成績上位校と、開催地の高校が出場します。そして・・・3年生も出られます。本来であれば引退している3年生が、出られるのです。ついこの前甲子園を沸かせた選手たちをもう一度観られます。そんな魅力的な国体、実は過去二度ほど観戦にをチャレンジしています。2010年は千葉大会。しかしこれは会場の銚子に着いてから雨天中止を知りました・・・たしか浜松町からはるばるバスで向かったのではなかったか。そして2度目は昨年の和歌山大会。ちょっと時間間隔を誤り、中継地として選んだ投宿先の浜松からかなり時間がかかって到着はお昼。ちょうど第三試合が始まろうかというときだったのですが、よりによって早実。まさに「清宮フィーバー」・・・紀三井寺球場は超満員でした。したがって入ることすらできずに断念。バーターでブリーフ姿の落合博満像を観に行ったのと信子夫人の画集を2冊買わされたのがいい思い出でした。

2016年。私はついに国体を観ることができました。予報では厳しかったお天気もすっかり快方へ。

・・・・・・「快方」を通り越して、暑かったです。10月の東北なのに、息子はランニングシャツ。

 

第一試合は大阪の履正社と地元枠・岩手の盛岡大付属。履正社の先発はすでにプロ志望届を出している寺島くんでした。「高校生No.1左腕」とも言われている寺島くんですが、そこそこ失点していました。この大会の魅力は、秋のドラフト会議でもっと有名になるであろう選手を直前に観られる点でもあります。なおご存じのとおり、履正社は勝ちました(だって最後優勝しちゃうのですから)。なお寺島くんに関しては、マリーンズも目をつけているとか。実際にマリーンズに入ったら、私的には「究極の青田買い」です。

 

岩手県民のソウルフード「福田パン」。今年の春(といっても豪雪だった・・・)にわざわざこのパンを食べるために盛岡まで来たものです。「そんな酔狂な旅人は私たちだけだろう」と思ったら、お店は激混みで3時間待ち。なんと、京都から来た人もいたようでした。その福田パンにここでありつけるとは思ってもいなかったので、これはとても嬉しかったです。

そして、私としてはメインの第二試合。息子は、金網につかまってのつかまり立ちに夢中でした。

なんと千葉の高校生(笑)。千葉県野球場以来二度目の木更津総合・早川くん。千葉の高校生を観るために岩手に来ちゃった♪

・・・というのは(早川くんには申し訳ないのですが)偶然。たまたま。

 

実は、夏から決めていました。この国体行きを。

 

観たかったのは、彼。この夏、一挙に有名になった「北の岡田准一」。そのさわやかさと礼儀正しさに惹かれたファンも多いと聞きます。

かくいう私もそうです。甲子園の緒戦では松山聖陵のアドゥワ君から利き手の左にデッドボールを受けた彼。しかしふてくされることも怒ることもせずにそのままマウンドに立ち続け・・・なんと決勝までチームを引っ張ります。決勝では今井くん擁する作新学院に敗れてしまいましたが「やりきったぞー!」と叫んで終えた夏は、観る者も爽やかにしたものです。

 

北海高校主将・大西くん。

・・・この大西くんのマウンドを観たかったのですが、残念ながらベンチ。どうも、肘をいためたようです。

 

ところが2回表でした。実はこの時私は息子のオムツ替えのために外していたのですが、9番投手の打順でこの大西くんが代打で登場し、なんと2点タイムリー! そしてその裏のマウンドには登らず、一瞬にしてベンチへ下がっていました。

 

ええつまり観ていません!(笑)

 

惜しいことをしました。ただ、一目大西くんを観られてよかった・・・。

 

試合はサヨナラで木更津総合が勝利。まさか一年に二度も全力校歌を観られるとは思ってもいませんでした(笑)。しかも二度目は岩手だぜ。

・・・木更津総合の皆さん、コレ、絶対に練習していますよね?

 

完璧なる反りの調和。もはや、芸術です。

 

大西くん、秋も爽やかでした。プロ志望届はいまのところ出していないようなので進路はわかりません。ただ、野球をし続けている限り注目していきたい投手です。

是非とも、輝かしい未来を!