弘前市運動公園はるか夢球場 | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

今年は、神宮の交流戦を選びませんでした。


だって青森に来たかったから! 青森でプロ野球なんて、レアですもの。ファーム日程が発表されてからずっと計画していた、ここ弘前でのイーグルス戦でした。
…ちなみに、始発で来ました。
弘前運動公園野球場、愛称は「はるか夢球場」。着いて驚きましたが、かなりの人が訪れていました。

JR弘前駅から弘南鉄道という電車に乗って2駅。最寄り駅はおそらく、普段は無人駅でしょう。ただこの日はイーグルスのビブスを着けたスタッフがいっぱいいました。


駅を出ると案内板。地方球場には珍しく駅至近の立地です。ただ…ちょっとボロっちいのは気になった…外訪者がいちいち突っ込むところではないのかもしれないのですが、こういうところもちゃんとしてほしいと思う(と言うより「願う」)理由が、あります。






弘前の願い、それは一軍戦の開催。かなり、力が入っていました。


試合前のセレモニー、イーグルスホームユニフォームのレプリカを着て現れたのは、なんと弘前市長。一方、球団歌で「龍飛崎から磐梯山」とあるように東北6県全ての人の球団であらんとするイーグルスは、一軍ではお披露目した「TOHOKUユニフォーム2015」(正式名知らん)を纏っています。そのイーグルスの監督コーチ、選手を整列させた上で市長は言います。

「青森県では、かなりの間一軍の試合が行われていません!」

それからビジョンで…将来のこの球場の改造プランを見せちゃいます。まるで設計会社のプレゼンのように! まさに、一軍戦開催に堪えうるプラン。


(それは球場外にもイラストが掲示されておりました)

…ここまで力の入った開催は、見たことがありませんでした。他にも地元弘南鉄道は抽選券付き往復乗車券(しかも割安)があったり、さくら野百貨店弘前店からはシャトルバスがあったり(いずれも「将来の一軍戦開催を視野に入れて…」と明言しての企画のようです)。
数年後、本当に青森で一軍戦が行われる日が…きっと来るでしょう。

◆◇◆

今の基準では一軍戦開催は不可能な弘前か(座席が少ないような気がする。また両翼93メートルはちょっと狭いかもしれません)。


ただ、いい球場です。見晴らし、最高!


バックネット裏、一塁側内野席、すでにぎっしりでした。創設11年のイーグルス、もう東北にはしっかり根を張っていると言っちゃっていいのかもしれません。


そして見事なのは、ライト後方に望める津軽富士・岩木山。いくら改造するとしても、この眺望は絶対に殺してはいけません。アイデンティティーに関わるとすら思います。


弘前の郷土料理「もつけ汁」をいただきました。東北のこの時期、暑かったり寒かったり、とにかく忙しかった…試合開始前は非常に冷え、この「もつけ汁」が実にありがたかったです。




電光掲示板のクオリティはかなりのものでした。大きさこそ異なれど、本家の仙台よりももしかしたらいいやつなのかもしれません。
93メートル球場で「2番サンチェス」と、「球審・市川」に驚きました。

そしてマリーンズ、細谷のセカンドは意外にも見たことがありませんでした。しかも、一番打者とは。
その細谷、いきなり打ちます。しかも相手先発は一軍で実績のある永井怜。なんとも派手な先頭打者アーチでした。
なお初回は久々に見るアジャ井上が2点タイムリーを放ち、続く金澤もアジャを還すバッティングを見せて初回にいきなり4点。

マリーンズ先発は、隣県出身の木村優太。こちらは安定の7回1失点でした。


試合中でしたが福澤バッテリーコーチの指導を受ける寺嶋寛大。残念ながらこの日のマスクは最後まで川本だったので出番はありませんでした。


まるでお城の石垣のような入口…


ラッキーセブン、これは壮観。


試合は6-2、9回には大嶺翔太、細谷(2本目!)にソロホームランが出ました。


マリーンズ、勝利です♪

なかなか素晴らしい球場でした。やはりプロ野球は、いろんなところでやるべきです。それは時に、地域を元気にします。初めて青森県で野球を見ましたが、私みたいにわざわざ始発の小田急から新幹線に乗ってやってきた奇特な家族はわずかでしょう。ほとんどは、地元の方に違いありません。あれだけのクリムゾンレッドの風船を見たら、やはり私は「青森で野球を!」と応援したくなります。
(実は風船、配りものでしたが(笑))



試合後、すぐに弘前には戻らず弘南鉄道で寄り道。息をのんでしまう、素晴らしい田園風景です。岩木山のシルエットも素晴らしい






古風な街並みを今も維持している黒石市。


「黒石つゆ焼きそば」というものを食べてみました。鰹だしの汁、そして徐々に焼きそばのソースが汁にまじり、味が徐々に変化していきます。その変化を楽しみながら味わうものだそうです。なかなか美味しかったです!
…ただ惜しいかな、土曜日の夕方にはほとんどのお店が閉めており、私もこれにありつくまでかなりお店を探しました。
黒石、もうちょっと街に元気があるといいのですが。


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