7月24日(土) 晴れ
今日は、殿下が里帰りのたびに必ず召し上がるMosselen/ムール貝についてです。
蒸しムール貝はベルギー料理としてわりと有名なので、実際に食べたことはなくても聞いたことくらいはあるという人も多いと思います。
私は海の幸の皆さんとはおつきあいをお断りしているので、ムール貝を食べたことはないのですが、殿下の食べているのを眺めていると、どうやらそんなに難しいお料理でもないようだと分かります。
私の理解の範囲でヒジョーに平たく説明すると、
1.ムール貝を鍋に入れる
2.香味野菜を入れる(セロリ、ニンジン、玉ねぎ、パセリなどの細切れたち)
3.水やワインなどを適量入れる
4.蒸し煮にする
と、これだけで出来上がるようです。
おうちで作る人も多いようで、スーパーにはパックに入ったムール貝や、香味野菜の細切れがパックになったものなどが並んでいます。これだけの手順なら、家でやってもそんなに大変そうではありませんね。(ま、うちじゃやらないけど)
わが母がベルギーを訪れたとき、ムール貝が食べたいと言ったのでレストランで注文しました。出てきたのは、いつもどおりのバケツいっぱいのムール貝だったのですが、母はまさかこんなにたくさんだとは思っていなかったようで、これで一人分なのかととても驚いていました。
ムール貝は、大体のお店で一人前が1キロくらいあります。貝殻がついてその重さなので、食べる部分の目方は半分以下だとは思いますが、とにかくけっこうな量になります。レストランなどでは、これにフリッツ(フライドポテト)がついて、食事が完成されます。箸休め的なものはなく、とにかくムール貝とフリッツを黙々と食べます。
蒸しムール貝には、
・Mosselen Natuur(お水で蒸すもの)
・Mosselen met Wijn(ワインで蒸すもの)
・Mosselen met Bier(ビールで蒸すもの)
・Mosselen met Herbes Provancales(プロバンスハーブ入り)
・Mosselen in Creme Saus(クリームソース蒸し)
などがありますが、いづれもただ黙々とムール貝のみを食べるということに変わりありません。
ムール貝の食べ方は、まあ好きなように食べたらいいのですが、最近は、レストランでは(右利きの場合)左手にムール貝を持ち、右手にフォークを持って食べるようです。以前は、まず一つフォークで食べてその殻を右手に持ち、左手に新しいムール貝をとって右手の殻でつまんで食べるということをやっていました。しかし殿下によれば、最近外でそれをやるのはお年を召した人たちくらいではなかろうかとのこと。家では依然としてそうやって食べるけれども、外で食べるときにはフォークを使うようになったんじゃないかしら・・・とおっしゃってます。が、殿下はここ20年くらいは外国暮らしでベルギーに戻るのは年に一度か二度ですから、本当のところはどうなんだか疑問です。
因みに、3枚目の写真の馬鹿でかい鍋のムール貝は、3人前くらいが一緒に出てきたものです。一人分は、一枚目の写真のバケツで出てくることがほとんどです。