【映画鑑賞】「ラスト・ウォー1944 独ソ・フィンランド戦線」(2015年フィンランド) | しろくま・まちゃるWORLD!

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【作品情報】

監   督 アンティ・J・ヨネキン
出   演 クリスタ・コソネン、ラウリ・ティルカネン、ピルッカ=ペッカ・ペテリウス、レーア・クモレラ、トンミ・コルベラ、他
上映時間 119分
ジャンル  人間ドラマ>恋愛
原   題 「Kätilö
英   題 「The Midwife
 
※英題・原題(フィンランド語)は「助産師」
 
【あらすじ】
まずは、時代背景。
本来中立国であったフィンランドは、ソビエトからの侵攻を受け(冬戦争)、それを助けるという名目でドイツ軍が乗り込んできて、フィンランドは戦場と化す。
フィンランド人は、それぞれの信条の元、自国の独立を勝ち取る為にドイツやソヴィエトに加担して戦う。
 
1944年ソヴィエトとフィンランドは、講和を結ぶが、講和の条件には「ドイツ軍の即時撤退」が含まれており、居座る20万のドイツ軍とフィンランドとの間に「ラップランド戦争」が勃発する。
 
あらすじは、
冬戦争の最中、地元で助産師として働くヘレナは、ドイツ親衛隊の少尉であるヨハネスに一目惚れして、異動した彼を追って、親衛隊のゲーデル中佐が統括するドイツ軍のティトヴカ野営地へ、経歴を詐称して看護師として雇われに行く。
 
そこには「牛舎」と呼ばれる収容施設があり、そこてはソヴィエトやフィンランド国内から連行されたユダヤ人やロシア人が収容され、人体実験に供されていると知る。
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 
とりあえず、いつもの事やけど、日本語題は内容を無視した全くのデタラメ^^;
 
戦争映画としては佳作であった「1944 独ソエストニア戦線」のパクリですか?
同じ2015年の作品やから、どっちが先に公開されたかはよぅ解らんけど、似せる事で恩恵を受けるのはこっちの方やし、こっちが後のような気がするなぁ^^;
 
なにせ原題は「助産師」なんやし、邦題やDVDのラベルから印象づけられる「戦争映画」な内容では一切ありません。
 
もちろん時代背景は、戦争中なので戦闘シーンがあったり、爆撃されたり、銃殺や虐殺などもあるけれど…それをもって戦争映画とは、言えない内容です。
 
基本的には、純愛ストーリーもので…
そこにユダヤ人虐殺やロシア人・フィンランド人へのドイツ親衛隊による人体実験などを盛り込んで、最終的には、ドイツ兵とフィンランド女性との間に出来た子供をドイツ軍は置き去りにし、フィンランド政府も戦後それを認めなかった話まで^^;
 
1つの映画に色々なテーマを盛り込んで…部分的には成功し、部分的には意味をなさなかった感じ?
 
純愛ストーリーとして、映画を観ていくと…
これはこれで、戦火に翻弄されながら生きる女性の強さと、惚れた男への一途な強い愛情は良く表現されてると思うし、
 
「恋は女を変える」
こういう言葉に代表される、女性の変化というか、男に惚れてから地味だった女性が、彼に対してみだらで奔放な姿を見せたり、異動する彼についていく為に、様々な嘘をついたりどんどん強い女性になっていく様は、ある意味素晴らしいところね。
 
Amazonの映画評も、WOWOWの番組紹介もひどいもので、それぞれ書いたライターは本当に内容を観たのか?と問いたいね。
 
きちんと題名を内容にそったものをつけるのも大事やし、ジャンルや内容をきちんと紹介しないと、本来イイ映画でもダメダメな映画としてレッテルが張られてしまう。
 
これは恋愛映画としては悪くないと思う。
でも絶対戦争映画にはならない。
 
映画的には、途中盛り込み過ぎのドイツ軍悪逆ネタは、映画の筋としてそこまで必要だったかは疑問やね。
しろくま・まちゃるが監督なら、そこはカットします!
 
どうせ見るなら戦時の恋愛映画として観てください!