QVCマリンフィールド(78) | 町田ロッテと野球散策

町田ロッテと野球散策

いやぁ、野球って、本当にいいものですね。



夏空。
しかし夏至は過ぎ、昼は徐々に短くなっている8月。楽しい野球シーズンも終わりに向かいつつあるのですね。これはこれでちょっと寂しく思います。

であれば、せめてポストシーズンをより長く戦おうではないか!


25回目。


ただ、1週間ぶりのマリンフィールドでした。事前に知ったスタメンは驚きました。

【イーグルス・スタメン】
(右)岡島豪郎
(二)藤田一也
(三)銀次
(指)アンドリュー・ジョーンズ
(左)ジョン・ボウカー
(一)ニック・エバンス
(中)島内宏明
(遊)西田哲朗
(捕)小関翔太
…先発投手、塩見貴洋。

【マリーンズ・スタメン】
(遊)鈴木大地
(中)加藤翔平
(右)角中勝也
(左)アルフレド・デスパイネ
(指)サブロー
(二)ルイス・クルーズ
(一)井上晴哉
(捕)田村龍弘
(三)大嶺翔太
…先発投手、唐川侑己。

一軍復帰の井上選手は即スタメン。


もちろん今日こそ「満腹丼」です。弁当の呪いなんて知りません(笑)。

そして、もう1つ。大嶺翔太選手、プロ初スタメン。しかも、大仕事でした!!

第一打席、塩見投手の初球をいきなりレフトスタンド!!!!!!
何と、プロ1号を見る事ができました。唐川投手がピンチを招きながらも要所で三振奪取、ゼロを連ねる中で燦然と輝く「1」!!言うまでもなく、刻んだのは大嶺翔太選手なのです。



強風の中の花火はまさに頭上。こんな恐怖をここで感じたのは初めてでした。



さて唐川投手。遠目から見てもカーブが絶妙に決まっていたのが分かりました。選球眼が秀でたアンドリュー・ジョーンズ選手をも翻弄するピッチングは見事で、なぜこの投手がこれまで1つしか勝てていないのかが不思議に思えるくらいでした。ただ8回、築かれたワンチャンスにおいて松井稼頭央選手にやられてしまいます。それでも8回1失点、よく投げてくれました。

同点の9回表は西野勇士投手がやはり三振奪取「2」!
そして9回裏の相手はイーグルス開幕投手の則本昂大投手。ただ一死満塁というサヨナラのチャンスを作り、打席には代打・井口選手。しかし凡退で二死。


ネクストバッターに、代打は出ませんでした!! 大嶺翔太選手、そのまま打席! もちろんスタンド、大チャンテ!!


◆◇◆

結果云々以上に、そこに翔太がいること自体に感極まってしまいました。

◆◇◆

2010年のことでした。飲酒で入団発表にも新人合同練習にも出遅れてしまった翔太のユニフォーム姿を見たのは2月の鴨川。オールドスタイルでした。
そして鴨川市営球場三塁ファウルエリアでは当時育成・角晃多選手とともに守備練習を行っていましたが、厳しくも愛のある熱い指導を行っていたのが、佐藤兼伊知二軍守備走塁コーチ。その時の翔太の守備の構えは素人目で見てもおかしく、かなり腰高。まずはそこからじっくりとやっていくのです。レギュラーシーズンに入れば、試合終了後のロッテ浦和球場で遅くまでノックを受け、一球一球ごとにダメ出しを食らいます。華麗に捕ったように思えても、グラブの出し方や足の運びでペケ。そんな姿を、見続けました……

◆◇◆

もうダメでした。

埋まる塁。マウンドには開幕投手。スタンド全体が、この男だけに向けて大きな声で「しょうた!!」と声援を送ります。





一塁コーチャーズボックスには、ケンイチコーチ。

こんなすごい場に、2人ともいるのです。この5年を思い浮かべ、気づけば涙を浮かべてしまっていました。

ああ、野球って、素晴らしい。

◆◇◆

これで決まれば美しいなんてものではありませんでしたが、結局翔太選手凡退で延長戦となります。そんなに、甘くありません。
一塁を駆け抜ける翔太選手を待たず、ケンイチコーチはベンチに下がります。そう、第二章はもう始まっているのですから。




(8月7日・QVCマリンフィールド)
●イーグルス
0000000100=1
○マリーンズ
0010000001X=2
【勝】大谷智久(1勝2敗0S)
【敗】則本昂大(9勝8敗0S)

【本塁打】
(ロ)大嶺翔太1号①


試合は二夜連続のサヨナラ勝ち! 角中選手、素晴らしいサヨナラヒットでした。ただ今日ばかりは翔太にスポットを当てることを許してほしいのです。

翔太、本当によかった!!





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