都市対抗野球もついに決勝戦。しかし3連覇を目指した本命ENEOSも強豪・JR東日本もそこにはいませんでした。
そのENEOSを破った西濃運輸(岐阜県大垣市)、そしてNTT東日本を撃破しての決勝進出となった富士重工業(群馬県太田市)。前者は20年ぶり、そして後者はなんと45年ぶりの決勝だそうです!! どちらが勝っても、劇的!
この日もバルコニー席を堪能します(※ただし決勝に限り「最終試合割引」は適用されず、お値段は1,500円。それでも安い!)。前日は富士重工業の『ハイテンションマイクパフォーマンス』ガン見シート、この日は西濃運輸の応援席の真上。西濃運輸側ではくす玉と思われる物体がぶら下がっていました。優勝まで、待ったなし。
ちなみに西濃運輸、元マリーンズの林啓介投手が所属しています。舞台は社会人に変わりましたが、今もなお投げ続けているのを知って嬉しかったです。
富士重工は決勝の舞台に猿川投手を持ってきました。元・花巻東! ただ後で知りましたが猿川投手の所属は日立製作所、つまり補強選手ということになります。
見事な投手戦でした。
先制は2回裏、西濃運輸。得点した際の喜びようがとても激しいチームでした。ここまで喜ばれると、こちらも嬉しくなります。そうだ、野球は喜ばしいものなのだ! ただなおも無死満塁という状況でしたが富士重工・猿川投手が粘って1点止まり。その後は両投手の好投がずっと続き、1-0のまま試合が続きます。
膠着した試合・・・しかしスタンドは全く膠着しないのが応援合戦・都市対抗。
富士重工業、連日の太田市役所八木節愛好会による出し物。八木節が行われると、なぜか猿川投手がテンポよくアウトを取り、八木節が終わる前にチェンジしちゃいます。これはきっと愛好会のみなさんも困ったことでしょう。というか野球見ようぜ。
そして初めて見る西濃運輸の応援、もの凄かったです。回の合間にいきなり流れる「猪木のテーマ」。そしてコールはなぜか「ばしょう!ばしょう!」
大垣市のゆるキャラ「おがっきぃ」が登場。江戸時代の俳人・松尾芭蕉のような恰好なのですがそれは幟にある通り大垣が「奥の細道」結びの地だったからか(昨日初めて知りました・・・)。
まさか芭蕉も数百年後に「猪木のテーマ」で名前を連呼されるとは思ってもいなかったでしょう。
さらに楠田枝里子のような和服の女性も登場しますが・・・君はだれだ!?
そしてクスエリ、悲願の黒獅子旗を獲るべく祈ります。キンキンはいませんでした。だから野球だってば。
そんな応援が投手の力になったか打者の力をそいだか(まさか(笑))、まだまだ試合は1-0。本当に猿川、佐伯の両投手のピッチングが圧巻でした。
そして6回裏、2死から西濃が2点目をゲット! 本当に喜びを爆発させてくれます。これは気持ちいい!!
そう、この喜びこそが野球の魅力・・・そう教えてもらったような気がします。
西濃・佐伯投手は気合いの投球を続け・・・なんと8回までゼロ。優勝を完封で飾ってしまうのか・・・
9回表。
富士重工業、最後のハイパーユニオン。この日も渾身の「フゥ♪フゥ♪」。・・・渾身?
ベンチ入りするマネジャーもぬいぐるみを握りしめ、最後の願い。
ただ佐伯投手、見事でした。
(これも後で知りましたが)・・・なんと、初優勝。まさに、悲願。
林投手、この日の登板はありませんでしたが西濃1年目にして栄冠を手にしました。
そしてなんと言っても佐伯投手。ここまで西濃を支え続けたベテランの大仕事でした。目にはもちろん、涙。
「久慈賞」は準決勝で好投して45年ぶりの決勝にチームを導いた小野投手。
なおこの後「小野賞」というものの表彰もあったのですがこれを小野投手が受賞したらちょっとややこしかったかもしれません。
活躍した新人選手に贈られるのが「若獅子賞」。大会打率.556で首位打者賞も獲得した西濃運輸・伊藤選手はルーキーだったのか。
さらには前述の小野投手、そしてNTT東日本の横山投手といった桐蔭横浜大コンビ。
2015年ドラフト、非常に楽しみであります。
◆◇◆
7月は野球好きにとっては本当に忙しい季節です。都市対抗をちゃんと見始めたのはたかだか3年前なのですが、もうハマっております。いまプロで活躍する選手の中にも、この舞台で社や都市を背負って戦った経験を持つ選手は多いのです。
応援も魅力的、都市対抗。ややもすると野球を見るのも忘れてしまいます(笑)。
(7月29日・東京ドーム)
●富士重工業
000000000=0
○西濃運輸
01000100X=2
なお帰宅時、まだマリンは試合していたので「パ・リーグTV」を見ながらの帰路でした。
・・・地元駅到着と同時に試合終了。うーん、こちらは残念でした。
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