リンデンにも臆することなかったあの姿はいずこに(5・1楽天koboスタジアム宮城) | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。


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 神奈川・東京の都県境某所にてマリーンズの勝利を祈願すべく牛タン弁当(@ファミマ)を食したのですが・・・


【マリーンズ・スタメン】

(中)伊志嶺

(遊)根元

(指)井口

(左)サブロー

(右)角中

(三)クルーズ

(一)井上

(捕)川本

(二)根元

 川本良平選手、今季初のスタメンマスク。この日先発の唐川侑己投手は久々の登板でしたがここまで3敗勝ちなし、いまいち波に乗り切れておりません。そこでこの川本選手に賭けたのだと思います。


【イーグルス・スタメン】

(右)岡島

(二)藤田

(遊)松井稼

(指)ジョーンズ

(一)銀次

(左)枡田

(三)西田

(捕)嶋

(中)島内

 「ぐちゃぐちゃに」した打線、一夜で戻した感があります。松井稼頭央選手は久々の3番だったそうです。


 楽天先発は「お初」森雄大投手。「プロ野球ai」でしか見たことがなかった投手でしたが前回登板で初勝利を挙げた期待の左腕。カープがマークしていた選手だったのですがドラフト会議では楽天も名乗りを挙げ、クジでカープが逃した選手でした。それから広島・野村謙二郎監督は自身のクジ運のなさを痛感し、13年ドラフトで抽選を託された田村恵スカウトが大瀬良大地投手を引き当てた前史でもあります。

(なお森投手を引き当てたのも、楽天の立花陽三球団社長だったそうです。続けて今年の松井裕樹投手も引いた立花氏、驚異のゴッドハンドです)

 その森投手、初回は攻め時でした。鈴木大地選手にはかなりわかりやすいボール球の連発で歩かせるとボークを犯して二塁へ大地選手を進めます。そして、井口資仁選手タイムリー。ただ、ここは1点で終わってしまいました。

 その裏の唐川投手、難なく二死を取ります。藤田一也選手のピッチャー返し、股間を抜けようかというあたりに対しては素晴らしい反応を見せてくれました。しかし松井稼選手にポテンヒットを許し、AJ・・・いきなり逆転2ラン食らってしまいます。

 ただマリーンズは井口選手が2打席連続でタイムリー、。さらにサブロー選手もあわやホームランのタイムリーで続いて3-2と再びリードを取ります。これを取れば・・・7連勝!?


 あっさり散ります。4回裏は、悪夢を見ているようでした。唐川投手が銀次選手に打たれ、枡田慎太郎選手に四球。バントを挟んで二、三塁で迎えたのが嶋基宏選手。唐川投手とは相性のいいバッター(というかマリーンズ全般に相性がよくないか?)。

 見事に二塁を抜かれました。前進守備ゆえ、根元俊一選手も反応しきれませんでした。逆転・・・次の島内宏明選手もヒットで一、三塁。唐川投手、ここでノックアウトとなってしまいました。またしても結果を出せず、悔しいマウンドとなってしまいました。ただ、初回のジョーンズ選手のアーチにおいてもそうだったのですが、どうも外ばっかりだったのが気になりました。かつては厳しい内角をビシバシ攻めてトッド・リンデン選手を怒らせても内角攻めを辞めなかった若き唐川投手・・・その姿はありませんでした。球威のない投手が生き残るにはそういった攻めも必要ではないでしょうか。それこそ、かつての東尾修のように。


 ただ、悪夢はここからでした。岡島豪郎選手の打席で、島内選手が走ります。ところが島内選手、挟まれます。「2-6-3-5-2」だったか? たしかに難しい状況、かつ島内選手も嶋選手も走塁は必ずしもよかったわけではありません。島内選手に大地選手がタッチし損ねて挟む間に嶋選手が本塁で向かおうとし、井上晴哉選手は三塁のルイス・クルーズ選手へ。そしてクルーズ選手が嶋選手を追いながらも川本捕手へ・・・しかしそこをかわされて嶋選手がホームイン、かつ島内選手は三塁まで到達・・・ショックでした。

 重ねてショックだったのは、直後の岡島選手のスクイズ。しかも一塁を誰もカバーしなかったため、岡島選手も生き残ってしまったというプレー・・・これが野手に重くのしかかる暗雲をなってしまったのは否めないでしょう。5回降板の森投手の後を継いだ福山博之投手の前にヒットすら打てませんでした。福山投手、2回をたった15球で凌いだとか。同じ人が守って打つわけですから、こればかりは仕方ありません。攻撃にも響く守乱だったか。

 「野球はミスをするスポーツ」です。かつてダイエーホークスで活躍した早鞆高監督・大越基監督の言葉を思い出しました。大越氏の言葉には続きがあります。「そのミスのあと、どうするか」

 切り替えるしかありません。そして、練習です。


 9回の斎藤隆投手から井上選手とチャッド・ハフマン選手のヒットで1点取ったシーンは彼らの意地を見ました。両者とも下手したら二軍降格の憂き目にあうポジションだったと言えなくもありません。その中でのヒットは「このチームで自分も戦い続ける」という思いそのものだったと解釈したいと思います。


 唐川投手、どうか戻ってきて下さい。


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