森村誠一『街』 | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 休日。妻と横浜へ出かけました。

 冬は寒いのですが、静電気の季節でもあります。妻の髪が頬に張り付き、まるで往年の尾崎紀世彦みたいでした。


 通勤鞄を買ってもらいました。いろいろなところへ出掛ける事が多い私の通勤鞄は、消耗が激しいのです。かれこれ5代目でしょうか。今度は、大切に扱いたいものです。

 マリンには、絶対に持っていかない!


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 その横浜で、読み終えました。


☆森村誠一『街』

 「街」とは、新宿。天守閣が新宿駅で、城下にはいろいろな人がいます。そこは人種の坩堝ではなく、欲望の坩堝か。「街」に想いを馳せ、人は集います。そして時には夢破れるのです。都会における人間模様を時に温かく描いてくれます。

 とはいえ、殺人事件は起きます。欲望の坩堝においては、人生いろいろ、犯罪もいろいろ。そして伊豆半島の殺人事件も結びつき、そこで捜査線に浮上するのが、夢破れた女。

 謎をまき散らし、最後は意外な形で締めくくられます。最後に、読者も救われた思いというのか・・・ハートフルな勧善懲悪とでも言いましょうか。親の金と地位で好き放題な若者に対して鉄槌を食らわせてくれるのが森村誠一です。


 新宿。中央線民だった私にとってよく向かったのは、渋谷でもなく池袋でもなく、新宿でした。大学は市ヶ谷だったので、JRでも地下鉄でも必ず通過するのが新宿でした。ただこの街は未だに知らない部分が多いのです。だって怖いもん。

 欲望の坩堝とは、よく言ったものです。



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