西武ドーム(5) | 町田ロッテと野球散策

町田ロッテと野球散策

いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 「気象庁は6日、関東甲信越地方が梅雨明けしたとみられる、と発表した」(7月6日朝日新聞夕刊)

 いよいよギラギラ太陽の夏がやってきます。夏になるとどうしても体力の消耗が激しくなり、暑さが集中力を奪って心身ともにダメージを受けた人は、普段ではまずやらないであろう失敗をしてしまいます。パフォーマンスも、落ちます。そこを乗り切る力は、本当に厳しい鍛錬を経て培われるものだと思うのです。我々プロ野球ファンにとっても夏は体力勝負のようなところがあります。そんな狂おしい野球ライフに付き合ってくれる妻には本当に感謝しています。



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 暑さにめげず、今日も西武鉄道に乗ります。向かうは所沢市の西武ドームです。西武線の駅にはこの日の試合のスコアボードが設置されており、試合進行に合わせて加筆されます。これは私が小学生時分い西武沿線に住んでいた頃からやっていたような気がします。


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 そしてこの時期の西武ドーム、本当に蒸すのです。思うにこの球場、なぜ屋根を付けてしまったのでしょうか。なるほど確かに全天候型になったことによって雨天中止を避けることができるようになりました。ただ個人的には別の思いがあって・・・やはり西武沿線に住んでいた少年時代の話になるのですが、小学生の私に野球の素晴らしさを教えてくれたのは、狭山の森に囲まれて青空満開の西武球場なのです。芝生の外野席に寝転んでいたらいつの間に眠ってしまい、福本豊選手の盗塁を見逃したことがあります。開けた視界に映えるライオンズブルー、そこで繰り出される兄やんのアンダーハンドほど美しいものはありませんでした。敗色濃厚のナイターで夜空に放物線を描いたのは田淵幸一選手だったか。そのほかにも(これは直接は見ていませんが)オリオンズ平沼定晴投手に蹴りを食らわせた清原和博選手のあの映像が今も鮮やかなのも、きっと屋根がなかったからこそです(たしか、所沢だったと記憶しています)。

 いつしか、屋根が取っ払われるのではないかと密かに期待しているものです。野球は、やはりお空の下でやるものです。


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 だいぶ話が逸れました。「埼玉vs千葉シリーズ」も2日目、この日もライトスタンドは「CHIBA」ユニの白で染まります。やはりスタンドを一色に染めるというのは本当に凄いことです。


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 こなっちゃん。


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 アナウンスは今日も谷保さん、所沢に「サブローーーーーーーーーーー!」の長音が響く日が来るとは思いませんでした。ちなみに「どこで止めたらいいかわからないから」というのがその長音の由来だそうです(『あるあるプロ野球』)。


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 暑いので、どうしても冷えたものに走ってしまいます。今日は「冷やしラーメン」でした。


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 マリーンズ先発は西野勇士投手でした。ここまで7勝を挙げ、これはもちろんチームの勝ち頭。さらに規定投球回数にも到達して防御率はリーグ3位、さらには先日オールスターへの監督推薦での出場が決まったとあってはマリーンズファンの期待値も高くなります。そして西野投手、前日のグライシンガー投手同様初回いきなり1番のエステバン・ヘルマン選手にヒットを許して出塁させるのですが、後続をしっかり抑えての無失点スタート。期待に応えるピッチングを見せます。


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 しかしそれ以上に良かったのが、ライオンズ先発の十亀剣投手でした。こちらは・・・なんと3回までパーフェクト。中軸は、ことごとく打ち上げさせられてしまっていました。前日と打ってかわっての、投手戦。

 しかし、先制はマリーンズでした。


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 角中勝也選手、第3号のホームラン! 十亀投手が初めて許したヒットはぐいぐい伸び、ライトのライアン・スピリー選手の頭上を越えてそのままライトスタンドに吸い込まれました。あとは西野投手の踏ん張りに期待するばかりです。

 しかしその裏、スピリー選手の併殺崩れの間に同点とされてしまいます。一塁にヘッドスライディングするスピリー選手がちょっとだけ早く、まさに紙一重。これは仕方がないか。

 1対1の同点。ここからは両者の根競べとなろうか、というその時でした。


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 「伏兵」という言葉がいかにも相応しい、9番・永江恭平選手にまさかの一発・・・(今調べて知りましたが、プロ初ホームランだったようです)マリーンズ、比屋根渉選手(スワローズ)に続いての「プロ初アーチ」を献上してしまった形となります(ちなみに昨年はイーグルス岡島豪郎選手のそれも間近で目撃しました)。


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 さらに好調・浅村栄斗選手。


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 こちらも好調・秋山翔吾選手。

 連続でタイムリーを浴びてしまい、ついに1-4となってしまいました。うーん、どうした西野。


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 西野投手、結局7回途中まで投げました。しかしながらここでピンチを招いたところで降板。やはりヘルマン選手を止めることはできず。


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 その後の服部泰卓選手、この日は制球定まらずランナーをためた挙句犠牲フライを食らってまたまた広がる点差。


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 3番手の伊藤義弘投手。7回は上記1点のみにとどめたものの、8回はやはりヘルマン選手に打たれるなどして致命的な2点を失い・・・気づけば最終回。マリーンズ、ここまでのヒットはわずかに2本という状況でした。9回もマウンドは十亀投手。あっけなく2アウトを取られてしまい、試合が終わろうかというときでした。そこで根元俊一選手、角中選手がヒットを浴びせて1、2塁。


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 最後の意地、井口資仁選手でした。プロ初の無四球完投勝利目前の十亀投手から、渾身の2点タイムリースリーベース! 3-7!


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 遅ればせながらここで「西武には負けられない」発動。崖っぷちで、4点差に挑みます。






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・・・しかし今江敏晃選手は倒れて試合終了。手痛い連敗となってしまいました。ヘルマン選手、4打数4安打の活躍でたっぷり得点に絡まれてしまいました。マリーンズ、走・攻・守でこの選手にコテンパンにやられてしまっています。




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【7月6日()西武ドーム】

千葉ロッテマリーンズ:000 100 002=3

埼玉西武ライオンズ:000 130 12x=7

【勝】十亀(6勝5敗0S)

【敗】西野(7勝3敗S)

【本塁打()角中3号ソロ (西)永江1号ソロ

(※西武鉄道さん、2番手以降の投手も書いてあげて下さい)



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 「球が全然走らず、今日はダメだった」はマリーンズ先発・西野投手の弁だったそうです。険しい夏場、蒸す西武ドーム。野球選手の疲労は当然激しく、普段以上のコンディションにおけるケアが求められます。そして西野投手にとっては、一軍の先発ローテ投手として迎える初めての夏でもあります。たしかにロッテ浦和球場の夏も激しいのですが、一軍はそれ以上に敵のレベルが違います。

 ここを乗り越えてこそ、西野投手は本当の主戦投手になります。



(なお本日で首位から滑り落ちてしまったわけですが、こちらには触れません。そのこと自体は重要でなく、迎える1戦1戦をしっかり戦って勝利を積み重ねるかのほうが大事なのです=先日「首位に並んだ立場」でイーグルス星野監督も同じようなことを言っていました=

 明日の戦に勝つために我々にできることは、応援すること。それあるのみです。

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