時空を彷徨う | アルツフルデイズ

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アルツハイマー型認知症になった実母のことと、
アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねます

昨日はあーちゃんの調子が良いって記事を書いたんだけどね、

この前あーちゃんに電話したら、新しいパターンの妄想が出てきたのよ。
憤るあーちゃん。

あーちゃんの電話番号を知らないたんたんがあーちゃんに電話してくるはずはないのだけど、否定せずに話を聞くと、



…と、まあ、こんな感じの内容を
あーちゃんは1時間も話し続けた。
(電話を切った切られたのように、一部内容がコロコロ変わったりもしたけど)


たんたんから電話がかかってくる訳がない、という前提で話を聞くと、あーちゃんの話は全て妄想になってしまうが、
部分部分は事実が混ざっている。

例えばたんたんの浮気相手の女の人から電話がかかって来たのは事実だ。
ただしそれは15年前のこと。

「死ね!」と言われたのも本当の話。 
1番初めにそれを聞いたのは、あーちゃんの病院へ付添いを始めた頃だから…3年くらい前かな?
そして、その後も何度か言われているようだ。

「結婚してくれ」云々はよく分からないけど。


そう思うとさ、時間の感覚がめちゃくちゃになっちゃっているとはいえ、内容的にはたんたんが今まであーちゃんにしたことが集約されているんだね。
100%妄想って訳ではないんだよね。

ていうか、
これが全くの妄想じゃない、実際に起こったことっていうこと自体が異常だよね!


あーちゃんは時間の感覚も失い、記憶もあやふやになった状態になりながら、頭の中で時空を彷徨い未だにたんたんから繰り返し傷つけられているのだろうか。
まあ、この話を繰り返し1時間も聞き続けたワフウフの意識も時空を彷徨いそうでしたけどね。

もう、たんたんとは離れたのに。
1年以上も会っていないのに。
本当は、声すらも聞いていないのにね。


たんたんのことさえ忘れてしまえれば、あーちゃんは楽になるのに。
忘れてしまいたいことから忘れられるなら、認知症も悪いことばかりじゃないかもしれないのにね。



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