7月25日(日) 曇りときどき晴れ
先日も書きましたが、ベルギー・・・というか、広くヨーロッパではジャガイモが主食。並びにパンも主食。また、スパゲティなどのパスタ類も広く親しまれています(・・・が、欧州では、よっぽどの高級店でない限り、基本的にはイタリア以外でパスタを食べるもんじゃありません。アルデンテって何のこと?柔らかくなったらいいんでしょ?という具合に、パスタ類は往々にしてぐでんぐでんに茹でられていて、歯がなくっても食べられるよねーというほどの柔らかさになっていることが多いです。食べ物の美味しいベルギーでも、ひどいもんです。ふにゃふにゃパスタに、ソースはなんか一味足りなく、これでもかというくらいチーズが山盛り。とにかく美味しいものではありません。それにくらべて本場イタリアからはるか遠く離れた東の果ての日本で食べるパスタ類の美味しいことと言ったら!!)
余談が長くなりましたが、とにかく主食の話。とどのつまり、我々日本人が愛して止まない「お米」は、この地域の多くの人たちにとってはあまり馴染みのない食材であるということです。
ライスプディングというような、カスタードに米を入れた、我々日本人からしてみると暴挙としか思えないようなもの(デザートです)もあります。
でも、彼らもときどきは家でお米を食べることがあるんです。それぞれどういうシチュエーションでなのかはよく分かりませんが、うちの殿下の場合はオイルフォンデュ(肉や野菜の素上げ)のときには必ずお米です。
初めて殿下のお住まいでオイルフォンデュなるものをやったとき、彼が米の準備をする手順に私は驚きました。
それは、ガ━(゚Д゚;)━ンゴ━Σ(゚Д゚;)━ンギ━Σ(゚Д゚||;)━ン!!!・・・というくらいの衝撃でした。
お米は、精米されたものがスーパーでも売られています。が、毎日食べるものではないので、1パックの量は少なめ。たぶん500gくらいだと思います。
殿下の食料棚にあったお米は、箱入りでした。箱の中に、ポツポツと穴の開いたビニール袋が入っていて、米はその中に納まっています。
殿下は、お鍋にたっぷりのお湯を沸かして、米の入ったビニール袋をそのままボチャンとそのお湯に入れ、煮るというか茹でるというかしました。何分茹でたか覚えていませんが、とにかく茹で上がったらビニール袋のままザルにあげ、しばし水を切って出来上がり・・・。
ビニール袋入りのものでない場合は、豆を茹でるみたいにザーッとお米を入れて茹でてザルにあげるのでしょう。
茹で上がったお米は・・・、まー米は米なんだけれども、我々米を愛する日本人にとっては、もうインディカ米とかジャポニカ米とかを超越した納得のいかなさの発揮されたものでした。美味いとか不味いを語り始めることもできない、それ以前の問題という感じ。
私は、香港では土鍋で米を炊いているので、ベルギーでもそれをやろうかと思ったんですが、残念ながら殿下のお住まいの台所は電気調理器(?)というようなやつで、それ対応の土鍋を買うとなるとえらい高額なものしかありません。(だって、香港で使っている土鍋はダイソーで100円だったんだもん。それに比べるとなんでも高額です)
電子レンジで炊く入れ物を買おうかな・・・と迷っているところですが、あれも大して美味しくないんですよね。
・・・なんて頭を悩ませていたら、登場しました!!!冒頭の写真の(前置きが長かったねー・・・)、レンジでチンして出来上がりという、サトウのごはんみたいなものです。
これも、白人さんたちが好きなインディカ米(細長くってパラパラしたお米。日本米はベタベタして好きじゃないという白人は多いです。哀れ日本米は、Sticky riceなどとも呼ばれています。うちの殿下は日本米大好きなので、本当にありがたく思います)ではあるのですが、インドのバスマティライスも、タイのお米の方も、正しく炊けている上ほんのり塩味がついていて予想以上に美味しいのですよ。
こんなステキなものが登場したなら、もうわざわざ自分で炊くことを考えずとも良いではありませぬか。
どうせ一年に2~3週間しかいないのだし、そのためにわざわざ米持って旅するのも面倒だしね。
7月24日(土) 晴れ
今日は、殿下が里帰りのたびに必ず召し上がるMosselen/ムール貝についてです。
蒸しムール貝はベルギー料理としてわりと有名なので、実際に食べたことはなくても聞いたことくらいはあるという人も多いと思います。
私は海の幸の皆さんとはおつきあいをお断りしているので、ムール貝を食べたことはないのですが、殿下の食べているのを眺めていると、どうやらそんなに難しいお料理でもないようだと分かります。
私の理解の範囲でヒジョーに平たく説明すると、
1.ムール貝を鍋に入れる
2.香味野菜を入れる(セロリ、ニンジン、玉ねぎ、パセリなどの細切れたち)
3.水やワインなどを適量入れる
4.蒸し煮にする
と、これだけで出来上がるようです。
おうちで作る人も多いようで、スーパーにはパックに入ったムール貝や、香味野菜の細切れがパックになったものなどが並んでいます。これだけの手順なら、家でやってもそんなに大変そうではありませんね。(ま、うちじゃやらないけど)
わが母がベルギーを訪れたとき、ムール貝が食べたいと言ったのでレストランで注文しました。出てきたのは、いつもどおりのバケツいっぱいのムール貝だったのですが、母はまさかこんなにたくさんだとは思っていなかったようで、これで一人分なのかととても驚いていました。
ムール貝は、大体のお店で一人前が1キロくらいあります。貝殻がついてその重さなので、食べる部分の目方は半分以下だとは思いますが、とにかくけっこうな量になります。レストランなどでは、これにフリッツ(フライドポテト)がついて、食事が完成されます。箸休め的なものはなく、とにかくムール貝とフリッツを黙々と食べます。
蒸しムール貝には、
・Mosselen Natuur(お水で蒸すもの)
・Mosselen met Wijn(ワインで蒸すもの)
・Mosselen met Bier(ビールで蒸すもの)
・Mosselen met Herbes Provancales(プロバンスハーブ入り)
・Mosselen in Creme Saus(クリームソース蒸し)
などがありますが、いづれもただ黙々とムール貝のみを食べるということに変わりありません。
ムール貝の食べ方は、まあ好きなように食べたらいいのですが、最近は、レストランでは(右利きの場合)左手にムール貝を持ち、右手にフォークを持って食べるようです。以前は、まず一つフォークで食べてその殻を右手に持ち、左手に新しいムール貝をとって右手の殻でつまんで食べるということをやっていました。しかし殿下によれば、最近外でそれをやるのはお年を召した人たちくらいではなかろうかとのこと。家では依然としてそうやって食べるけれども、外で食べるときにはフォークを使うようになったんじゃないかしら・・・とおっしゃってます。が、殿下はここ20年くらいは外国暮らしでベルギーに戻るのは年に一度か二度ですから、本当のところはどうなんだか疑問です。
因みに、3枚目の写真の馬鹿でかい鍋のムール貝は、3人前くらいが一緒に出てきたものです。一人分は、一枚目の写真のバケツで出てくることがほとんどです。
今日は、殿下が里帰りのたびに必ず召し上がるMosselen/ムール貝についてです。
蒸しムール貝はベルギー料理としてわりと有名なので、実際に食べたことはなくても聞いたことくらいはあるという人も多いと思います。
私は海の幸の皆さんとはおつきあいをお断りしているので、ムール貝を食べたことはないのですが、殿下の食べているのを眺めていると、どうやらそんなに難しいお料理でもないようだと分かります。
私の理解の範囲でヒジョーに平たく説明すると、
1.ムール貝を鍋に入れる
2.香味野菜を入れる(セロリ、ニンジン、玉ねぎ、パセリなどの細切れたち)
3.水やワインなどを適量入れる
4.蒸し煮にする
と、これだけで出来上がるようです。
おうちで作る人も多いようで、スーパーにはパックに入ったムール貝や、香味野菜の細切れがパックになったものなどが並んでいます。これだけの手順なら、家でやってもそんなに大変そうではありませんね。(ま、うちじゃやらないけど)
わが母がベルギーを訪れたとき、ムール貝が食べたいと言ったのでレストランで注文しました。出てきたのは、いつもどおりのバケツいっぱいのムール貝だったのですが、母はまさかこんなにたくさんだとは思っていなかったようで、これで一人分なのかととても驚いていました。
ムール貝は、大体のお店で一人前が1キロくらいあります。貝殻がついてその重さなので、食べる部分の目方は半分以下だとは思いますが、とにかくけっこうな量になります。レストランなどでは、これにフリッツ(フライドポテト)がついて、食事が完成されます。箸休め的なものはなく、とにかくムール貝とフリッツを黙々と食べます。
蒸しムール貝には、
・Mosselen Natuur(お水で蒸すもの)
・Mosselen met Wijn(ワインで蒸すもの)
・Mosselen met Bier(ビールで蒸すもの)
・Mosselen met Herbes Provancales(プロバンスハーブ入り)
・Mosselen in Creme Saus(クリームソース蒸し)
などがありますが、いづれもただ黙々とムール貝のみを食べるということに変わりありません。
ムール貝の食べ方は、まあ好きなように食べたらいいのですが、最近は、レストランでは(右利きの場合)左手にムール貝を持ち、右手にフォークを持って食べるようです。以前は、まず一つフォークで食べてその殻を右手に持ち、左手に新しいムール貝をとって右手の殻でつまんで食べるということをやっていました。しかし殿下によれば、最近外でそれをやるのはお年を召した人たちくらいではなかろうかとのこと。家では依然としてそうやって食べるけれども、外で食べるときにはフォークを使うようになったんじゃないかしら・・・とおっしゃってます。が、殿下はここ20年くらいは外国暮らしでベルギーに戻るのは年に一度か二度ですから、本当のところはどうなんだか疑問です。
因みに、3枚目の写真の馬鹿でかい鍋のムール貝は、3人前くらいが一緒に出てきたものです。一人分は、一枚目の写真のバケツで出てくることがほとんどです。
7月23日(金) 曇りときどき晴れ
昨日のお昼ご飯。
Vol au Vent met Frits(ぼろぼん めっと ふりっつ)
鶏(胸肉だと思う)のクリーム煮と、フライドポテトを一緒に食べるお料理です。レストランで食べたのでステキなパイに入ってますが、家ではこんなステキなことをするとは思えません。Vol au Ventは、スーパーなどで瓶詰めになったものも売られています。
ベルギーではジャガイモ(と、パン)が主食なので、これはあれです、我々日本人にとってのカレーライスみたいなもんですね。
このカレーライス系のお料理には、もう一つStoofvlees met Frits(すとーふれいす めっと ふりっつ)というものもありまして、こちらは牛肉の赤ワイン煮みたいなもの、つまりビーフシチューみたいなもんでしょうか。食べた感じではそういう風に思えました。これをまた、フライドポテトと一緒に食べます。
フライドポテトのみを食べるときにはだいたいマヨネーズで食べますが、こうやって食べるときにはさすがにマヨネーズは登場しません。
ベルギーのレストランは、大体のところが「Menu」(むにゅ=フランス語でセットメニューのこと)という日替わりの定食みたいなものを用意していて、ランチに限らず一日中注文することができます。大体が、スープとメイン(+フライドポテトorマッシュドポテトorミニコロッケ)のセットで、お得なところだとデザートにアイスクリームが出てきたりもします。
昨日の私のVol au Ventも、そのMenuでして、これの前にえらい塩っ辛いトマトスープが出ました。ベルギーのお料理は大体どんなところで食べても美味しいのですが、スープは塩っ辛いことが多い印象です。ドイツも塩っ辛いものが多いので、ゲルマン系民族の嗜好なのかもしれません。
私がこれを食べている横で、殿下が召し上がっていらしたのはムール貝。ベルギー料理として有名ですが、これはまた後日、別の記事で紹介します。
昨日のお昼ご飯。
Vol au Vent met Frits(ぼろぼん めっと ふりっつ)
鶏(胸肉だと思う)のクリーム煮と、フライドポテトを一緒に食べるお料理です。レストランで食べたのでステキなパイに入ってますが、家ではこんなステキなことをするとは思えません。Vol au Ventは、スーパーなどで瓶詰めになったものも売られています。
ベルギーではジャガイモ(と、パン)が主食なので、これはあれです、我々日本人にとってのカレーライスみたいなもんですね。
このカレーライス系のお料理には、もう一つStoofvlees met Frits(すとーふれいす めっと ふりっつ)というものもありまして、こちらは牛肉の赤ワイン煮みたいなもの、つまりビーフシチューみたいなもんでしょうか。食べた感じではそういう風に思えました。これをまた、フライドポテトと一緒に食べます。
フライドポテトのみを食べるときにはだいたいマヨネーズで食べますが、こうやって食べるときにはさすがにマヨネーズは登場しません。
ベルギーのレストランは、大体のところが「Menu」(むにゅ=フランス語でセットメニューのこと)という日替わりの定食みたいなものを用意していて、ランチに限らず一日中注文することができます。大体が、スープとメイン(+フライドポテトorマッシュドポテトorミニコロッケ)のセットで、お得なところだとデザートにアイスクリームが出てきたりもします。
昨日の私のVol au Ventも、そのMenuでして、これの前にえらい塩っ辛いトマトスープが出ました。ベルギーのお料理は大体どんなところで食べても美味しいのですが、スープは塩っ辛いことが多い印象です。ドイツも塩っ辛いものが多いので、ゲルマン系民族の嗜好なのかもしれません。
私がこれを食べている横で、殿下が召し上がっていらしたのはムール貝。ベルギー料理として有名ですが、これはまた後日、別の記事で紹介します。