山口は宰相を多く出した地だけあります。寺内正毅は、米騒動の時の人だったかしら。
ローカル線に乗って、えらいところにたどり着きました。まさに山奥。
しかしながら球場はご立派でした。かつてマリーンズもオープン戦で遠征した西京スタジアムです。
両翼100メートルの、綺麗な球場。なんでも2005年開場とのことです。
この日は高校野球、山口大会。
甲子園の銀傘ほどではありませんが日差しを避けられる屋根が本当にありがたかったです。
熊毛南高対下関工高。熊毛南の山本投手に注目して見ます。
ところが山本投手登板前の1回表、いきなり2ランで熊毛南が先制します。この広い球場で、見事な2番打者のアーチでした。
熊毛南は3回には二塁走者を走らせてのエンドラン、打者がしっかり三遊間を破るヒットを放って加点。試合を優勢に進めます。ただその後もチャンスを作ってホームを突かんとする熊毛南、その後は下関工の硬い守りに阻まれて無得点イニングが続くのです。下関工、外野手の肩が素晴らしく、かつ中継プレーの内野手もキャッチャーまでかなり正確なバックホームを見せます。そしてキャッチャーは、堅牢なるブロック! 熊毛南、2度の本塁憤死でした。
素晴らしいものを見せてもらった気分です。
素晴らしいのは、もう一つ。なんと熊毛南・山本投手、8回まで被安打…ゼロ!! 大記録まであとアウト3つというところまで来てしまうのです。
9回裏、まずは1アウト。そして打席は3番打者の田尻選手。前の打席ではかなりファウルで粘った打者でした。そしてこの打席も立て続けにファウル。
打球が三塁手をしたたか襲います。グラブに当たったようにも見えました。白球、転々とファウルグラウンド。一同瞠目、スコアボード。
灯ったのは、「H」でした。下関工にとっては一矢報いた一打となり、一塁スタンドはこの日最大の歓声が沸きました。
ただ気を緩めることなく、山本投手は試合を締めました。3-0、圧巻の1安打完封勝利。セットポジションから、低めを丁寧に突く素晴らしい投球でした。しかしまぁ、惜しかった…
熊毛南高、全国切符まであと2つ!
(7月25日・西京スタジアム)
○熊毛南高
201000000=3
●下関工高
000000000=0
【本塁打】
(熊)岡本京②
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