円城塔『オブ・ザ・ベースボール』 | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 土曜日ですが、仕事でした。




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 ギリギリでした。小田急線、まともにダイヤ通りに走ることのほうが少ないです。ただ人身事故や沿線からの飛来物やお客様トラブルなど、外的要因によっての遅延は仕方がないものでしょうか。ちなみに今日は、相武台前で鳥がぶつかったそうです。

 ・・・とは言え、アクシデント後のリカバーが弱いような気がします。さらに配り慣れた遅延証明書に謝り慣れた車掌に駅員にイラッとくることもあります。

と、とにかく頑張れ、小田急。



 ついでに言えば朝は確実に人で埋まってしまう新宿駅ホームの階段工事に、何年も完工しない複々線化の完成、足の踏み場も失われる通勤電車の改善、急行通過駅に対するあといくばくかのケアも。ああ、望みはきりがありません。




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 不思議な本でした。


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☆円城塔『オブ・ザ・ベースボール』

 これが見事に、野球に関係ないのです。たしかに主人公はバットを持ち、ユニフォームを着て「四番」を張るのです。ただ・・・

「俺たちはレスキュー・チームであって、ベースボール・チームではない」

 わけわかりません。

 さらにこの話の舞台となるファウルズという街、設定は「人が降る街」。ほぼ一年周期で、天から降ってくるのです。人が。

 なんでしょう。

 決して読みやすい小説ではありません。ただその言い回しには、ほかの小説では見られない魅力もあります。理系の知識が宇宙を構成し、詩的な表現が宇宙を構成します。



 わかりやすいことのみが読書の魅力ではありません。この「わからなさ」こそが、この本の魅力でしょうか。大いに路頭に迷ってほしいというのが「作者の言いたいこと」とするのは、駄目でしょうか。

 味わう本です。「読むな、感じろ」かな?